薬剤 (実践)



問266
40歳男性。薬局で下記の成分を含有する一般用医薬品を購入した。




この一般用医薬品の主な効能・効果として適切なのはどれか。
1つ選べ。

1 胃酸過多、胸やけ、胃部不快感、胃痛
2 下痢、軟便
3 かぜの諸症状(のどの痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみなど)の緩和
4 急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状の緩和
5 慢性便秘、常習性便秘


正解 1
※白黒反転で、解答番号が見えます。
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問267
40歳男性。薬局で下記の成分を含有する一般用医薬品を購入した。





この患者が近医でマイコプラズマ肺炎と診断され、薬局に処方せんを持ってき
た。薬局では処方薬のミノサイクリン塩酸塩錠を調剤して、これを服用中は上記の
一般用医薬品の服用を控えるように指導した。その理由として最も適切なのはどれ
か。1つ選べ。


1 ミノサイクリンの溶解が促進され、吸収速度が上昇する。
2 難溶性のキレートが形成され、ミノサイクリンの吸収量が減少する。
3 ミノサイクリンの胃内での分解が促進され、吸収量が減少する。
4 ミノサイクリンの消化管上皮細胞内での代謝が抑制され、吸収量が増加する。
5 胃内容排出速度が低下し、ミノサイクリンの吸収が遅延する。


正解 2
※白黒反転で、解答番号が見えます。
正解の右側をドラッグして下さい。





問268
32歳女性。消化器外来に通院中。数日前からじん麻疹を発症し、抗アレル
ギー薬が追加処方されることになった。担当医師から薬剤師に対して、「患者がな
るべく眠くならない薬剤を希望しているが、推奨できるものは何か」と問い合わせ
があった。

薬剤師が推奨すべき抗アレルギー薬として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。


1 シプロヘプタジン塩酸塩水和物
2 エバスチン
3 フェキソフェナジン塩酸塩
4 セチリジン塩酸塩
5 ホモクロルシクリジン塩酸塩


正解 3
※白黒反転で、解答番号が見えます。
正解の右側をドラッグして下さい。





問269
32歳女性。消化器外来に通院中。
数日前からじん麻疹を発症し
抗アレルギー薬が追加処方されることになった。

担当医師から薬剤師に対して
「患者がなるべく眠くならない薬剤を希望しているが
推奨できるものは何か」と問い合わせがあった。


図は薬物の血液脳関門透過速度と
1-オクタノール/水分配係数の関係を
示したものである。

前問で選択した薬物について、正しい記述はどれか。1つ選べ。
ただし、B群の薬物においては
血液脳関門透過速度と分子量で補正した分配係数との間に
図に示す直線関係がみられている。






1 アミノ酸やグルコースなどの栄養物質と同様にA群に属する。
2 B群に属し、血液脳関門透過はpH分配仮説に従う。
3 B群に属し、脳内への移行にトランスポーターが関与している。
4 レボドパやバクロフェンと同様にC群に属する。
5 C群に属し、P-糖タンパク質によって脳内への移行が妨げられる。


正解 5
※白黒反転で、解答番号が見えます。
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問270
40歳男性。体重65kg。

病院で腎移植後
シクロスポリンを含む処方による治療を継続中である。
1年後の定期検診で脂質異常症と高血圧症を指摘された。


これらの症状を改善する次の薬物のうち
シクロスポリンと併用禁忌なのはどれか。1つ選べ。

1 アムロジピンベシル酸塩
2 イコサペント酸エチル
3 カルテオロール塩酸塩
4 コレスチラミン
5 ロスバスタチンカルシウム


正解 5
※白黒反転で、解答番号が見えます。
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問271
40歳男性。体重65kg。

病院で腎移植後
シクロスポリンを含む処方による治療を継続中である。
1年後の定期検診で脂質異常症と高血圧症を指摘された。

前問において併用禁忌となる相互作用の
主なメカニズムはどれか。1つ選べ。

1 ペプチドトランスポーターを介した小腸吸収の阻害
2 有機アニオントランスポーターを介した肝取り込みの阻害
3 肝CYP3A4による代謝の冗進
4 糸球体ろ過速度の上昇
5 有機カチオントランスポーターを介した尿細管分泌の阻害


正解 2
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問272
23歳女性。体重45kg・てんかんと診断され、下記の処方による治療が開
始された。


(処方)
フェニトイン錠100mg1回1錠(1日3錠)
1 日3 回朝昼夕食後1 4 日分


この患者で予想される定常状態でのフェニトイン血中濃度とその解釈として、最
も適切なのはどれか。1つ選べ。
ただし、この患者におけるフェニトインの体内動態に関するパラメータとして、
ミカエリス定数5μg/mL、みかけの最大消失速度10mg/kg/dayが得られている。


血中濃度は 10 μg / mL と予想され、有効濃度域を下回っていると考えられる。
血中濃度は 10 μg / mL と予想され、有効濃度域の下限付近と考えられる。
血中濃度は 10 μg / mL と予想され、有効濃度域の上限付近と考えられる。
血中濃度は 20 μg / mL と予想され、有効濃度域の下限付近と考えられる。
血中濃度は 20 μg / mL と予想され、有効濃度域の上限付近と考えられる。
血中濃度は 20 μg / mL と予想され、有効濃度域の上限を超えていると考えられる。



正解 2
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問273
23歳女性。体重45kg・てんかんと診断され、下記の処方による治療が開
始された。


(処方)
フェニトイン錠100mg1回1錠(1日3錠)
1 日3 回朝昼夕食後1 4 日分


フェニトインの投与量が増加したとき、代謝飽和のために値が小さくなる薬物動
態パラメータはどれか。1つ選べ。


1 全身クリアランス
2 分布容積
3 血中消失半減期
4 最高血中濃度/投与量
5 血中濃度時間曲線下面積/投与量


正解 1
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問274
36歳男性。
体重70kg。気管支ぜん息の治療中である。吸入ステロイド薬
で良好にコントロールされていたが、急性発作により、夜間救急を受診した。サル
ブタモール硫酸塩の吸入を反復したが改善せず、アミノフィリン点滴静注の処方が
出された。


テオフィリンの溶解度を上昇させる目的で、アミノフィリン注射液に含有されて
いる添加剤はどれか。1つ選べ。


1 エチレンジアミン
2 ポリエチレングリコール
3 β-シクロデキストリン
4 ドデシル硫酸ナトリウム
5 ベンジルアルコール


正解 1
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問275
36歳男性。
体重70kg。気管支ぜん息の治療中である。吸入ステロイド薬
で良好にコントロールされていたが、急性発作により、夜間救急を受診した。サル
ブタモール硫酸塩の吸入を反復したが改善せず、アミノフィリン点滴静注の処方が
出された。


この患者における定常状態での血中テオフイリン濃度を15μg/mLとしたい。
テオフィリンの点滴静注速度(mg/h)として適切な値はどれか。1つ選べ。
ただし、この患者におけるテオフィリンの血中消失半減期は7時間
分布容積は32L、ln 2=0.693とする。


1  12 
2  24 
3  36 
4  48 
5  60


正解 4
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問276
36歳男性。
体重70kg。気管支ぜん息の治療中である。吸入ステロイド薬
で良好にコントロールされていたが、急性発作により、夜間救急を受診した。サル
ブタモール硫酸塩の吸入を反復したが改善せず、アミノフィリン点滴静注の処方が
出された。



この患者にアミノフイリン注射液(250mg/10mL)を前問で求めたテオフイリ
ンとしての静注速度で1時間かけて点滴静注する場合、使用する薬液量(mL)と
して最も適切な値はどれか。1つ選べ。
ただし、アミノフイリン中のテオフイリン含量は80w/w%とする。


1 0 .6 
2 1 .2 
3 1.8 
4 2.4 
5 3.0


正解 4
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問277
36歳男性。
体重70kg。気管支ぜん息の治療中である。吸入ステロイド薬
で良好にコントロールされていたが、急性発作により、夜間救急を受診した。サル
ブタモール硫酸塩の吸入を反復したが改善せず、アミノフィリン点滴静注の処方が
出された。



アミノフィリン点滴静注を行う際の注意事項に関する記述のうち、
誤っているのはどれか。1つ選べ。



1 肘障害のある患者では、皿中テオフィリン濃度が上昇しやすい。
2 喫煙習慣のある患者では、血中テオフィリン濃度が上昇しやすい。
3 ニューキノロン系抗菌薬を併用している患者では、テオフィリンの中毒症状が
現れることがある。
4 過量投与では、痙れんが発現しやすい。
5 過量投与の処置としては、輸液による排泄促進が有効である。


正解 2
※白黒反転で、解答番号が見えます。
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問278 
22歳女性。
中等度のアトピー性皮層炎にて受診している。
今回、顔面、頚部、体幹、腕等に炎症を認めたため
次の薬剤が処方された。

(処方1)
タクロリムス水和物軟膏 0.1%    1回適量
1日2回   赤みが強い部位に塗布  全量 20g

(処方2)
デキサメタゾン吉草酸エステル軟膏 0.12%  1回適量
1日2回   頚部、体幹、腕に塗布全量30g

(処方3)
ヒルドイドローション0.3%(注)1回適量
1日2回  全身に塗布全量 150g
(注:ヘパリン類似物質製剤)

(処方4)
アゼラスチン塩酸塩錠1mg    1回1錠 (1日2錠)
1 日2 回   朝食後就寝前7 日分


次の記述のうち、服薬指導として適切なのはどれか。
2つ選べ。

1 タクロリムス水和物軟膏は皮層萎縮の副作用があるので
顔面に使用しないように指導した。
2 デキサメタゾン吉草酸エステル軟膏は
炎症が軽くなれば使用を直ちに中止するように指導した。
3 ヒルドイドローションは
入浴直後に使用すると効果的であると指導した。
4 アゼラスチン塩酸塩は眠気を誘発するため
車の運転をしないように指導した。


正解 3,4
※白黒反転で、解答番号が見えます。
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問279
22歳女性。
中等度のアトピー性皮層炎にて受診している。
今回、顔面、頚部、体幹、腕等に炎症を認めたため
次の薬剤が処方された。

(処方1)
タクロリムス水和物軟膏 0.1%    1回適量
1日2回   赤みが強い部位に塗布  全量 20g

(処方2)
デキサメタゾン吉草酸エステル軟膏 0.12%  1回適量
1日2回   頚部、体幹、腕に塗布全量30g

(処方3)
ヒルドイドローション0.3%(注)1回適量
1日2回  全身に塗布全量 150g
(注:ヘパリン類似物質製剤)

(処方4)
アゼラスチン塩酸塩錠1mg    1回1錠 (1日2錠)
1 日2 回   朝食後就寝前7 日分



ヒルドイドローション0.3%に含まれる
添加物とその役割との組み合わせのうち、正しいのはどれか。
1つ選べ。


    添加物           役割
1 グリセリン            緩衝剤
2 パラオキシ安息香酸エチル  保存剤
3 セタノーノレ           抗酸化剤
4 白色ワセリン          乳化剤
5 モノステアリン酸グリセリン  等張化剤


正解 2
※白黒反転で、解答番号が見えます。
正解の右側をドラッグして下さい。





問280
65歳女性。
関節リウマチで内服薬を服用していたが
十分な治療効果が認められなかったため
モノクローナル抗体(遺伝子組換え)製剤が投与されることとなった。



次の製剤のうち、関節リウマチに適応があるのはどれか。
2つ選べ。

1 アダリムマブ皮下注
2 ウステキヌマブ皮下注
3 トシリズマブ点滴静注用
4 トラスツズマブ注射用
5 バシリキシマブ静注用


正解 1,3
※白黒反転で、解答番号が見えます。
正解の右側をドラッグして下さい。





問281
65歳女性。
関節リウマチで内服薬を服用していたが
十分な治療効果が認められなかったため
モノクローナル抗体(遺伝子組換え)製剤が投与されることとなった。


前問で選択した2種の注射剤に共通する記述として
正しいのはどれか。2つ選べ。

1 密閉容器に保存されている。
2 遮光し、2~8℃で保存する。
3 生理食塩液に対する浸透圧の比は6である。
4 無菌試験法に適合する。


正解 2,4
※白黒反転で、解答番号が見えます。
正解の右側をドラッグして下さい。





問282
55歳男性。
体重67kg。C型‘慢性肝炎の治療のため、以下の薬剤が処方された。

(処方1)
注射用ペグインターフェロンアルファー2b(遺伝子組換え)
100μg/0.5mL用
(溶解液:日本薬局方「注射用水」0.7mL添付)
皮下注射  1バイアル

(処方2)
リバビリンカプセル200mg 1回2カプセル(1日4カプセル)
1 日2 回 朝夕食後 7 日分



上記処方に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ウイルス陰性化率は、ウイルスの遺伝子型の影響を受ける。
2 リバビリンは、単剤で強い抗ウイルス効果を示す。
3 B型慢性肝炎にも著効を示す。
4 主な副作用として発熱がある。
5 葛根湯は併用禁忌である。


正解 1,4
※白黒反転で、解答番号が見えます。
正解の右側をドラッグして下さい。





問283
55歳男性。
体重67kg。C型‘慢性肝炎の治療のため、以下の薬剤が処方された。

(処方1)
注射用ペグインターフェロンアルファー2b(遺伝子組換え)
100μg/0.5mL用
(溶解液:日本薬局方「注射用水」0.7mL添付)
皮下注射  1バイアル

(処方2)
リバビリンカプセル200mg 1回2カプセル(1日4カプセル)
1 日2 回 朝夕食後 7 日分



ペグインターフェロンアルファ-2bは
インターフェロンアルファー2bに
メトキシポリエチレングリコールを結合させたものである。
この結合の目的として、誤っているのはどれか。1つ選べ。


1 水溶性の向上
2 抗原性の低下
3 タンパク質分解酵素に対する安定性の向上
4 肝臓への標的指向化
5 糸球体ろ過の抑制


正解 4
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問284
65歳男性。
血液透析が施行されており、以下の薬剤を処方されていた。

(処方)
カルタン錠500(注1) 1回2錠 (1日6錠)
1 日3 回 朝昼夕食直後 1 4 日分
(注1:沈降炭酸カルシウム500mgを含む錠剤)


今回の検査において
eGFR(推算糸球体ろ過速度)15mL/min/1.73m2
血中リン濃度5.5mg/dL
補正血中カルシウム濃度11.0mg/dL
血中アルブミン濃度3.7g/dLという結果となり
以下の処方に変更になった。

(処方)
セベラマー塩酸塩(注2)錠 250mg
1回8錠 (1日24錠)
1 日3 回 朝昼夕食直前 1 4 日分
(注2:プロパ-2-エン-1-アミンと
1-クロロー2,3-エポキシプロパンの重合物の塩酸塩)



上記処方に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 カルタン錠は、血中リン濃度を上昇させる目的で処方された。
2 今回の処方変更は、血中カルシウム濃度が高値を示しているためである。
3 セベラマー塩酸塩錠は、経口投与されたカルシウムの吸収を促進させる。
4 セベラマー塩酸塩錠は、血中リンの排泄を促進する薬剤である。
5 セベラマー塩酸塩錠の重大な副作用として、腸管穿孔や腸閉塞がある。


正解 2,5
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問285
65歳男性。
血液透析が施行されており、以下の薬剤を処方されていた。

(処方)
カルタン錠500(注1) 1回2錠 (1日6錠)
1 日3 回 朝昼夕食直後 1 4 日分
(注1:沈降炭酸カルシウム500mgを含む錠剤)


今回の検査において
eGFR(推算糸球体ろ過速度)15mL/min/1.73m2
血中リン濃度5.5mg/dL
補正血中カルシウム濃度11.0mg/dL
血中アルブミン濃度3.7g/dLという結果となり
以下の処方に変更になった。

(処方)
セベラマー塩酸塩(注2)錠 250mg
1回8錠 (1日24錠)
1 日3 回 朝昼夕食直前 1 4 日分
(注2:プロパ-2-エン-1-アミンと
1-クロロー2,3-エポキシプロパンの重合物の塩酸塩)


セベラマー塩酸塩錠に関する記述のうち、正しいのはどれか。
1つ選べ。

1 主薬は、消化酵素で分解されて活性体となる。
2 主薬は、カチオン性ポリマーである。
3 主薬は、水に速やかに溶解する。
4 胃で作用する製剤である。
5 浸透圧を利用して主薬を放出する。


正解 2
※白黒反転で、解答番号が見えます。
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