問96-217 解説



問217

注射薬の混合調製と点滴投与に関する記述のうち
適切なものの組合せはどれか。

a シスプラチン注25 mg (5mL) を生理食塩液 1,000 mLに混合して投与する。

b アムホテリシンB注射用 50 mgを5%ブドウ糖液 500 mLに溶解・混合して投与する。

c セフトリアキソンナトリウム水和物静注用 1 gを乳酸リンゲル液 250 mLに溶解・混合して投与する。

d 1M塩化カリウム液 20 mLを生理食塩液 100 mLに混合し、そのまま静脈内投与する。

e バンコマイシン塩酸塩点滴静注用 0.5 g に注射用水 10 mLを加えて溶解後、5%ブドウ糖液 100 mLに混合し、60分以上かけて投与する。

1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)



記述 a は適切です。
シスプラチン注は、活性が低下しないように
生理食塩水と混和するように、調製時に注意が必要です。



記述 b は適切です。
アムホテリシンBは、ブドウ糖液以外の輸液で希釈すると
分散状態(吸光度での確認が行われたとのことです。インタビューフォームより)
に影響するため、必ずブドウ糖注射液を用いるように
指定されています。


参考)アムホテリシンBの構造




↑これくらい大きい構造になってくると、分散状態などが
問題になってくるんだなぁ。。。と感じます。
又、構造を見ると、二重結合の長い共役がある点が
特徴的で、確かに吸光度で分析できそうな構造です。



記述 c ですが
これは、混濁等の配合変化がおきる組み合わせです。


よって、記述 c は誤りです。



記述 d ですが
塩化カリウム注射液は
40mEq/L 以下に必ず希釈です。
1mEq/L は 1mmol/L です。


1M(1 mol/L) KCl を、20 ml とって
生理食塩水 100 mL に混合した状態では


20 mM/ 120mL なので、分母・分子を 8 倍すれば 160mM/960mL です。
160mM/1L よりも濃いとわかります。この塩化カリウム液は、濃いです。
よって、記述 d は誤りです。



記述 e は適切です。



以上より、適切なものの組み合わせは
(a , b , e)です。


正解は 2
です。



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