問96-158 解説





問158

図1及び図2はある薬物の経口投与後の血中濃度時間曲線である。
薬物動態に関するパラメータを1つだけ変化させて得られた3つの曲線を示す。

変化に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
ただし、吸収及び消失は線形1-コンパートメントモデルに従い
吸収速度定数は消失速度定数に比べ大きく
図Bは図Aの縦軸を対数目盛りにしたものである。



 a 図1は投与量を変化させたものである。

 b 図1は分布容積を変化させたものである。

 c 図1は吸収速度定数を変化させたものである。

 d 図2は投与量を変化させたものである。

 e 図2はクリアランスを変化させたものである。

  1(a、d) 2(a、e)  3(b、d)  4(b、e) 5(c、d) 6(c、e)




先にわかりやすいので、図2から注目します。

図2で、時間が経過した後の消失相の傾きが変わっているから

図2は、クリアランス変化であると考えます。

つまり、記述 e は正しい記述です。



次に、図1ですが

投与量を増やしたのであれば、最大血中濃度(Cmax)が上昇するが

そこに至る時間(tmax)は変わらないはずです。

しかし、図1では、明らかにtmax が変化しています。

よって、記述 a は誤りです。


また、仮に分布容積が変化したとすると

Vd = CL/ke なので、CLやke も変化しているはずです。


そして、これらのパラメータが変化すれば

消失速度も変わるはずですが

図1の傾きが変わっていないことから、消失速度が変わっていないと

読み取ることができます。よって、記述 b も誤りです。


従って、正しいのは、記述 c です。




以上より、正解は 6 です。




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