問99-280 解説




問280
65歳女性。
関節リウマチで内服薬を服用していたが
十分な治療効果が認められなかったため
モノクローナル抗体(遺伝子組換え)製剤が投与されることとなった。



次の製剤のうち、関節リウマチに適応があるのはどれか。
2つ選べ。

1 アダリムマブ皮下注
2 ウステキヌマブ皮下注
3 トシリズマブ点滴静注用
4 トラスツズマブ注射用
5 バシリキシマブ静注用



選択肢 1 は、正しい選択肢です。
アダリムマブ(ヒュミラ)は
ヒト型抗ヒトTNF-αモノクローナル抗体です。

関節リウマチの他
クローン病や潰瘍性大腸炎などにも
適応があります。



選択肢 2 ですが
ウステキヌマブ(ステラーラ)は
ヒトインターロイキン12及び23の
p40サブユニットに対する
遺伝子組み換えヒトIgG1モノクローナル抗体です。

適応は、尋常性乾癬や関節症性乾癬です。
リウマチには適応がありません。


よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 は、正しい選択肢です。
トシリズマブ(アクテムラ)は
ヒトインターロイキン6レセプター
モノクローナル抗体です。

関節リウマチ等に適応があります。



選択肢 4 ですが
トラスツズマブ(ハーセプチン)は
細胞の増殖に関与する HER2タンパク質を標的とする
ヒト化モノクローナル抗体です。

乳がん等に適応がありますが
リウマチには適応がありません。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが
バシリキシマブ(シムレクト)は
ヒトインターロイキン2受容体に対する
ヒト/マウス キメラ型モノクローナル抗体です。

適応は、腎移植後の急性拒絶反応の抑制です。
リウマチへの適応は、ありません。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 1,3 です。