問96-139 解説



問139

利尿薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a チアジド系利尿薬は
主として遠位尿細管の有機アニオン輸送系を介して分泌され
Na- Cl共輸送系を抑制する。

b 炭酸脱水酵素阻害薬は
尿中への HCO3- 排泄を抑制し、尿の pH を酸性側に傾ける。

c ループ利尿薬は
ヘンレ係蹄上行脚の Na+ - K+ - 2Cl- 共輸送系の機能を亢進する。

d 浸透圧利尿薬は
糸球体でろ過されやすく、腎尿細管で再吸収されにくい。

e カリウム保持性利尿薬は
チアジド系利尿薬による K+ の尿中排泄を抑制する。

1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 
4(c、d) 5(d、e)



記述 a ですが
チアジド系利尿薬は
主として近位尿細管の有機アニオン輸送系を介して分泌され
Na- Cl共輸送系を抑制します。
遠位尿細管では、ありません。


よって、記述 a は誤りです。



記述 b ですが
炭酸脱水素酵素阻害薬により
Hの生成が抑制されます。

Hの排泄が減少することになり
それはすなわち
尿がアルカリ性に傾くということです。


よって、記述 b は誤りです。




記述 c ですが
ループ利尿薬は、
Na+-K+-2Cl-共輸送系の機能を抑制する薬です。
機能を亢進するわけではありません。


よって、記述 c は誤りです。



記述 d,e は、その通りの記述です。



参考) 利尿薬
(薬理まとめました 3-3 1) へ)




以上より、正しいものの組み合わせは
(d , e)です。


正解は 5
です。




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