問96-148 解説




抗菌薬に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。

a アンピシリンは
ペニシリン結合タンパク質に選択的に結合し
細菌のDNA合成を阻害する。

b エリスロマイシンは
細菌のリボソーム 50S サブユニットに結合し
タンパク質合成を阻害する。

c ゲンタマイシンは
細菌のリボソーム 30S サブユニットに結合し
メッセンジャーRNA (mRNA) の読み取りエラーを起こす。

d テトラサイクリンは
DNA ポリメラーゼ及び RNA ポリメラーゼを阻害し
細菌の増殖を抑制する。

e リファンピシンは
DNA ポリメラーゼを選択的に阻害し
細菌の DNA 複製を停止させる。

1(a、b) 2(a、e) 
3(b、c)
4(c、d) 5(d、e)



記述 a ですが
アンピシリンは、β-ラクタム系抗生物質です。


作用点は、細胞壁です。
細胞壁合成を阻害します。

DNA 合成を阻害するわけでは、ありません。


よって、記述 a は誤りです。



記述 b ですが

エリスロマイシンは
マクロライド系抗生物質です。
この通りの記述です。


よって、記述 b は正しいです。



記述 c ですが
ゲンタマイシンは
アミノグリコシド系抗生物質です。
この通りの記述です。


よって、記述 c は正しいです。



記述 d ですが
テトラサイクリンは
テトラサイクリン系抗生物質です。
70Sリボソームにおける
30Sサブユニットに結合し、タンパク合成を阻害します。

DNAポリメラーゼ 及び RNAポリメラーゼ阻害では
ありません。


よって、記述 d は誤りです。



記述 e ですが
リファンピシンは
DNA 依存性 RNA ポリメラーゼ阻害薬です。
RNA 合成を阻害します。

DNA 合成複製を停止させるわけではありません。


よって、記述 e は誤りです。



以上より、正しいものの組み合わせは
(b , c)です。


正解は 3
です。