問96-201 解説


問201

腎移植に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 腎移植の成績は、
患者の生存率ではなく
移植した腎臓が機能していることを示す生着率で示される。

b 提供者(ドナー)が兄弟姉妹の場合
拒絶反応が起こりにくく、術後生着率がよいため
免疫抑制薬を必要としない。

c 免疫抑制薬として
副腎皮質ステロイド性薬、アザチオプリン
タクロリムス水和物、ミコフェノール酸モフェチルなどが使用される。

d 真菌症の併発時に
イトラコナゾールを用いる際には
シクロスポリンの投与量を増量する必要がある。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 
4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)



記述 a ですが
腎移植の成績は
一般的に生着率で表します。


生着率とは
移植してから一定期間機能している移植腎の割合です。


よって、記述 a は正しいです。



記述 b ですが
ドナーが兄弟であっても
腎移植時は、免疫抑制薬が必要です。


よって、記述 b は誤りです。



記述 c ですが
これは、記述の通りです。


免疫抑制剤として
これらの薬剤が用いられます。


よって、記述 c は正しいです。



記述 d ですが
イトラコナゾールは、アゾール系薬剤です。
そのため、 CYP3A4 を阻害します。
一方、シクロスポリンは CYP3A4 で代謝されます。
よって、イトラコナゾール服用中は
シクロスポリンの代謝が阻害されるため
投与量は、減量すべきです。
増量する必要があるとは考えられません。


よって、記述 d は誤りです。



以上より、正しいものの組み合わせは
(a , c)です。



正解は 2 です。



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