問96-231 解説



問231

妊婦または妊娠を希望する患者に対する
服薬指導に関する記述のうち
適切なものの組合せはどれか。

a 妊娠後期は絶対過敏期とよばれ
薬物による胎児の奇形の発生率が
最も高い時期であることを説明した。

b 服薬の危険性とともに
自然奇形発生率についても説明した。

c 高血圧症の妊婦に対して
エナラプリルマレイン酸塩は使用できる薬であると説明した。

d 甲状腺機能低下症の妊婦に対して
レボチロキシンナトリウムは継続して使用できる薬であると説明した。

e パートナーが妊娠する可能性のある男性患者に
リバビリンを服用する場合は
信頼できる避妊法を用いるように説明した。

1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 
4(b、d、e) 5(c、d、e)



記述 a ですが
絶対過敏期とは、妊娠4週~7週末です。
この時期は、妊娠初期です。


胎児の中枢神経など、重要な器官が発生する器官であるため
薬物による胎児の奇形の発生率が、最も高い時期です。


よって、記述 a は誤りです。



記述 b ですが
記述の通りです。


薬物を使用するということと、奇形への危険性を
直結させてしまい、必要な服薬まで拒絶する患者さんが
少なからずいます。


薬剤による奇形発生率よりも
自然奇形発生率の方が高いという点などを
知らせることで、必要な薬剤のコンプライアンスが
下がらないように、服薬指導を行う必要があります。


よって、記述 b は誤りです。



記述 c ですが
妊婦及び、妊娠可能性のある女性に
ACE 阻害剤は、禁忌です。

そして、エナラプリルは、代表的 ACE 阻害剤です。


よって、記述 c は誤りです。



記述 d ですが
記述の通りです。


レボチロキシンナトリウムは
甲状腺機能低下症患者に使用される
甲状腺ホルモンを補う薬です。


胎児の正常な発育に、甲状腺ホルモンは必要なので
継続して使用します。


よって、記述 d は正しいです。



記述 e ですが
記述の通りです。


リバビリンは、C型肝炎治療薬として用いられる
核酸類似体です。
インターフェロンと併用して使う薬です。


この薬剤による催奇形性が報告されています。
さらに、精液中への移行が否定できない薬剤です。
よって、パートナーが妊娠する可能性である男性患者には
リバビリン服用の際、信頼できる避妊法を用いるよう
服薬指導が必要です。


よって、記述 e は正しいです。



以上より、正しいものの組み合わせは
(b , d , e)です。


正解は 4 です。