問96-206



問206

60歳男性。
最近、のどの渇きが激しくなり、排尿の回数が増えたため
近医を受診した。

患者は多量に飲水し、夜間にも頻回に尿意を覚える。
身体所見では皮膚や口腔粘膜の乾燥がみられた。
身長168 cm、体重70 kg、血圧130/74 mmHg、脈拍82/分、整。

尿検査:
 タンパク(-)、糖(+)、ウロビリノーゲン(±)、潜血(-)、
 比重1.008 ( 2回目、1.004)、
 浸透圧180 mOsm/kg H2O (2回目、190 mOsm/kg H2O)。
血液検査:
 Na 140 mEq/L、K 3.8 mEq/L、Cl 104 mEq/L、Ca 9.0 mEq/L、
 血中尿素窒素(BUN)12 mg/dL、尿酸6.8 mg/dL、
 クレアチニン1.1 mg/dL、空腹時血糖128 mg/dL、
 血漿レニン活性(臥位)1.8 ng/mL/時(基準値0.5~2 ng/mL/時)、
 血漿バソプレシン0.3 pg/mL(基準値0.3~4.2 pg/mL)。

上記の症状及び検査結果から推定される疾患として
正しいものの組合せはどれか。

a 原発性アルドステロン症

b 尿崩症

c 腎不全

d 心因性多尿症

e 糖尿病

1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d) 
4(b、d、e) 5(c、d、e)


口渇と排尿回数増加と来たら
尿崩症かな、という所です。


尿糖が+だ!
空腹時血糖は、高めだなぁ。

あれ、K値低め・・・?
バソプレシン低いなぁ。

というあたりが、目立つ値です。



記述 a ですが
原発性アルドステロン症とは
副腎皮質の病変により、血中アルドステロン濃度が上昇する病気です。

アルドステロンが上昇することにより、高Na、低K血症 が見られます。
又、高血圧が見られます。
さらに、高血圧のネガティブフィードバックにより
血しょうレニン活性は、下がります。


検査値からは、これらの傾向は見られません。
よって、記述 a は誤りです。



記述 b はその通りの記述です。



記述 c ですが
腎不全だったら、BUNや、クレアチニンが上昇します。
検査値からは、そのような傾向は見られません。


よって、記述 c は誤りです。



記述 d , e はその通りの記述です。



以上より、正しいものの組み合わせは
(b , d , e)です。


正解は 4
です。



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