問96-143 解説



問143

眼に作用する薬物に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。


a ブナゾシンは
アドレナリン α1 受容体を遮断し
ぶどう膜強膜流出路からの眼房水の流出を促進する。

b ナファゾリンは
血管平滑筋のアドレナリン α1 受容体を刺激し
表在性充血を除去する。

c イソプロピルウノプロストンは
瞳孔径に影響せず
眼房水の流出を促進する。

d トロピカミドは
瞳孔括約筋のアセチルコリン M3 受容体を刺激し
縮瞳を起こす。

e グルタチオンは
タンパク質とキノン体の解離を阻害し
水晶体タンパク質の変性を防止する。


1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 
4(b、d、e) 5(c、d、e)



記述 a ですが
ブナゾシンは、α
1 受容体遮断薬です。
眼房水の排出を促進します。


ちなみに、房水は、毛様体で作られて
眼球を循環した後、隅角の近く、シュレム管から主に(80%ぐらい)
排出されます。

房水の10%ぐらいが、ぶどう膜強膜流出路により
強膜(眼球の一番外側)へと流出します。


又、ぶどう膜とは、毛様体、脈絡膜、虹彩の3つの総称です。
眼球全体を包み込むように広がっている部分の総称といえます。



記述 b ですが
ナファゾリンは、α
1 受容体刺激薬です。
血管を収縮させることで、充血を取り除く作用があります。


よって、記述 b は正しいです。



記述 c ですが
イソプロピルウノプロストンは
プロスタグランジン F
の代謝物誘導体です。

房水流出を促進します。
瞳孔系には、影響しません。


よって、記述 c は正しいです。



記述 d ですが
トロピカミドは、抗コリン薬です。
アセチルコリン受容体を遮断します。
アセチルコリン受容体を、刺激するわけではありません。


よって、記述 d は誤りです。



記述 e ですが
グルタチオンは、水晶体タンパク質のSH基が
S-S結合を形成するのを
阻害することで、水晶体の混濁を防ぎます。


タンパク質とキノン体の乖離を阻害するのは
ピレノキシンです。


よって、記述 e は誤りです。



以上より、正しいものの組み合わせは
(a , b , c)です。


正解は 1
です。



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