問96-194 解説



問194

肺高血圧症の治療に用いられる医薬品として
正しいものの組合せはどれか。

a プラゾシン塩酸塩

b メトプロロール酒石酸塩

c ワルファリンカリウム

d シルデナフィルクエン酸塩

e ボセンタン水和物

1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 
4(c、d) 5(d、e)



肺高血圧と来たら、まずはボセンタンです。
エンドセリン受容体拮抗剤です。

エンドセリンは、21個のアミノ酸からなるペプチドです。
強力な血管収縮作用を示す生理活性物質です。


選択肢から、後1つは a か d です。

a のプラゾシンは、α遮断薬です。
末梢動脈の拡張による血圧降下作用を有する
高血圧薬ですが、肺動脈の拡張は生じにくく
肺高血圧症の治療には、用いられません。


d のシルデナフィルは
PDE-5阻害薬です。

5型ホスホジエステラーゼを阻害することで
c GMP の分解を抑制し、結果として血管拡張を引き起こします。
肺高血圧症に用いられる薬です。



ちなみに
b のメトプロロールは
選択的β1 受容体遮断薬です。
肺高血圧症には、用いられません。



c のワルファリンカリウムは
経口抗凝固薬です。

肺高血圧症における、微小血栓の抗凝固を期待して
用いられることもある薬物ですが、肺高血圧症の治療
として、直接に用いられるわけではないので
より正解として適切なのは、 d , e と考えられます。



以上より、正しいものの組み合わせは
(d , e)です。

正解は 5 です。



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