問96-181 解説



問181

試験紙法による尿検査に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 試験紙を検体尿に浸し、十分攪拌した後引き上げ、一定時間後に判定する。

 b アスコルビン酸内服患者において、尿糖検査が偽陽性になる場合がある。

 c エトドラク内服患者において、ビリルビン検査が偽陽性になる場合がある。

 d レボドパ内服患者において、ケトン体検査が偽陽性になる場合がある。

 e ラニチジン塩酸塩内服患者において、尿タンパク検査が偽陽性になる場合がある。

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)



記述 a ですが
試験紙法による尿検査では
あらかじめ尿を撹拌しておき
試験紙は、浸して、撹拌することなく取り出します。

よって、記述 a は誤りです。


参考) 試験紙法による尿検査



記述 b ですが、尿糖検査では
尿に含まれるグルコースを、酵素で酸化させて生じる
過酸化水素により、検査を行います。
つまり、グルコースがあったら、それを過酸化水素に変えて検出します。

一方、アスコルビン酸は、強い抗酸化剤です。
よって、アスコルビン酸内服患者では
尿に含まれるグルコースの酸化が、アスコルビン酸により阻害されることで
本来、陽性(グルコースあり)となるべき所が、陰性となることがあります。

偽陽性ではなく、偽陰性である場合があるということです。
よって、記述 b は誤りです。



記述 c ですが、これはその通りの記述です。
本来ビリルビンと反応すべき試薬が
エトドラクと反応してしまうことで
本来、陰性となるべき所が、陽性にみえることがあります。

記述 c は正しい記述です。


記述 d ですが、これはその通りの記述です。
本来ケトン体と反応すべき試薬による色があるのですが
レボドパが試薬により、着色してしまうことで
本来、陰性となるべき所が、陽性にみえることがあります。

記述 d は正しい記述です。


記述 e ですが、
これはその通りの記述です。
尿タンパク検査は、尿に含まれるタンパクの量を
試薬の色で検出するのですが
ラニチジンを服用中の患者の尿では
本来、陰性となるべき所が、陽性にみえることがあります。

記述 e は正しい記述です。


以上より、正しいものの組み合わせは
(c , d , e)です。

正解は 5 です。


問題へ戻る