問96-146 解説



問146

脂質異常症治療薬に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。

a ベザフィブラートは
ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体α (PPARα) を活性化し
リポタンパク質リパーゼの発現を抑制する。

b フルバスタチンは
肝細胞中のコレステロール量を低下させ
低比重リポタンパク質 (LDL) 受容体を減少させる。

c コレスチラミンは
陰イオン交換樹脂であり
小腸からの胆汁酸の再吸収を抑制する。

d ニコモールは
脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出を抑制し
血清トリグリセリド量を低下させる。

e ガンマオリザノールは
リポタンパク質リパーゼ及び肝トリグリセリドリパーゼを活性化し
トリグリセリドの加水分解を促進する。

1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 
4(c、d) 5(d、e)



記述 a ですが
ベザフィブラートは
フィブラート系治療薬です。

核内受容体である PPARα に結合することにより
肝臓での中性脂肪合成を抑制すると共に
リポタンパク質リパーゼを活性化させることで
血中の中性脂肪値を低下させます。

リポタンパク質リパーゼの発現を抑制するわけではありません。


よって、記述 a は誤りです。



記述 b ですが
フルバスタチンは
HMG-CoA 還元酵素阻害薬です。


HMG-CoA 還元酵素は
HMG-CoA をメバロン酸(コレステロールの原料)へと変換する酵素です。


この酵素を阻害することにより
コレステロールの生合成を低下させることに加え
肝臓におけるLDL(low density lipoprotein cholesterol)受容体の
発現を促進することにより
血中コレステロール値が減少します。

LDL 受容体を減少させるわけではありません。


よって、記述 b は誤りです。



記述 c、d ですが
この通りの記述です。



記述 e ですが
ガンマオリザノールは
フェルラ酸(米ぬかに含まれる成分)と、ステロールが
縮合した、エステル類の総称です。


コレステロールの消化管吸収抑制などの効果が
知られています。

リポタンパク質リパーゼなどの活性化では、ありません。


よって、記述 e は誤りです。



以上より、正しいものの組み合わせは
(c , d)です。


正解は 4
です。



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