問96-219 解説



問219

48歳女性。
カンジダ症の既往歴を有する糖尿病患者の処方せん調剤及び服薬指導を行った。
次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 1) ピオグリタゾン塩酸塩錠15 mg    1回1錠(1日1錠)
        1日1回 朝食後     28日分
 2) グリベンクラミド錠 2.5 mg      1回1錠(1日3錠)
        1日3回 朝昼夕食前   28日分
 3) シンバスタチン錠 5 mg       1回1錠(1日1錠)
        1日1回 朝食後     28日分


a 経口糖尿病用薬の制限量(1日最高投与量)を超えているので疑義照会を行った。

b 複数の経口糖尿病用薬が併用されており
併用禁忌である旨を医師に伝えて処方変更を依頼した。

c 間質性肺炎について緊急安全性情報が出された薬剤が処方されているので
「息苦しくなる」、「空咳が出る」などの初期症状について説明を行った。

d むくみや急激な体重増加、心不全症状が現れた場合には
服薬を中止して医師に伝えるように説明した。

e イトラコナゾールの併用が無いことを確認した。

1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 
4(c、d) 5(d、e)


まず、処方についてですが
ピオグリタゾン(アクトス)は
インスリン抵抗性改善治療薬です。

グリベンクラミド(オイグルコン、ダオニール)は
SU 剤です。

この2剤が、経口糖尿病治療薬です。


シンバスタチン(リポバス)は
スタチン系の脂質異常症治療薬です。
横紋筋融解症に注意です。



各選択肢の検討にうつります。

記述 a ~ c は誤りです。


ピオグリタゾンの上限は、45mg です。
超えていません。


これらの薬は、併用禁忌ではありません。


間質性肺炎について、緊急安全性情報は
これらの薬には、出ていません。




記述 d,e は正しいです。


記述 d は、ピオグリタゾンについての注意です。
心不全については、緊急安全性情報がかつて出ています。



記述 e ですが
イトラコナゾールは、アゾールです。
CYP が阻害されます。
その結果、シンバスタチンの代謝が阻害され
横紋筋融解症が出やすくなるため、併用禁忌です。



以上より、正しいものの組み合わせは
(d , e)です。


正解は 5 です。



問題へ戻る