問96-207 解説



問207 

27歳女性。
以前より倦怠感があり、時々発熱することがあった。
また、冬になると指先が白くなることがあった。
数日前より38℃台の発熱、関節痛、筋肉痛があり
近医を受診した。


 身体所見:
  身長157 cm、体重42 kg。
  血圧160/90 mmHg、脈拍72/分、整。
  眼瞼結膜蒼白。

 尿検査:
  タンパク(3+)、タンパク定量1.1 g/日、沈渣:顆粒円柱(+)、
  赤血球円柱(+)、細胞性円柱(+)。

 血液検査:
  赤血球350×104/μL、白血球3400/μL、血小板8×104/μL、
  血清アルブミン6.0 g/dL、
  アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) 72 IU/L、
  アラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) 90 IU/L、
  血中尿素窒素 (BUN) 40 mg/dL、血清クレアチニン1.8 mg/dL、
  赤血球沈降速度亢進、C反応性タンパク質 (CRP) 0.2 mg/dL、
  抗核抗体陽性、抗DNA抗体陽性。



この患者の推定される疾患として、最も適切なものはどれか。

1 血小板減少性紫斑病

2 関節リウマチ

3 悪性リンパ腫

4 全身性エリテマトーデス



冬の指先が白いは、血行が悪くなっている。
熱、関節、筋肉痛ということは、色んな所で炎症が起きている。
と考えられます。


身体所見からは、血圧が高い、眼が白い→血流が滞っている。
検査値からは、尿タンパクが出ているし、円柱が+というのは
変なのが出てきまくり→腎の障害が示唆されます。


血液検査からは、ASR、ALTが少し高め→少し肝障害?
血沈が速い→炎症状態
抗核抗体陽性、抗DNA抗体陽性→全身で、自己免疫性の反応が起きている
ことが疑われます。



以上から考えると
まず、血小板減少性紫斑病は
血小板の減少がそれほどではありません。


よって、誤りです。



関節リウマチは、関節の痛みが主症状です。
訴えにおいて、筋肉痛も起きていることや
腎障害の存在から
誤りではないかと考えられます。



悪性リンパ腫は、腎障害、筋肉痛など
少ししっくりこない印象がありますが
ありえる疾患ではないかと考えられます。



全身性エリテマトーデスが
一番可能性が高いと考えられます。

先行している、易疲労感や発熱
レイノー現象がおきる点や
腎炎、白血球、血小板減少などが
よく疾患を示唆していると考えられます。


よって、正解は 4 です。



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