生物 (理論)




問111
図は、膵臓の顕微鏡写真であり
形態の異なる領域(A及びB)が観察される。
これらの領域は、それぞれ内分泌あるいは外分泌に関わっている。
正しい記述はどれか。2つ選べ。





1 Aからは、血糖値を高めるホルモンが分泌される。

2 Bからは、筋細胞において
グルコース輸送担体(GLUT4)の発現を
増加させるホルモンが分泌される。

3 Aで産生されるソマトスタチンは、十二指腸に分泌される。

4 Bからは、脂肪の消化を促進する胆汁酸が分泌される。

5 消化管ホルモンのセクレチンによって、Bからの膵液分泌が促進される。



正解 1,5
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問112
骨格筋、心筋及び平滑筋に関する記述のうち
正しいのはどれか。2つ選べ。

1 骨格筋の収縮には
ムスカリン性アセチルコリン受容体が関与する。

2 心筋細胞では
細胞外からのCa2+流入は
細胞質のCa2+濃度の上昇に関与しない。

3 平滑筋は、細胞内cAMP濃度が上昇すると弛緩する。

4 骨格筋、心筋及び平滑筋の収縮は
いずれも運動神経によって調節されている。

5 クレアチンリン酸は、骨格筋においてATPの供給源となる。


正解 3,5
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問113 
ヒトにおける脂肪酸の代謝に関する記述のうち
正しいのはどれか。2 つ選ベ。

1 マロニルCOAは、アセチルCOAのカルボキシル化により生成する。
2 炭素数が奇数の脂肪酸が主に生合成される。
3 デサチュラーゼ(不飽和化酵素)による反応では、主にトランス型の不飽和脂
肪酸が生合成される。
4 オレイン酸からアラキドン酸が生合成される。
5 脂肪酸のβ酸化では、アシルCOAが2炭素単位ずつ連続的に酸化分解される。


正解 1,5
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問114
乳酸脱水素酵素(lactatedehydrogenase:LDH)は
下記の反応を触媒する酵素である。


図1は、ヒト心臓の細胞質にあるLDHのアイソザイムを用いて
さまざまなpHの溶液中で
ピルビン酸(P)からL一乳酸(L)が生成する反応(P→L)
るいはL-乳酸からピルビン酸が生成する反応(L→P)
について調べたときの酵素活性の相対値を示している。

また、図2は、NAD+とNADHの吸収スペクトルを示している。



L-乳酸を基質として血清中の本酵素の活性を測定するとき
方法と考察に関する記述のうち適切でないのはどれか。
1つ選べ。


1 反応液は、血清(被検試料)、L-乳酸、NAD+及び緩衝液から成る。
2 試料である血清を加えない反応液を調製し、これについても同様に測定する。
3 活性測定に用いる緩衝液のpHは、8.5に調整する。
4 一定時間反応させた後、反応液の340nmの吸光度の減少を測定する。
5 血清中の本酵素の活性は、心臓傷害の指標になると考えられる。


正解 4
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問115
図はミトコンドリア及びその一部を拡大した模式図である。
ミトコンドリアの部位①~④に関する記述のうち
正しいのはどれか。2つ選べ。





1 細胞質でつくられたNADHは、①を通過できるが③は通過できない。
2 クエン酸回路に関わる酵素は、主に②に存在する。
3 電子伝達系(呼吸鎖)の構成成分であるユビキノン(補酵素Q、CoQ)は、主
に③に存在する。
4 NADHに由来する電子が電子伝達系を移動するとき、④におけるH+(プロト
ン)の濃度は②よりも高くなる。
5 電子伝達系に共役する酸化的リン酸化によって、ATPが②で生成される。


正解 1,3
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問116
染色体及びDNAに関する記述のうち
正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ヒストンの化学修飾により、クロマチンの構造が変化する。
2 転写が活発に行われている染色体の領域では
ヌクレオソームが凝縮している。
3 DNAは、RNAに比べてアルカリ加水分解を受けやすい。
4 真核細胞の染色体末端にあるテロメアは、DNA末端の保護に寄与する。
5 DNA水溶液(pH7.0)は、280nmで吸収極大を示す。


正解 1,4
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問117
真核細胞におけるメッセンジャーRNA(mRNA)に関する記述のうち
誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 3'末端に付加されるポリ(A)(ポリアデニル酸)は、mRNAの安定性に関与する。
2 多くの遺伝子において、ポリ(A)の付加に関与するシグナル配列が存在す
る。
3 5'末端のキャップ構造は、転写開始反応に関わる。
4 核内低分子リボ核タンパク質(snRNP)は、スプライシングに関与する。
5 スプライシングにより、1つの遺伝子から複数種のmRNAがつくられること
がある。


正解 3
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問118
1950年代後半、F.M.バーネットは
多様な抗原に対して特異的な免疫応答が
起こるしくみを説明するためにクローン選択説を提唱した。

クローン選択説の内容
に合致する記述はどれか。2つ選べ。

1 リンパ球の抗原受容体の多様性は
受容体ポリペプチド鎖がさまざまな抗原を鋳型として
それぞれに特異的な折りたたまれ方をすることで生み出される。

2 個体発生の段階で多様なリンパ球クローンが生成し
その中から特定の抗原と結合する受容体をもつ
クローンが選択され増殖する。

3 ある抗原に反応するリンパ球は
その抗原とは異なる抗原に
結合する抗体を分泌する細胞に分化する。

4 自己成分に強く反応するリンパ球クローンは
免疫系が未成熟な時期に
周囲の自己成分と接触することにより
除去される。

正解 2,4
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問119
抗体産生に関わる免疫細胞の役割に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。

1 抗体産生細胞(形質細胞)は、T細胞が抗原刺激を受け分化した細胞である。
2 抗体産生には、2型ヘルパーT(Th2)細胞が分泌するIL-4、IL-5、IL-6な
どのサイトカインが重要である。
3 マクロファージや樹状細胞は、抗原断片を主要組織適合遺伝子複合体(MHC)
クラスI分子に結合させ、ヘルパーT細胞に対して提示する。
4 活性化されたT細胞の分泌するIL-2は、キラーT細胞の増殖及び分化には関
与するが、ヘルパーT細胞には作用しない。
5 抗原によるリンパ球活性化における共刺激シグナル(補助シグナル)は、抗原
受容体とは異なる細胞膜成分を介する。


正解 2,5
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問120
インフルエンザウイルスに関する記述のうち
正しいのはどれか。2つ選べ。

1 インフルエンザウイルスは、遺伝子としてRNAをもち、レトロウイルス科に
分類される。
2 A型インフルエンザウイルスに含まれる赤血球凝集素(ヘマグルチニン)とノ
イラミニダーゼは、エンベロープに存在しスパイク構造物(突起)を構成する。
3 赤血球凝集素は、増殖した子孫ウイルスが感染細胞から離脱を促進させる。
4 ノイラミニダーゼは、ウイルスが宿主細胞に感染するときに、細胞表面の受容
体認識及び結合に関わる。
5 赤血球凝集素及びノイラミニダーゼには、それぞれ抗原性の異なる複数の種類
が知られる。


正解 2,5
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