問96-203 解説



問203

慢性骨髄性白血病 (CML) の病態と
その治療に関する記述の正誤について
正しい組合せはどれか。

a 未分化な骨髄球系の細胞のみが増殖する。

b 急性転化を起こした後では、化学療法が著効を示す。

c 第22番染色体と第9番染色体の相互転座による
フィラデルフィア染色体が出現する。

d インターフェロンα (IFNα) は
腫瘍細胞の増殖を抑制する作用を有するので
治療に用いられる。

e 骨髄移植適用の条件として
ドナーとのヒト組織適合性は、血球抗原 (HLA) の一致が望ましい。


   a  b  c  d e
1 誤 正 正 誤 誤
2 正 正 誤 誤 正
3 誤 正 誤 正 誤
4 正 誤 正 誤 正
5 正 誤 誤 正 誤
6 誤 誤 正 正 正



記述 a ですが
未分化な骨髄球系の細胞のみが増殖するのは
急性白血病です。


よって、記述 a は誤りです。



記述 b ですが
慢性から急性へと転化した場合
予後が不良です。
化学療法が著効を示すということは、ありません。


よって、記述 b は誤りです。



記述 c は
その通りの記述です。


フィラデルフィア染色体とは
22 番目と 9 番目の染色体間での転座により生じる染色体異常です。
慢性骨髄性白血病で見られます。


よって、記述 c は正しいです。



記述 d ですが
インターフェロンαとは、サイトカインの一種です。
抗ウイルス薬及び、抗がん剤として用いられます。
血液がんの一種である、慢性骨髄性白血病にも
用いられる薬です。


よって、記述 d は正しいです。



記述 e ですが
HLA とは、ほとんど全ての細胞表面で発現している
膜貫通型の、糖タンパク質分子です。


HLA は、自己細胞の識別を担っており
型が一致していると、移植細胞が異物として認識されにくく
拒絶反応が抑えられるため
移植における適合性が高いといえます。


よって、記述 e は正しいです。



以上より、正しい組み合わせは
誤誤正正正 です。



正解は 6
です。



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