問99-285 解説




問285
65歳男性。
血液透析が施行されており、以下の薬剤を処方されていた。

(処方)
カルタン錠500(注1) 1回2錠 (1日6錠)
1 日3 回 朝昼夕食直後 1 4 日分
(注1:沈降炭酸カルシウム500mgを含む錠剤)


今回の検査において
eGFR(推算糸球体ろ過速度)15mL/min/1.73m2
血中リン濃度5.5mg/dL
補正血中カルシウム濃度11.0mg/dL
血中アルブミン濃度3.7g/dLという結果となり
以下の処方に変更になった。

(処方)
セベラマー塩酸塩(注2)錠 250mg
1回8錠 (1日24錠)
1 日3 回 朝昼夕食直前 1 4 日分
(注2:プロパ-2-エン-1-アミンと
1-クロロー2,3-エポキシプロパンの重合物の塩酸塩)


セベラマー塩酸塩錠に関する記述のうち、正しいのはどれか。
1つ選べ。

1 主薬は、消化酵素で分解されて活性体となる。
2 主薬は、カチオン性ポリマーである。
3 主薬は、水に速やかに溶解する。
4 胃で作用する製剤である。
5 浸透圧を利用して主薬を放出する。



選択肢 1 ですが
セベラマー塩酸塩は、吸収や代謝を受けずに
作用します。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 は、その通りの記述です。



選択肢 3 ですが
セベラマー塩酸塩は
水分吸収により、膨潤します。
溶解するわけではありません。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが
作用するのは、リンの吸収が行われる
腸管です。
胃で作用するわけではありません。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが
浸透圧を利用して主薬を放出する
というのは、オロス に関する記述です。

セベラマーは、フィルムコーティング錠で
浸透圧による主薬放出では、ありません。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 2 です。