問96-190 解説



問190

クッシング症候群に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 副腎髄質からグルココルチコイドが、慢性的に過剰分泌される。

b 中心性肥満、水牛様脂肪沈着などの症状がある。

c 血中コルチゾールの日内変動が消失する。

d クッシング病では、デキサメタゾン大量抑制試験でも
コルチゾールの分泌抑制が起こらない。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 
4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)



記述 a ですが
クッシング症候群は
慢性糖質コルチコイド過剰症候群です。
糖質コルチコイドは、副腎皮質から分泌されます。
副腎髄質では、ありません。


よって、記述 a は誤りです。



記述 b、c はその通りです。



記述 d ですが
クッシング病では、大量のデキサメタゾンで
コルチゾールの分泌抑制がおきます。


よって、記述 d は誤りです。



この試験ですが
まず、投与するデキサメタゾンは
強力なステロイドです。

ネガティブ・フィードバックを通じて
コルチゾール(糖質コルチコイドの一種)を
抑制します。



以下、デキサメタゾン大量抑制試験についての
補足解説です。



クッシング病とは
副腎皮質刺激ホルモンの分泌が過剰になっている状態です。


ボスが「水出せや~」(これが、刺激ホルモン に対応)といって 
部下が「は~い!蛇口をひねります~。」(実際に皮質から、糖質コルチコイドが放出 に対応)
ってやって、水(糖質コルチコイドに 対応)を出すとします。


で、ボスが、状況をよく知らないまま、ず~っと水だせや~ 
といっている状態 が、クッシング病、と考えるといいかもしれません。


で、デキサメタゾンを大量に加えると、更に水がいっぱい
→何かみんなが「さすがにもういらなくないっすか」といいだす
→さすがに、雰囲気を読んで、ボスが「まぁ、これくらいでいいよ」という流れで
コルチゾールの分泌が抑制される。


といった流れがみられたら
クッシング病と診断する、という試験です。



ちなみに、デキサメタゾンを大量に加えても
コルチゾールの分泌が抑制されない場合は
クッシング症候群と呼ばれます。


これは、部下が 「水出せとか、止めろ とか、めんどいよね~。」
「いっつも水出しとけばよくね?」 「おまえ、天才、それ採用」
みたいなノリで
部下が、水をひたすら出している状態です。
(ボスは、あれっ、何か指示と関係なく水出てる気がするけど、まぁいっか。
というノリになり、指示を出さなくなります。)


だから、デキサメタゾンを大量に加えても
デフォルトが、水出しとく なので
そのままコルチゾールが分泌されます。



以上より、正しいものの組み合わせは
(b , c)です。


正解は 4
です。



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