問96-141 解説



問141

子宮に作用する薬物に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。

a イソクスプリンは
アドレナリンβ2 受容体を刺激し、子宮を弛緩させる。

b ジノプロストは
プロスタグランジン F 受容体を刺激し
妊娠の有無に関わらず子宮収縮を引き起こす。

c ジノプロストンは
プロスタグランジン E2 受容体を刺激し
妊娠後期の子宮収縮を抑制する。

d エルゴメトリンは
アドレナリン α1 受容体を遮断し
子宮収縮を抑制する。

e リトドリンは
ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断し
子宮収縮を抑制する。

1(a、b)
 2(a、e) 3(b、c) 
4(c、d) 5(d、e)



記述 a ですが
イソクスプリンは
β
2 受容体刺激薬です。
子宮弛緩作用があります。


よって、記述 a は正しいです。



記述 b ですが
ジノプロストは
プロスタグランジンF
(PGF) 系薬の1つです。
PGF
受容体を刺激し、子宮収縮作用があります。
陣痛誘発剤として用いられます。


よって、記述 b は正しいです。



記述 c ですが
ジノプロストンは
プロスタグランジン E
誘導体です。
記述 b の、ジノプロストと同様に、子宮収縮作用があります。
子宮収縮を抑制する薬では、ありません。


よって、記述 c は誤りです。



記述 d ですが
エルゴメトリンは
麦角アルカロイドの1つです。
妊娠末期および分娩後の子宮の収縮作用があります。
子宮収縮を抑制する薬では、ありません。

ちなみに、α受容体遮断作用はあるものの
極めて弱いものです。


よって、記述 d は誤りです。



記述 e ですが
リトドリンは、β
2 受容体刺激薬です。
子宮平滑筋を弛緩させます。
M 受容体遮断薬では、ありません。
(M 受容体遮断薬で、子宮収縮を抑制する薬としては
ピペリドレートがあります。)


よって、記述 e は誤りです。



以上より、正しいものの組み合わせは
(a,b) です。


正解は 1
です。



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