問96-239 解説



問239

外来通院中の患者(72歳、男性)。
身長168 cm、体重62 kg。


高血圧症と心筋梗塞の既往があり
高血圧症の治療中である。


慢性心不全と気管支ぜん息を有しており
処方1により良好に経過していた。


血液検査:
PT-INR (prothrombin time-international normalized ratio)  2.0

血漿中薬物濃度:
テオフィリン 7.0 μg/mL
ジゴキシン  1.0 ng/mL


(処方1)
 ワルファリンカリウム錠 1 mg      1回1錠(1日2錠)
 テオドール錠(注1) 200 mg        1回1錠(1日2錠)
 プランルカスト水和物カプセル 112.5 mg 1回2カプセル(1日4カプセル)
    1日2回 朝夕食後 14日分
 ジゴキシン錠 0.25 mg          1回1錠(1日1錠)
 プレミネント配合錠(注2)         1回1錠(1日1錠)
    1日1回 朝食後 14日分
 アドエア500ディスカス(注3) 28吸入用  1個
    1日2回 朝・就寝前       1回1吸入


(注1)テオドール錠:テオフィリンを含有する徐放性の錠剤の販売名(商品名)の1つ
(注2)プレミネント配合錠:1錠中にロサルタンカリウム50 mgと
ヒドロクロロチアジド12.5 mgを含有する錠剤の販売名(商品名)の1つ
(注3)アドエア500ディスカス:1ブリスター中にサルメテロールキシナホ酸 72.5μg(サルメテロールとして 50 μg)と
フルチカゾンプロピオン酸エステル500 μgを含有する吸入剤(ドライパウダーインヘラー・エアゾール)の販売名(商品名)の1つ


その後、口腔カンジダ症を発症したため、処方2が追加された。

(処方2)
 ミコナゾールゲル経口用 2% 5 g         2本
    1日4回 毎食後・就寝前 ロ腔内塗布 7日分



吸入剤であるアドエアディスカスの
使用法や患者への説明に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。

a 毎日定期的に使用する薬剤であり、発作止めに用いるものではない。

b 吸入口(マウスピース)からデバイスの内部に息を吹き込まない。

c 吸入後は作用を持続させるため、うがいをしない。

d 全身性の副作用を心配する必要はない。

1(a、b)
 2(a、c) 3(a、d) 
4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)



記述 a,b はその通りの記述です。



記述 c は誤りです。
吸入後、うがいをすることにより
口内や気道への薬の残留を防ぎ
嗄れ声(かれごえ)や、口内炎を予防します。



記述 d は誤りです。
全身性の副作用は、頻度は少ないのですが
注意は必要です。


具体的には
ステロイドの長期使用による骨粗しょう症などに
注意する必要があります。



以上より、正しいものの組み合わせは
(a , b) です。


正解は 1
です。



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