問96-149 解説


問149

抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。

a メトトレキサートは
ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し
テトラヒドロ葉酸を枯渇させてDNA合成を抑制する。

b ホスフェストロールは
エストロゲン受容体を遮断し
エストロゲン依存性乳癌の増殖を抑制する。

c エトポシドは
DNAポリメラーゼを直接阻害し、DNA合成を抑制する。

d タモキシフェンは
下垂体からの性腺刺激ホルモンの分泌を阻害し
エストロゲンの分泌を抑制する。

e リュープロレリンは
黄体化ホルモン放出ホルモン (LH-RH) 受容体の脱感作により
精巣のテストステロン合成・分泌を抑制する。

1(a、b) 
2(a、e) 3(b、c) 
4(c、d) 5(d、e)



記述 a はその通りの記述です。
ちなみに、メトトレキサートは関節リウマチの治療にも
用いられます。用法、用量が違うので、注意が必要な薬です。



記述 b ですが
ホスフェストロールは、合成卵胞ホルモンです。
エストロゲン受容体を刺激します。
適応は、前立腺がんです。


よって、記述 b は誤りです。



記述 c ですが
エトポシドは、トポイソメラーゼⅡ阻害薬です。
DNAポリメラーゼ阻害薬ではありません。


よって、記述 c は誤りです。


ちなみに、トポイソメラーゼは、DNA合成において
ねじれの解消を担う酵素です。

ポリメラーゼは、DNA合成において
二本鎖の一方を鋳型として
DNA鎖を伸長させる酵素です。



記述 d ですが
タモキシフェンは、エストロゲン受容体遮断薬です。
性腺刺激ホルモンの分泌を阻害するわけではありません。


よって、記述 d は誤りです。



記述 e は、その通りの記述です。




以上より、正しいものの組み合わせは
(a , e)です。


正解は 2
です。



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