99-196~99-225 解説一覧



問196 病棟の看護師から
点滴静注しているラインの側管から
ジアゼパム注射液を注入したところ
ラインに残存する他の注射液と混ざり
白濁してしまったとの問い合わせが
薬剤部にあった。


ジアゼパム注射液において
上記白濁が起こった理由として、正しいのはどれか。
1つ選べ。


1 亜硫酸塩を含む注射剤との混合により
加水分解を受けた。

2 希釈により溶解度が低下した。

3 酸性注射液との混合に伴うpHの低下により
溶解度が低下した。

4 カルシウムやマグネシウム塩を含む注射剤との混合により
難溶性塩を生成した。

5 生理食塩液との混合により、塩析が起こった。




ジアゼパムは
溶剤に、プロピオングリコールなどの
有機溶媒を用いた注射薬です。


希釈されると、過飽和状態になり
沈殿が生じるため、注意が必要です。


本問での白濁は、希釈が原因と考えられます。



よって、正解は 2 です。



以下は、少し細かい知識なのですが
各選択肢に関する補足を行っています。


選択肢 1 ですが
ガベキサートメシル酸塩 や
ナファモスタットメシル酸塩 などが
亜硫酸塩による加水分解を受ける
代表的注射薬です。

(p 7 に、加水分解の構造があります。)

亜硫酸塩は
ネオパレン、ビーフリード といった輸液に
含まれます。



選択肢 3 ですが
代表的な 酸性注射薬としては
チアミン塩化物塩酸塩
ドパミン塩酸塩注射液
ガベキサートメシル酸塩 などがあります。


一方、塩基性注射薬としては
注射用カンレノ酸カリウム
フェニトインナトリウム注射液
フロセミド注射液 
などがあります。



選択肢 4 ですが
カルシウムを含む輸液としては
例えば、ラクテック があります。

マグネシウムを含む輸液としては
例えば、アステマリン 3 号 MG 輸液 があります。


セフェム系抗生物質ロセフィンは
カルシウムを含有する注射剤との含有で
結晶化するため、同時に投与しないよう
重要な基本的注意として、注意喚起されています。




選択肢 5 ですが
例えば、ハンプ(注射用 カルペリチド)や
ナファモスタットメシル酸塩(フサン)は
生理食塩水との混合で塩析が生じます。
そのため、注射用水や、5%ブドウ糖液で
希釈されます。







問197 病棟の看護師から
点滴静注しているラインの側管から
ジアゼパム注射液を注入したところ
ラインに残存する他の注射液と混ざり
白濁してしまったとの問い合わせが
薬剤部にあった。


25℃におけるジアゼパム水溶液(20μg/mL)の
注射筒基材への吸着は、pH 依存性を示す。
pH 3.2 における
ジアゼパムの注射筒基材への吸着が
2.3μg/mgであった。


pH 7.0 における吸着に最も近い値(μg/mg)はどれか。1つ選べ。
ただし、ジアゼパムのpKa=3.5
吸着によるジアゼパムの濃度変化は無視できるものとし、
吸着は分子形薬物濃度に比例するものとする。
また、log2=0.30、log3=0.48とする。


1 0.1 
2 2.0 
3 3.5 
4 5.5 
5 7.0



pH と pKa が出てきたので
ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式を使います。
※ ジアゼパムは、塩基性の化合物なので
塩基性化合物の場合の式を使います。

pH = pKa+log [分子形]/[イオン形]    
 (塩基性化合物の場合)


pH = 3.2 、pKa = 3.5 を代入すると
log の項が、-0.3 となります。
ということは、[分子形]/[イオン形] は、10-0.3
となります。

ここで、log2=0.30 とあるので
100.3 というのは、10log2 と書き直せます。
すると、これは log の定義から、2 です。
よって、10-0.3  とは 1/2 のことです。

[分子形]/[イオン形] = 1/2 ということは
分子形 = 1/2 [イオン形]  と
表すことができます。つまり比で表すなら

分子形 : イオン形 が 1 : 2 ということです。
もともとのジアゼパムの濃度が 20μg/mL だったのだから
この pH において、分子形は 大体 6.6 μg/mL となります。


一方、 pH = 7.0 、pKa = 3.5 を代入すると
log の項が、3.5 となります。
ということは、[分子形]/[イオン形] は、103.5
となります。

ここで、103.5 =  103 × 100.5
と表すことができ
100.5 は、大体 10log3 と近似することができます。  
すると、これは log の定義から、3 です。

[分子形]/[イオン形] = 3000 ということは
ほぼ分子形といえます。
つまり、ほぼ 20μg/mL です。


となると、 pH 3.2 の時と比べて
分子形の濃度が、ほぼ3倍になっているので
吸着もほぼ3倍のはずです。

つまり、2.3 × 3 ≒ 7
なので、正解は 5 です。






問198
84歳男性。急性膵炎で緊急入院し
注射用ナファモスタットメシル酸塩
10mgを投与することになった。

この注射剤に関する記述のうち
誤っているのはどれか。1つ選べ。


1 溶解には、生理食塩液を用いる。
2 約2時間かけて、静脈内に点滴注入する。
3 血管外漏出により、注射部位に炎症を起こすことがある。
4 本剤の投与により、高カリウム血症が現れることがある。
5 アミノ酸輸液製剤との混合を避ける。



ナファモスタットメシル酸塩(フサン)は
生理食塩水液 で直接溶解させると
結晶が析出するため
注射用水や、5 % ブドウ糖注射液を
用いて溶解します。


よって、選択肢 1 が誤りです。



他の選択肢は、全て正しいです。



以上より、正解は 1 です。



ちなみに、選択肢 4 について
フサンの注意事項として、特に注意が必要です。
膵炎患者に、フサンを使用して、高 K 血症が見られた時は
メシル酸ガベキサート(FOY)を使用するといった
代替案が考えられます。






問199
84歳男性。急性膵炎で緊急入院し
注射用ナファモスタットメシル酸塩
10mgを投与することになった。


ナファモスタットメシル酸塩製剤に
亜硫酸塩を含む注射剤を混合した場合、及び
混合しない場合の残存率の経時変化を求めた(図 1)。

また、PH と分解速度定数との関係も求めた(図2)。
これらのデータから考えられることはどれか。2つ選べ。
ただし、これらの実験は37℃で行った。





1 残存率の対数と時間との間に
直線関係が認められることから
2次反応とみなすことができる。

2 残存率R(%)と分解速度定数 k の関係は


で表すことができる。ただし t は時間を表す。

3 亜硫酸塩なし、pH5~7の範囲において
加水分解反応は酸触媒作用により促進される。

4 亜硫酸イオンは
触媒作用により分解速度を増大させる。

5 図のデータから加水分解反応の
活性化エネルギーを求めることができる。



選択肢 1 ですが
log をとって、直線関係となるのは
1次反応の特徴です。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 は、その通りの記述です。



選択肢 3 ですが
pH 5~7において
pH が上がるほどに分解速度が大きくなっていることから
酸触媒作用ではないと考えられます。
(酸触媒作用であれば、pH が上がる
すなわち塩基性になるほど
触媒作用が低下するはずだからです。)


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 は、その通りの記述です。
亜硝酸を入れると反応速度が増加していることに加え
pH が上がると、反応速度がより上昇していることから
イオンの形で作用していると考えられます。



選択肢 5 ですが
活性化エネルギーを求めることができる式は
ln k = -E/RT + ln A です。

つまり、横軸に1/T 、 縦軸に ln k 
をとったグラフからであれば、活性化エネルギーを
求めることができます。

しかし、本問の図では、T が 37℃と一定なので
この図のデータだけから活性化エネルギーを
求めることはできません。


よって、選択肢 5 は誤りです。


以上より、正解は 2,4 です。



補足

ちなみに本問は、選択肢 2 を実際に導いていると
時間が足りないのではないかと思います。

そのため、試験本番では
選択肢1,3,5 を誤りと判断できれば
よいと思われます。

一応、参考ですが、選択肢2の式は

ln C = -kt + ln C0
で、一定時間たった時のCは、Rを用いて
C=(R/100) C0 と表すことができるため
これを代入して、k について解くと
導出できると思います。

余裕があれば、ぜひお試し下さい。

補足 終わり






問200
3歳男児。
急性白血病で化学療法を施行中であるが
感染症治療のため、以下の処方せんが発行された。


(処方)
ノルフロキサシン小児用錠50mg 
1回30mg(1日90mg)粉砕
1 日3 回朝昼夕食後7 日分

スクラルファー卜細粒90%
1回0.33g(1日1g)
1 日3 回朝昼夕食後7 日分

イトラコナゾール内用液1%
1回2mL(1日2mL)
1 日1 回朝食後7 日分

アセトアミノフェンシロップ2%
1回7.5mL(1日15mL)
1 日2 回朝夕食後2 日分




この処方せんの疑義照会について、正しいのはどれか。2つ選べ。


1 ノルフロキサシン小児用錠は粉砕投与できない。

2 スクラルファート細粒と同時投与すると
ノルフロキサシン小児用錠の効果が減
弱することがある。

3 イトラコナゾール内用液は
ノルフロキサシン小児用錠と併用禁忌なので
テルビナフィン塩酸塩錠へ変更すべきである。

4 イトラコナゾール内用液は空腹時の服用が推奨される。

5 アセトアミノフェンシロップはノルフロキサシン小児用錠の効果を増強させる。



選択肢 1 ですが
ノルフロキサシン小児用錠は
粉砕投与できないということはありません。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 は、その通りの記述です。



選択肢 3 ですが
この組み合わせは、投与禁忌ではありません。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 は、その通りの記述です。



選択肢 5 ですが
このような効果増強は見られません。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 2,4 です。







問201
3歳男児。
急性白血病で化学療法を施行中であるが
感染症治療のため、以下の処方せんが発行された。


(処方)
ノルフロキサシン小児用錠50mg 
1回30mg(1日90mg)粉砕
1 日3 回朝昼夕食後7 日分

スクラルファー卜細粒90%
1回0.33g(1日1g)
1 日3 回朝昼夕食後7 日分

イトラコナゾール内用液1%
1回2mL(1日2mL)
1 日1 回朝食後7 日分

アセトアミノフェンシロップ2%
1回7.5mL(1日15mL)
1 日2 回朝夕食後2 日分





以下の表は、処方された薬物の物性を示したものである。
薬物間相互作用が予想される組合せはどれか。2つ選べ。





薬物間相互作用が予想されるのは
スクラルファートと、ノルフロキサシンです。

それを、1~4から見つける必要があります。


選択肢 1 の pKa に大きな幅があることから
構造式に x や y が含まれるスクラルファートであると
判断することができると考えられます。



次に、選択肢 2 は、log P が2つあるため
光学異性体の存在する、イトラコナゾールであると
判断することができます。



選択肢 3 は、特徴がないため、とばします。



最後に選択肢 4 は、 pKa が2つあるため
2段階に解離するような構造に注目すると
ノルフロキサシンには、NH と、COOH があることから
選択肢 4 は、ノルフロキサシンであると
判断することができると考えられます。



以上より、正解は 1,4 です。






問202
35歳女性。
関節リウマチで通院中の患者に
以下の処方せんが発行された。

(処方)
メトトレキサートカプセル2mg 
1回1カプセル(1日2カプセル)
土曜 9 時、21 時 6日分

メトトレキサートカプセル2mg 
1回1カプセル(1日1カプセル)
日曜 9 時 6 日分

葉酸錠5mg 1回1錠(1日1錠)
月曜 9 時6 日分

サラゾスルファピリジン腸溶錠250mg
1回2錠(1日4錠)
1 日2 回朝夕食後4 2 日分


患者への情報提供に関する記述のうち
誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 メトトレキサートカプセルを服用し忘れたときは
葉酸と一緒に服用する。

2 妊娠の疑いがある場合には
すべての薬剤の服用を速やかに中止して
医療機関に連絡する。

3 高熱や咳が続く場合には
直ちに医療機関に連絡する。

4 サラゾスルファピリジン腸溶錠を服用し忘れても
次回に2回分まとめて服用してはならない。

5 尿が黄赤色になることがある。



選択肢 1 ですが
葉酸(フォリアミン など)は
メトトレキサート(MTX)の副作用
(肝機能障害 等)の予防や治療のために
用いられます。

MTX と 葉酸 の2剤は
同時に服用すると、MTX の作用が弱まります。
そのため、24~48時間服用間隔を空けて
葉酸を服用します。
(連日にするのは、1日間があくよりも
忘れにくいから というのが大きな理由と
考えられます。)

MTX 服用忘れの時は
MTX服用→翌日に葉酸を服用とするとよいです。
一緒に服用は、避けるべきです。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 ~ 5 は、正しい記述です。



以上より、正解は 1 です。







問203
35歳女性。
関節リウマチで通院中の患者に
以下の処方せんが発行された。

(処方)
メトトレキサートカプセル2mg 
1回1カプセル(1日2カプセル)
土曜9時、21時6日分

メトトレキサートカプセル2mg 
1回1カプセル(1日1カプセル)
日曜9 時6 日分

葉酸錠5mg 1回1錠(1日1錠)
月曜9 時6 日分

サラゾスルファピリジン腸溶錠250mg
1回2錠(1日4錠)
1 日2 回朝夕食後4 2 日分



メトトレキサー卜の治療薬物モニタリングには
イムノアッセイが利用されている。
イムノアッセイに関する記述のうち
誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 メトトレキサー卜のような低分子は
抗原性を示さないので
抗体作製には、高分子と結合させる必要がある。

2 競合法では
測定対象物質の存在量に依存して
シグナル強度が減少する
用量依存曲線が得られる。

3 蛍光偏光イムノアッセイでは
蛍光標識した抗原が抗体に結合すると
抗原の転運動が減少するため
蛍光偏光度は減少する。

4 Enzyme multiplied immunoassay technique(EMIT)は
均一系イムノアッセイの1種である。

5 凝集比濁法では
免疫複合体の形成により
粒子が凝集する性質を応用している。



選択肢 1 は、正しい記述です。
抗原性とは、抗体に結合することができる性質です。
小さすぎる低分子は、認識できる抗体が存在せず
抗原性が、ありません。
そこで、低分子に高分子を結合させることで
抗体作製を行います。



選択肢 2 は、その通りの記述です。


競合法とは、例えるなら
椅子の数が決まっている椅子取りゲームです。

椅子(抗体のたとえ です。)を10個と
椅子に座れる、ゼッケン付きの人が
10人 始めにいるとします。
(人は、抗原のたとえ。
ゼッケンは、放射標識のたとえ です。)


この状態で椅子取りゲームをすると
ゼッケン付きの人10人が、10個の椅子に座ります。


ここで、何人かよくわからないけど
椅子取りゲームに混ざってきたとします。
仮に、10人 混ざってきたとしましょう。
※ 新しくゲームに参加する人には、ゼッケンがありません。

すると、実力に差がないなら
今度はゲーム後に、椅子に座っている人を見ると
「ゼッケン付きが5人」になるはずです。


そして、新しく混ざってきた人の数が10人と
知らなかったとしても
この、ゲームの結果だけ見れば
「もともとゼッケン付きの10人が、みんな椅子に座れるゲームが
5人しか座れていない。
→新しく10人が混ざってきたのだろう」
と、計算、推測できます。


このように、まず準備として
始めに「一定量の放射標識した物質」
及び「一定量の抗体」を準備します。

そして、測定対象の物質と、放射標識した物質を
抗体に対して競合させます。

最後に、抗体と結合した抗原のみを取り出し
シグナル強度を測定することで
測定対象の物質の量を測るという方法が
競合法と呼ばれます。



選択肢 2 の記述の
「測定対象の物質量」は
「新しく入ってきた人」に対応します。

「シグナル強度」は
「ゲームが終わった時に座っている
ゼッケン付きの人の数」に対応します。

確かに、測定対象の物質量が増えれば増えるほど
シグナル強度は減少するような
用量依存曲線を得ることができます。



選択肢 3 ですが
抗原と抗体が結合すると、固定されて
抗原の回転が減少します。
その結果、振動方向が同じ向きとなり
偏光を発します。

つまり、偏光度は増加します。
減少では、ありません。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 は、正しい記述です。

均一系と、不均一系の違いは
抗体に結合した抗原(B)と
非結合の抗原(F)の分離を行うかどうかです。

B/F 分離を行わないのが
均一系免疫測定系です。

B/F 分離を行うのが
不均一系免疫測定系です。


参考) 96 - 34 解説



選択肢 5 は、その通りの記述です。



以上より、正解は 3 です。






問204
58 歳男性。
がんの転移の有無を診断するため、フルデオキシグルコース(18F)を用いた
陽電子放出断層撮影法(PET)検査を実施することとなった。


フルデオキシグルコース(18F)を用いるPET検査に関して
誤っているのはどれか。1つ選べ。



1 本剤は虚血性心疾患の診断にも用いられる。
2 投与前から撮像までは安静にする。
3 本剤は血漿中でほとんど代謝されずに存在し、未変化体のまま排泄される
4 画像のコントラストをあげるために、同時にグルコースを服用する。
5 炎症部位等に集積し、偽陽性所見を呈する可能性がある。


選択肢 1 ~ 3 は、その通りの記述です。


選択肢 4 ですが
同時にグルコースを服用すると
18F -フルデオキシグルコースの
腫瘍細胞への取り込みと競合し
コントラストは下がると考えられます。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 は、その通りの記述です。
炎症部位では、白血球が集まっていることなどから
エネルギー需要が多く、グルコースがいっぱい
取り込まれるために、集積すると考えられます。



以上より、正解は 4 です。






問205
58 歳男性。
がんの転移の有無を診断するため
フルデオキシグルコース18F)を用いた
陽電子放出断層撮影法(PET)検査を実施することとなった。

PETに関する記述のうち
正しいのはどれか。1つ選べ。


1 11C、18F、201Tl  はいずれも
陽電子を放出する核種であり、PETに利用される。

2 PET で用いられる 18F 核種は
18Oに X 線を照射することで製造きれる。

3 放射性核種から放出された陽電子は
生体内の電子と結合して、ほぼ180度の方向に
2本の γ 線を放出して消滅する。

4 PETは X線 CT と組み合わせることにより
安定同位体で標識した薬物の体内動態を
画像表示することができる。

5 PET の核医学画像からは
対象臓器の機能情報は得られない。



選択肢 1 ですが
11C、18F は、陽電子を放出しますが
201Tl は、γ 線 を放出します。
(塩化タリウム の形で 甲状腺腫瘍や
心筋 の測定に用いられる核種です。)


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 ですが
18F の製造は
18O に、陽子線を照射することによります。
X 線では、ありません。
この際、中性子が放出されます。

(核反応式 と呼ばれる 式の形で表すと
 18O(p,n)18F と表されます。


よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 は、その通りの記述です。



選択肢 4 ですが
安定同位体とは、崩壊をおこさない同位体です。
これで標識しても、PET による画像表示はできません。

X 線 CT と組み合わせれば、CT による静止画 は
得られますが (レントゲン像は、得られる)
薬物の体内動態の画像表示はできません。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが
形態よりも、機能に関する情報が
豊富に得られるのが、PET の特徴です。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 3 です。







問206
63歳男性。
脂質異常症と診断され、食事療法及び運動療法とともに
フルバスタチンナトリウム錠 20mg による治療を受けていたが
改善がみられなかった。そこで、以下の処方に変更された。


(処方1)
フルバスタチンナトリウム錠20mg
1回1錠(1日1錠)
1 日1 回就寝前1 4 日分


(処方2)
コレスチミド錠500mg 
1回3錠(1日6錠)
1 日2 回朝夕食前1 4 日分



この患者への薬剤師による
服薬指導の内容として誤っているのはどれか。
1つ選ベ。

1 脂質異常症は自覚症状がないが
服薬は重要であることを説明した。

2 食事療法及び運動療法は継続するように指導した。

3 コレスチミド錠を飲み忘れた場合
就寝前にフルバスタチンナトリウム錠と
緒に服用するように指導した。

4 筋肉痛や脱力感がある場合は受診するように指導した。

5 便秘が起こることがあると説明した。



コレスチラミンは
陰イオン交換樹脂です。分子中に陽イオンがあります。
そのため、陰イオン性薬物を吸着し
消化管吸収を阻害します。
その結果、血中濃度が低下します。

コレスチラミンとフルバスタチンの併用においても
血中濃度が低下することが知られています。
そのため、コレスチラミン服用後 3 時間以上あけてから
フルバスタチンを服用するように指導します。


以上より、誤っている選択肢は 3 です。



選択肢 1,2,4,5 は、正しい記述です。



よって、正解は 3 です。







問207
63歳男性。
脂質異常症と診断され、食事療法及び運動療法とともに
フルバスタチンナトリウム錠 20mg による治療を受けていたが
改善がみられなかった。そこで、以下の処方に変更された。


(処方1)
フルバスタチンナトリウム錠20mg
1回1錠(1日1錠)
1 日1 回就寝前1 4 日分


(処方2)
コレスチミド錠500mg 
1回3錠(1日6錠)
1 日2 回朝夕食前1 4 日分



フルバスタチンナトリウムのほかにも
以下の例のように分子内にフッ素原子が導入された医薬品が数多く開発されている。
医薬品の設計において水素原子をフッ素原子に置き換えることにより
期待される主な効果はどれか。2つ選べ。




1 炭素一フッ素結合は切断されにくいので、生体内での安定性が高まる。
2 親水性の向上により、吸収が促進される。
3 フッ素は電気陰性度が大きいので、分子のイオン化が促進される。
4 分子全体の大きさにはほとんど影響を与えずに生物活性が増強される。



選択肢 1 は、その通りの記述です。
C-F 結合は、結合エネルギーが 489 kJ/mol と
C-C 結合や C-H  結合と比べて高く
切断されにくいため、安定性が高まります。



選択肢 2 ですが
F の導入により
一般的には疎水性が向上します。


よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 ですが
フッ素の電気陰性度は、原子中最大です。
つまり、選択肢前半部分は、正解です。
しかし、イオン化が促進されるわけでは、ありません。
選択肢後半部分は、誤りです。


よって、選択肢 3 は誤りです。


参考)深入りする必要はないと思うのですが
「電気陰性度が最大なら、イオン化促進じゃないの・・・?」
という疑問がわくかもしれないので、補足です。

イオン化には「フッ素が何と結合するか」が大きなポイントとなります。
イオン化するということは、フッ素が電子をすごく引っ張って
F となり、引っ張られた方が ◯ (◯には何が入ってもOK)
となる、ということです。

すると、◯の側が、本問の分子のように大きい場合は
F と結合している直近の原子は、電子が乏しくなるでしょうが
分子の他の部分から電子が供給されることで
それほど分極しない、と考えられます。

さらに、分子表面の F は、かなり負に分極することにより
周囲が水、すなわち、溶媒としてはかなり分極しているもの ならば
水(の中の、負に分極している O )と、電気的にはじきあうと考えられます。
すなわち、F の導入により、疎水性が増す ということになります。 

補足 以上



選択肢 4 は、その通りの記述です。

フッ素の特徴として
水素に次いで原子半径が小さい
という特徴があります。

そのため、水素をフッ素に置換しても
ほとんど分子全体の大きさには影響を与えません。



以上より、正解は 1,4 です。






問208
61歳男性。
2日ほど前から左側腹部に軽度の癌痛があり
皮疹が認められた。

帯状庖疹と診断され、以下の薬剤が処方された。
なお、検査値を確認したとこ
ASTは31 IU/L、ALTは23 IU/L
クレアチニンクリアランスは40mL/minであった。

(処方1)
バラシクロビル塩酸塩錠556mg(注)
1回2錠(1日6錠)
1 日3 回朝昼夕食後7 日分
(注:バラシクロビルとして500mg)

(処方2)
アセトアミノフェン錠300mg
1回1錠(1日3錠)
1 日3 回朝昼夕食後7 日分


これらの処方について
提案すべき処方変更として最も適切なのはどれか。1つ選べ。

1 バラシクロビル塩酸塩錠 556 mg の用法を
1回2錠(1日4錠)、1日2回、朝夕食後投与に変更する。

2 バラシクロビル塩酸塩錠556mgの用法を
1回3錠(1日9錠)、1日3回、朝昼夕食後投与に変更する。

3 バラシクロビル塩酸塩錠556mgを
アシクロビル錠400mgに変更し、用法はそのままとする。

4 アセトアミノフェン錠300mgを
ロキソプロフェンナトリウム水和物錠60mgに変更し、用法はそのままとする。

5 アセトアミノフェン錠300mgを
チアラミド塩酸塩錠100mgに変更し、用法はそのままとする。




検査値の内、AST、ALT は正常であり
肝機能は問題ないと推測されます。

クレアチニンクリアランスですが
基準が大体 100 mL/min なので
かなり低く、腎機能が低下していることが伺えます。


処方において
バラシクロビルは、抗ウイルス薬です。
アシクロビルのプロドラックです。
消化管吸収が改善されています。

経口投与後、アシクロビルに変換され
ウイルス感染細胞において活性化され
DNA ポリメラーゼを抑制することにより
ウイルス増殖を阻止します。

腎排泄の代表的な薬です。
クレアチニンクリアランスに応じた
投与量、間隔の調整が必要とされる薬です。
本問の患者であれば
1000 mg を、12時間ごとが適切と考えられます。
添付文書 参照)



以上より、正解は 1 です。







問209 
61歳男性。
2日ほど前から左側腹部に軽度の癌痛があり
皮疹が認められた。

帯状庖疹と診断され、以下の薬剤が処方された。
なお、検査値を確認したところ、ASTは31 IU/L、ALTは23 IU/L
クレアチニンクリアランスは40mL/minであった。

(処方1)
バラシクロビル塩酸塩錠556mg(注)
1回2錠(1日6錠)
1 日3 回朝昼夕食後7 日分
(注:バラシクロビルとして500mg)

(処方2)
アセトアミノフェン錠300mg
1回1錠(1日3錠)
1 日3 回朝昼夕食後7 日分



バラシクロビルは
加水分解によりアシクロビルに変換され活性を発現する。
断される位置はどれか。1つ選べ。



バラシクロビルは、アシクロビルに
バリンをくっつけた、プロドラックです。


アシクロビルへの変換は
エステルの加水分解によりおきます。
よって、3 の部分で切断されます。

(酸塩化物・酸無水物・エステルの反応)



正解は 3 です。




ちなみに補足ですが
この問題は、構造式だけ見れば OK な問題といえます。

すなわち
選択肢 1 は、C - C 結合だから、そう簡単には切断しないから×。
選択肢 2 は、アミド結合部分で、アミドは安定だから、×。
選択肢 4は、 C-O 結合で、エーテルは安定であることから、×。
選択肢 5 は、C-N 結合で、アミンのこの部分が切れるというのは
馴染みがないから、× だろう。 

といった推測で、正解を導くことができる、と考えられます。


又、この問題は、切断された後の、右上部分を隠して
この部分の構造は、以下の選択肢のうちどれか?
という形で、アミノ酸(バリン)の構造式を正しく選ばせる問題 として
再活用されるのではないか、と個人的には推測した問いです。

補足 以上。






問210
40歳女性。
身長154cm、体重54kg。
造血幹細胞移植の前治療で注射用シクロホスファミド水和物を
シクロホスファミド(無水物換算)として
50mg/kg/day で投与することになった。

なお、点滴静注の場合は
シクロホスファミド(無水物換算)100mgあたり
5mLの注射用水を用いて溶解後
1日当たりの必要量(X mL)を量りとり、補液で希釈し用いる。



シクロホスファミドの調製と投与に関して
正しいのはどれか。2つ選べ。

1 X=27である。

2 補液には生理食塩液を用いる。

3 大量投与する時には、出血性膀胱炎予防のためメスナ
(2-メルカプトエタンスルホン酸ナトリウム)を投与する。

4 治療効果を向上させるため
シクロホスファミド投与終了後24時間は輸液の投与を避ける。



選択肢 1 ですが
50mg/kg/day なので、54kg だから
2700mg/day です。

5mL に、100mg が溶けているのだから
2700mg 必要ならば、135 mL 必要です。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2,3 は、正しい記述です。

ちなみに、メスナは
シクロホスファミドが代謝を受けて
生成される アクロレイン (出血性膀胱炎の原因とされる)
に結合する等の機序により
予防効果を示すと言われています。



選択肢 4 ですが
シクロホスファミドは、アルキル化剤です。
架橋形成により、DNA 合成を阻害する抗がん剤です。


出血性膀胱炎などの泌尿器障害が知られており
副作用軽減のため、メスナという薬が併用されます。
又、シクロホスファミド投与後24時間は
150 mL/時間 以上の尿量を保つように
1日 3L 以上の輸液を投与することとなっています。

(参考) 成人1回の尿量は 200 ~ 400 mL が平均)


よって、選択肢 4 は誤りです。




以上より、正解は 2,3 です。







問211
40歳女性。
身長154cm、体重54kg。
造血幹細胞移植の前治療で
注射用シクロホスファミド水和物を
シクロホスファミド(無水物換算)として
50mg/kg/dayで投与することになった。

なお、点滴静注の場合は
シクロホスファミド(無水物換算)100mgあたり
5mLの注射用水を用いて溶解後
1日当たりの必要量(XmL)を量りとり、補液で希釈し用いる。


シクロホスファミド(A)は
ヒト肝ミクロソーム中のシトクロムP450(P450)により
メチレン炭素に水酸基が導入され
B、Cを経てホスホラミドマスタード(E)に
代謝されたのち
最終的に活性体であるナイトロジェンマスタード(F)となる。

Step1において水酸基が導入される炭素は
Aの1~5のうちどれか。1つ選べ。





C の構造から、逆合成を考えて推測します。

構造 A と C を比べると、環状構造部分が、開環しています。
C の構造を少し変えてみると、下図のようになります。
(関係のある、骨格のみに注目しました。)


これと A の構造を比較すれば
選択肢 5 の所に OH 基が導入されたと
予測できると考えられます。


よって、正解は 5 です。






問212
40歳女性。
身長154cm、体重54kg。
造血幹細胞移植の前治療で注射用シクロホスファミド水和物を
シクロホスファミド(無水物換算)として50mg/kg/dayで投与することになった。
なお、点滴静注の場合は、シクロホスファミド(無水物換算)100mgあたり
5mLの注射用水を用いて溶解後
1日当たりの必要量(XmL)を量りとり、補液で希釈し用いる。


シクロホスファミド(A)は、ヒト肝ミクロソーム中のシトクロムP450(P450)
によりメチレン炭素に水酸基が導入され、B、Cを経てホスホラミドマスタード
(E)に代謝されたのち、最終的に活性体であるナイトロジェンマスタード(F)となる。




Step3 において E とともに生じる化合物 D として最も適切な構造はどれか。
1つ選べ。





D は、アクロレインです。
出血性膀胱炎の原因とされている化合物です。
単純な、不飽和アルデヒドです。


不飽和アルデヒドの構造を有するのは
5 です。


以上より、正解は 5 です。







問213
53歳女性。
開腹手術にて大腸がんを切除した。
手術は予定通り終わり、手術後2日目から
大建中湯が処方された。


本症例において大建中湯の服用により最も期待される効果はどれか。1つ選べ。



1 内臓鈍痛予防
2 感染予防
3 腸閉塞(イレウス)予防
4 創傷治癒亢進
5 免疫力増強


大建中湯により期待される効果は
開腹手術後の、腸閉塞の予防です。


よって、正解は 3 です。







問214
53歳女性。
開腹手術にて大腸がんを切除した。
手術は予定通り終わり、手術後2日目から
大建中湯が処方された。



大建中湯に配合される生薬に関する記述のうち
正しいのはどれか。2つ選べ。

1 サンショウは、辛味成分として
ヒドロドキロシキシ-α-サンショオールを含有する。

2 ニンジンは、精油成分としてギンセノシドRg1を含有する。

3 カンキョウは、苦味成分として[6]-ギンゲロールを含有する。

4 コウイは、甘味成分としてマルトースを含有する。



選択肢 1 は、その通りの記述です。



選択肢 2 ですが
ニンジンに含まれるギンセノシドRg1は
精油成分ではありません。
サポニン、すなわち
糖が結合した、トリテルペンやステロイド の一種です。
界面活性作用を示します。


よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 ですが
カンキョウに含まれる苦味成分は
[6]-ショウガオールです。

この成分は、ショウキョウに含まれる
[6]-ジンゲロールが変化したもので、別の成分です。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 は、その通りの記述です。




以上より、正解は 1,4 です。







問215
70歳女性。
腰痛を訴え来院した。骨密度が低下していることが明らかにな
骨粗しよう症と診断され、以下の薬剤が処方された。


(処方1)
アレンドロン酸錠35mg 
1回1錠(週1錠)
週1 回起床時4 日分

(処方2)
ケトプロフェン
テープ 40mg(10×14cm非温感)28枚
1 日1 回腰に貼付


1年経過後の腰椎骨密度測定値は、若年成人平均値の65%で
半年前の値より3%下がっていた。
さらに錐体骨折が1か所認められ、腰痛症状も改善されていなかった。
そこで、以下の処方に変更となった。


(処方3)
皮下注射(自己注射)テリパラチド(遺伝子組換え)皮下注キット600 μg
1回20μg  1日1回  28日   1本(28回分)


処方1のアレンドロン酸錠の服薬指導で誤っているのはどれか。
2つ選べ。

1 胃腸障害を起こしやすいので
服用後なるべく早く食事をとってください。

2 カルシウム、マグネシウム等の含量の高い
ミネラルウォーターでは飲まないようにしてください。

3 この錠剤は溶け易いので、少量の水で飲んでも構いません。

4 服用後少なくとも30分は横にならないでください。

5 服用を忘れて、朝食をとってしまった時は、翌朝の起床時に飲んでください。



アレンドロン酸(フォサマック、ボナロン)は
ビスホスホネート製剤です。
破骨細胞の活性を抑制することにより
骨吸収を抑制します。

使用上の注意として
食道などに付着したままだと
局所刺激症状をおこすおそれがある点があります。

そのため、コップ1杯程度の、多めの水での服用を
指導します。
又、服用後、最低30分は、横にならないように
さらに、食事等を行わないように指導します。
(これらは、食道などへの薬の残留を防ぐためです。
又、胃に何か入っていると、吸収が悪くなるためです。)

週1回服用でよく、飲み忘れて食事をとった場合は
翌日に服用すればよいです。

金属イオンとキレート形成するため
サプリメントや、硬度の高いミネラルウォーターなどでは
服用しないように注意します。


以上より、誤っている選択肢は 1,3 です。



よって、正解は 1,3 です。



又、本問の解答には必要ないのですが
漫然と長期服用(3年以上)することのベネフィットに関しては
まだ議論がまとまっていない状態であり
臨床的な研究の動向に注目しておく必要がある
薬の一つである、といえます。


参考)

代表的な臨床試験としては
FIT、VERT、HORIZON 

メタアナリシスとして
http://press.endocrine.org/doi/abs/10.1210/jc.2009-0852
があります。

長期投与の効果について
FLEX 研究があります。








問216

70歳女性。
腰痛を訴え来院した。骨密度が低下していることが明らかにな
骨粗しよう症と診断され、以下の薬剤が処方された。


(処方1)
アレンドロン酸錠35mg 
1回1錠(週1錠)
週1 回起床時4 日分

(処方2)
ケトプロフェン
テープ 40mg(10×14cm非温感)28枚
1 日1 回腰に貼付


1年経過後の腰椎骨密度測定値は、若年成人平均値の65%で
半年前の値より3%下がっていた。
さらに錐体骨折が1か所認められ、腰痛症状も改善されていなかった。
そこで、以下の処方に変更となった。


(処方3)
皮下注射(自己注射)テリパラチド(遺伝子組換え)皮下注キット600 μg
1回20μg  1日1回  28日   1本(28回分)


処方3のテリパラチド製剤に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。

1 使用開始後も冷蔵庫に入れて保存する。
2 注射は腹部又は大腿部に行う。
3 本剤はカルシトニン製剤である。
4 骨粗しょう症以外の代謝性骨疾患の患者にも使用できる。



テリパラチドは
副甲状腺ホルモン(パラトルモン)の
活性部分 を精製したペプチド製剤です。
内服では吸収されないため、注射剤です。

骨形成促進剤の一種です。


使用後は、速やかに冷蔵庫で保存します。
注射を行うのは、腹部 か 大腿部です。


骨折の危険性の高い骨粗しょう症に対してのみ
効能・効果が認められています。
(2014.3 時点)


以上より、正解は 1,2 です。




(イーライリリー によるマニュアル とてもわかりやすいです。)







問217

70歳女性。
腰痛を訴え来院した。骨密度が低下していることが明らかにな
骨粗しよう症と診断され、以下の薬剤が処方された。


(処方1)
アレンドロン酸錠35mg 
1回1錠(週1錠)
週1 回起床時4 日分

(処方2)
ケトプロフェン
テープ 40mg(10×14cm非温感)28枚
1 日1 回腰に貼付


1年経過後の腰椎骨密度測定値は、若年成人平均値の65%で
半年前の値より3%下がっていた。
さらに錐体骨折が1か所認められ、腰痛症状も改善されていなかった。
そこで、以下の処方に変更となった。


(処方3)
皮下注射(自己注射)テリパラチド(遺伝子組換え)皮下注キット600 μg
1回20μg  1日1回  28日   1本(28回分)


骨粗しょう症は、体内のカルシウム代謝と深く関わっている。
生体のカルシウムイオン(Ca2+)濃度の調節に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。

1 細胞膜にはATPの加水分解エネルギーを用いて
細胞外に Ca2+ を排出する Ca2+ ポンプが存在する。

2 腸管からの Ca2+ の吸収は
カルシトリオール(活性型ビタミン D )により促進される。

3 カルシトニンは骨吸収を促進し
血漿中への Ca2+ 遊離を増加させる。

4 腎臓における Ca2+ の再吸収は
副甲状腺(上皮小体)ホルモンによって抑制される。



選択肢 1,2 は、その通りの記述です。



選択肢 3 ですが
カルシトニンは、血中 Ca 濃度が上昇すると
放出されるホルモンです。

破骨細胞に存在する、カルシトニン受容体に作用し
骨吸収を抑制→血中 Ca 濃度を低下させます。

骨からの、Ca 流出を防ぐことを期待して用いられる
骨粗しょう症治療薬の一つです。
(ウナギやサケ 由来の、より作用の強い
カルシトニンが、医薬品としては用いられます。)


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが
副甲状腺ホルモン(=パラトルモン)により
血中の Ca 濃度は、上昇します。

この Ca 濃度の上昇は
腎臓における Ca の再吸収を亢進すること等により
引き起こされます。


よって、選択肢 4 は誤りです。



以上より、正解は 1,2 です。







問218
57歳男性。
身長165cm、体重70kg。20歳代前半よりほぼ毎日
日本酒にして1日3合(540mL)程度の飲酒を続けている。
1年ほど前に下肢のむくみを自覚し、近医を受診した結果
肝機能障害を指摘されたが放置していた。
最近、全身の倦怠感を強く感じるようになり来院した。
非代償性肝硬変と診断され、以下の薬剤が処方された。


(処方1)
スピロノラクトン錠25mg
1回1錠(1日2錠)
1 日2 回朝昼食後1 4 日分

(処方2)
フロセミド錠40mg
1回1錠(1日1錠)
1 日1 回朝食後1 4 日分

(処方3)
ラクツロースシロップ65%
1回10mL(1日30mL)
1 日3 回朝昼夕食後1 4 日分

(処方4)
カゼイ菌散
1回1g(1日3g)
1 日3 回朝昼夕食後1 4 日分

(処方5)
イソロイシン・ロイシン・バリン穎粒4.15g
1回1包(1日3包)
1 日3 回朝昼夕食後1 4 日分


この処方薬による副作用について
患者に対する薬剤師の説明内容として
適切なのはどれか。1つ選べ。

1 めまい等が現れる場合があるので
自動車運転、高所作業又は危険を伴う機械の操作などには
十分注意してください。

2 急に胃のあたりがひどく痛む場合があるので
その際には直ちに医師又は薬剤師に申し出てください。

3 しゃべりにくい、胸の痛み、呼吸困難
片方の足の急激な痛みや腫れ等の
症状がみられる場合があるので
その際には直ちに医師又は薬剤師に連絡してください。

4 から咳、息苦しさ、息切れ等が生じる場合があるので
その際には直ちに医師又は薬剤師に連絡してください。

5 手足のこわばりやしびれ
脱力感、筋肉の痛み等が現れる場合があるので
の際には直ちに医師又は薬剤師に連絡してください。



肝性浮腫の改善→処方1,2
高アンモニア血症の改善→処方3~5
と考えられます。

肝性浮腫は、肝臓の働きの一つである
アルブミン(水分保持能あり)というタンパク質の合成機能が低下
→血液中の、水分保持能が低下。組織へ水が移動。
→むくみ(浮腫) として表れる。 という流れでおきます。

利尿剤で水分の排出を促進させることで
解消させようという意図です。

脱水や低血圧に伴う、立ちくらみやめまいに
注意が必要です。


以上より、正解は 1 です。



ちなみに、選択肢 2 は
薬剤性膵炎の初期症状です。
アザチオプリンや、L-アスパラギナーゼなどの投与において
注意が必要です。


選択肢 3 は、血栓の初期症状です。
トラネキサム酸などが原因薬として知られており
注意が必要です。


選択肢 4 は、間質性肺炎の初期症状です。
インターフェロン製剤や、小柴胡湯などの使用において
注意が必要です。


選択肢 5 は
偽アルドステロン症(低 K 血症+高血圧、高 Na 血症)
の初期症状です。
カンゾウを含む薬の使用時などにおいて
注意が必要です。






問219
57歳男性。
身長165cm、体重70kg。20歳代前半よりほぼ毎日
日本酒にして1日3合(540mL)程度の飲酒を続けている。
1年ほど前に下肢のむくみを自覚し、近医を受診した結果
肝機能障害を指摘されたが放置していた。
最近、全身の倦怠感を強く感じるようになり来院した。
非代償性肝硬変と診断され、以下の薬剤が処方された。


(処方1)
スピロノラクトン錠25mg
1回1錠(1日2錠)
1 日2 回朝昼食後1 4 日分

(処方2)
フロセミド錠40mg
1回1錠(1日1錠)
1 日1 回朝食後1 4 日分

(処方3)
ラクツロースシロップ65%
1回10mL(1日30mL)
1 日3 回朝昼夕食後1 4 日分

(処方4)
カゼイ菌散
1回1g(1日3g)
1 日3 回朝昼夕食後1 4 日分

(処方5)
イソロイシン・ロイシン・バリン穎粒4.15g
1回1包(1日3包)
1 日3 回朝昼夕食後1 4 日分



肝臓の機能と
非代償性肝硬変の病態に関する記述のうち
正しいのはどれか。2つ選べ。

1 分枝鎖アミノ酸は、主に肝臓で代謝される。
2 アルブミン産生の低下は、浮腫の誘因となる。
3 アンモニアから尿素への変換の低下は、肝性脳症の誘因となる。
4 ビリルビンからヘモグロビンへの変換が抑制されると、黄疸が生じる。
5 ヘパリン合成が低下すると、出血傾向となる。



選択肢 1 ですが
分岐鎖アミノ酸は、主に筋肉で代謝されます。
主に肝臓で代謝されるのは
分岐鎖アミノ酸以外のアミノ酸です。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2,3 は、その通りの記述です。



選択肢 4 ですが
ヘモグロビンの代謝により生じるのが
ビリルビン(黄色)です。

ビリルビン→ヘモグロビンへと変換されるわけでは
ありません。


よって、選択肢 4 は誤りです。


ちなみに
ビリルビンは、肝臓で代謝されます。

具体的には、ビリルビンとグルクロン酸が結合して
胆汁として分泌され、その後様々な代謝を受けて
尿や便とともに排出されます。

肝機能の低下に伴い、血中のビリルビン濃度が高くなり
黄疸症状として表れます。




選択肢 5 ですが
ヘパリンは、血をサラサラにする成分です。
合成が低下すれば、凝固傾向が促進します。
出血傾向となるわけでは、ありません。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 2,3 です。







問220
65歳男性。一過性脳虚血発作と診断され
血栓・塞栓の治療のため以下の薬剤が処方された。


(処方)
チクロピジン塩酸塩錠100mg
1回1錠(1日2錠)
1 日2 回朝夕食後1 4 日分


本薬剤の服用にあたり
患者に対する服薬指導として適切でないのはどれか。
1つ選べ。

1 服用開始後2ヶ月間は
定期的に検査を行う必要があるので
原則として2週間に1回受診してください。

2 発熱、倦怠感などの症状が現れた場合には、服用を中止し
直ちに医師又は薬剤師に連絡してください。

3 手術や歯の治療を受ける場合、この薬を飲んでいることを
医師又は歯科医師に伝えてください。

4 この薬の服用期間中は
市販のクロレラ食品や青汁の摂取を避けて下さい。

5 風邪などで他の薬を薬局で購入する場合は
この薬を飲んでいることを薬剤師に伝えてください。


選択肢 1,2 ですが
チクロピジンは
血栓性血小板減少性紫斑病、重篤な肝障害などが
警告されています。

投与開始後 2ヶ月間に、発生頻度が高いため
この期間の、原則 2週に1回の血液検査が
求められています。

これらの初期症状である、発熱や倦怠感が現れたら
服用中止し、直ちに連絡するよう指導が必要です。



選択肢 3 ですが
血栓・塞栓の治療薬なので
血がサラサラ→出血傾向にあります。
そのため、手術や歯医者へ行く時は
必ずお薬手帳などを用いたりすることで
服用薬を、処置する人に伝える必要があります。



選択肢 4 は、ワーファリン服用時の注意事項です。
チクロピジン服用時には
納豆やクロレラの摂取に問題はありません。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが
風邪薬に含まれるアスピリン等との服用を
できれば避けるべきなので
他の薬を、ドラッグストアや薬局で購入する場合は
チクロピジン服用中であることを
薬剤師に伝えるよう、指導が必要です。



以上より、正解は 4 です。






問221
65歳男性。
一過性脳虚血発作と診断され
血栓・塞栓の治療のため以下の薬剤が処方された。


(処方)
チクロピジン塩酸塩錠100mg
1回1錠(1日2錠)
1 日2 回朝夕食後1 4 日分


脳梗塞の発症に関連する血小板の活性化
及び 血液凝固に関する記述のうち
正しいのはどれか。2つ選べ。

1 血小板の活性化により
顆粒に含まれているプロスタグランジン I が放出される。

2 アデノシンニリン酸(ADP)は
血小板の G タンパク質共役型受容体を刺激して
アデニル酸シクラーゼを活性化する。

3 セロトニンは
ホスホリパーゼCの活性化を介して
血小板の凝集を抑制する。

4 プロトロンビンから変換されたトロンビンは
フィブリノーケンからフィブリンを形成する。

5 プロトロンビンの生合成過程には
ビタミン K 依存的な反応が含まれる。



選択肢 1 ですが
血小板の活性化により放出されるのは
ADP です。
プロスタグランジン I2 では、ありません。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 ですが
ADP は、P2Y12 受容体などを刺激し
アデニル酸シクラーゼ(AC)の活性を抑制することにより
cAMP の濃度を低下させます。

この結果、血小板凝集作用のある
トロンボキサン(TX) A2 の生成を促進します。

ちなみに、P2Y12 受容体は
血小板の膜受容体であり
抑制性 G タンパク質(Gi)に共役している受容体です。



よって、選択肢 2 は誤りです。




選択肢 3 ですが
セロトニンは、血小板凝集を促進させます。
凝集を抑制するわけでは、ありません。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4,5 は、正しい記述です。




以上より、正解は 4,5 です。







問222
56歳男性。
身長165cm、体重63kg。
直腸がんと診断され
フルオロウラシル
ホリナートカルシウム
イリノテカン塩酸塩水和物療法(FOLFIRI)と
セツキシマブ(遺伝子組蕊換え)製剤との
併用療法が開始された。


上記併用療法における医薬品の使用に関する記述のうち
正しいのはどれか。2つ選べ。

1 フルオロウラシルは
急速静注後、持続静注する。

2 ホリナートカルシウムは
フルオロウラシルの副作用を抑制する目的で投与する。

3 イリノテカン塩酸塩水和物は
フルオロウラシル投与後に点滴静注する。

4 セツキシマブは
KRAS 遺伝子変異の有無を考慮した上で使用する。



本化学療法は
FOLFIRI 療法として知られている
レジメンです。



選択肢 1 は、正しい記述です。

5-FU は、濃度依存性の RNA 阻害による作用と
時間依存性の DNA 阻害による作用があるため
それぞれの効果を狙って、まず急速静注した後に
持続静注を行う、という投与が行われます。



選択肢 2 ですが
ホリナートカルシウム(ロイコボリン)は
フルオロウラシルの作用増強に用いられます。
副作用軽減の目的で用いられるのは
メトトレキサートとの服用の場合です。


よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 ですが
イリノテカンの毒性発現が、投与順番に
大きく影響されることが知られており
イリノテカンを、フルオロウラシルより先に投与する
レジメンが一般的となっています。


よって、選択肢 3 は誤りです。


(個人的雑感
この例のように、複数の抗がん剤の投与においては
相互作用が無視できないことが多く
『投与内容だけではなく、時間軸に関する情報も
極めて重要性の高い情報となり得る』という
事が実感できると思います。

正に、薬とは 『物質+情報』!といえる一例だと
個人的に感じます。

又、このレジメンが確定するまでの多くの犠牲を
データとして含有しているがゆえの
『適切な用法・用量での使用を徹底すること』の重み
=人類の薬物治療の歴史を尊重
→更には発展させていくという役割
を考えると、身が引き締まる思いがするのでは
ないでしょうか。

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選択肢 4 は、正しい記述です。




以上より、正解は 1,4 です。







問223
56歳男性。
身長165cm、体重63kg。
直腸がんと診断され
フルオロウラシル・ホリナートカルシウム・イリノテカン塩酸塩水和物療法(FOLFIRI)と
セツキシマブ(遺伝子組蕊換え)製剤との併用療法が開始された。


図は、動物細胞の構造を模式的に表したものである。セツキシマブの標的分子で
ある上皮増殖因子受容体(EGFR)の細胞における局在について、正しい場所を示
しているのはどれか。1つ選べ。




EGFR とは
上皮成長因子受容体
(Epidermal Growth Factor Receptor)
のことです。

細胞膜表面に発現しており
上皮成長因子(EGF)が結合することにより
MAPK 経路などの活性化を行う
受容体型のチロシンキナーゼです。


よって、正解は 5 です。



ちなみに、選択肢 1 は
核内受容体です。ステロイド受容体が代表例です。



選択肢 2 は、小胞体上の受容体です。
筋小胞体上におけるリアノジン受容体が代表例です。



選択肢 3 は、細胞質内の受容体です。
芳香族炭化水素受容体が代表例です。


選択肢 4 は、ミトコンドリア外膜上の受容体です。
β 型膜タンパク質と呼ばれる分類に属する
いくつかのタンパク質が知られています。






問224
65歳女性。
身長162cm、体重56kg。
B細胞性非ホジキンリンパ腫と診断され
次の治療を受けることになった。

(処方1)
d-クロルフエニラミンマレイン酸塩錠2mg
1回3錠

アセトアミノフエン錠200mg
1回2錠

リツキシマブ(遺伝子組換え)製剤投与30分前
1回分

(処方2)
リツキシマブ(遺伝子組換え)製剤10mg/mL
1回600mg
用時10倍希釈  1週間間隔で点滴静注


これらの処方に関する記述のうち
正しいのはどれか。2つ選べ。

1 処方1の薬剤は
infusionreaction を軽減させる目的で投与される。

2 処方2の薬剤は
特定生物由来製品に指定されている。

3 処方2の薬剤を使用する前に
B型肝炎ウイルスの有無を確認する。

4 処方2の希釈時及び希釈後に
成分の凝集を避けるため泡立つまで激しく振とうする。



選択肢 1 は、その通りの記述です。

ちなみに、infusionreaction とは、プラチナ系抗がん剤や
モノクローナル抗体などを投与中、もしくは
投与後24時間以内に表れる症状の総称です。
過敏症や、アレルギー症状と類似した
悪寒、吐気、発疹などが認められます。



選択肢 2 ですが
特定生物由来製品とは
主に人の血液や組織に由来する原料又は材料を
用いた製品です。

乾燥人フィブリノゲンや、インターフェロンが
代表例です。リツキシマブは
特定生物由来製品には、指定されていません。


よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 は、その通りの記述です。
リツキシマブ投与により、B 型肝炎ウイルスの
再活性化による肝炎発症が認められることがあるため
確認します。


選択肢 4 ですが
抗体が凝集するおそれがあるため
希釈時や希釈後に、泡立つような激しい振動を
加えないように注意が必要です。


よって、選択肢 4 は誤りです。



以上より、正解は 1,3 です。







問225
65歳女性。
身長162cm、体重56kg。
B細胞性非ホジキンリンパ腫と診断され、次の治療を受けることになった。
(処方1)
d-クロルフエニラミンマレイン酸塩錠2mg
1回3錠

アセトアミノフエン錠200mg
1回2錠

リツキシマブ(遺伝子組換え)製剤投与30分前
1回分

(処方2)
リツキシマブ(遺伝子組換え)製剤10mg/mL
1回600mg
用時10倍希釈  1週間間隔で点滴静注




リツキシマブについて
医薬品添付文書から(a)~(c)の情報が得られた。
れらを参考にして、本剤に関する正しい記述を2つ選べ。

(a)本剤は、マウスーヒトキメラ型のモノクローナル抗体である。
(b)本剤を実験動物に静注投与した結果、末梢血液中のB細胞(Bリンパ球)
数は著しく減少したが、T細胞(Tリンパ球)数には変化を認めなかった。
(c)ヒト補体の存在下で、本剤をCD20陽性のヒト培養細胞に作用させたとこ
ろ、その50%が溶解したが、同じ条件でCD20陰性の細胞は溶解しなかった。

1 マウス抗体の定常部とヒト抗体の可変部を
遺伝子工学的に融合し作製された抗体である。

2 CD20分子に含まれる
複数のエピトープ(抗原決定基)を認識し結合する。

3 T細胞に比べ、B細胞への結合能が高いと考えられる。

4 古典経路による補体活性化を誘導すると考えられる。



選択肢 1 ですが
可変部が、マウス由来です。
定常部が、ヒト由来です。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 です
モノクローナル抗体なので
認識するエピトープは、1種類です。

(参考) 同じ抗原に応答するが
認識するエピトープが異なる、複数の種類の抗体が
混ざったものはポリクローナル抗体と呼ばれます。)


よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3,4 は、正しい記述です。

3は、(b)の結果から推測されます。
4は、(c)の結果から推測されます。

古典経路とは、抗体が関与する
補体活性化経路のことです。


参考)補体活性化経路は、代表的なものが3つあります。
残り2つは、第二経路、及び、レクチン経路と
呼ばれます。
これらの経路では、抗体は関与しません。



以上より、正解は 3,4 です。