2016.10~2016.12



◆2016.12.29

「新世界のこよみ」


「ねぇ、23日って暇…?」
「それって何曜日だっけ?」

この世界で幾度となく繰り返される、このような会話。
もうそろそろ、日付と曜日をマッチさせてもいいのではないでしょうか。
…と思って、今日は僕が考えた新しいカレンダーについて主張してみます。


まず、今の1年が大体365日なので、
新歴(名称が決まってないので、新歴と呼ぶことにします)は、
10日間を1週として、これを3週分で1か月とします。
で、12か月分だと360日になりますが、残る5日は「正月」として、
正月1日、正月2日、…、正月5日ときて、その翌日が1月1日になります。

こうすると、まず曜日という概念が不要になります。
1週間は10日なので、曜日で考えなくても、
下1桁目の数字で週のどこなのかがわかります。
たとえば、休日は下一桁が0と1と5の3日間って決まっていれば、
10日間ごとのサイクルがしっかり成り立ちます。

ちなみに、うるう年は無視できませんが、
その年は「正月6日」を加えれば、1月~12月には影響がありません。
正月の5日間は基本的に学校も会社も休みという設定なので、
うるう年は祝日が1日増えるみたいな感覚になって、ちょっとお得です。
また、うるう秒みたいな、ちっちゃな帳尻合わせも全部、
この正月期間に入れ込んで調整できるので便利です。


いかがでしょうか。

個人的には隙のない素敵なこよみになっていると感じていますが…
きっとヒト様から見ると突っ込みどころも多いことでしょう。
そもそも、僕らが今使ってるグレゴリオ暦が覆ることなんて
相当な大事件が起こらない限りないと思うから、
別にこんなこと考えても意味ないんですけどね…。
意味のないことに無駄に時間を掛けるのが、
年末の醍醐味なのかもしれません。

そんなわけで…今年もどうもありがとうございました。

どうぞ良い年をお迎えください。


(ICO)




◆2016.12.18

「イヌ用の人工血液」


PET…ポジトロン断層法(PET:positron emission tomography)のことですが、
音だけ聞くとまず間違いなく、検査のほうじゃなくて愛玩動物のほうを連想しますよね。
しかもややこしいことに、最近ではペット(犬とかのほう)にPET(検査のほう)を
使う例も増えてきてるみたいです…。

まぁ、それだけPETが有用な検査法なんだってことなんですけど、
一方、犬や猫の患者さんが激増&高齢化してきていることも、
このような高度な医療が導入される背景になっていると考えられます。

確かに可愛いですもんね、犬や猫。
(個人的には爬虫類や両生類にときめきますが、それはまた別のお話。)
孫や子どもの代わりとして、一人暮らしは寂しいから、情操教育の一環、
ペットショップで一目惚れ…などなど、理由は様々だと思いますが、
兎にも角にも、ペットの数が増えているのは周知の事実です。

空前のペットブームが巻き起こって久しいですが、そうなると当然、
当時は生まれたばかりで愛らしかった子たちも、そろそろご老体になってきます。
昔と違って今はペットの衣食住もグレードが高いのが珍しくないので、
当然長生きしますが、そうなると様々な疾患にかかるのも避けられません。
でも一方で、高額な医療費も厭わない飼い主さんが多くなっているので、
冒頭に書いたようなPETなんかが惜しみなく使われるわけです。

ここまで書いて、読み返してみると、なんかちょっと斜に構えた書き方ですね…。
でも…個人的にはペットにお金を掛けるのも、PETやMRIを使うのも賛成です。
お金も技術も、人間だけの財産にしておくのはもったいないですからね。
せっかくあるなら、自然や動物や宇宙に還元したほうがよいと思います。


さて、そんなこんなで長い前置きでしたが、今日紹介したいお話は、
中央大学とJAXAの研究グループが、イヌ用人工血液の合成に成功したという話題です。

イヌやネコ用の血液バンクというのも地域によってはあるにはあるのですが…
ヒトの場合のように血液備蓄システムが確立しているわけではなく、
また、ドナーが潤沢に確保できているわけでもありません。
そのため、今回の成果が実用化できた暁には、
イヌの輸血療法が大きく前進することになりそうです。


イヌ用人工血液の作り方は、ざっくり書くと以下のようなものです。

① まず、ウシの赤血球からヘモグロビンを精製します。

② ①とは別に、遺伝子組換え技術を使って、遺伝子組換えイヌ血清アルブミンを作ります。
  この遺伝子組換えイヌ血清アルブミンは、血液そのものを使わず、
  酵母などを使って生産することができます。
  これは、生産量の確保の面でも優れていますが、
  血液そのものを使うとウイルス混入などによる感染症が懸念される一方、
  この方法だとそれがなく、感染症を予防できるというメリットも大きいです。

③ 架橋剤(市販かつ結構安価)を使って①のヘモグロビン1つの周りに、
  ②の遺伝子組換えイヌ血清アルブミン3つをくっつけます。
  (3つの配置は、ヘモグロビンを包み込むように。)

④ ③でできたものがイヌ用人工酸素運搬体となるので、赤血球代替物の完成です。


この研究成果の強みは、
 ・ 原料が3つしかなく、装置も特殊なものは要らないこと。
 ・ そして、それは比較的簡単に作ったり買ったりできること。
 ・ さらに、この人工血液なら血液型に依存しない上、上記の通り感染症のリスクが低いこと。
…などなどが挙げられます。

現状ではイヌ用の人工血液が成果となっていますが、もちろん、
ネコや、ゆくゆくはヒトへの適用も視野に入れて研究を進めているようです。
また、ヘモグロビンはウシから採っていますが、これはブタからも採れるそうです。


これ…うまくいったら、もう献血しなくてよいってことになりますよね。
必要がなくなるんだからそれはそれでいいんですけど…
一部の献血会場では、集まった血液をiPS細胞バンクにも転用してるはずだから
(詳しくは「再生医療用iPS細胞ストックプロジェクト」で検索してみてください)、
もし献血の文化がなくなったら、そっちが困っちゃいそうですね。



参考URL:
中央大学の公式ホームページ


(ICO)




◆2016.12.11

「メニスカスとは


メニスカス…ご存知ですか。
(義務教育を終えていれば)誰もが一度は見たことのある、あれです。

メスシリンダー(ビュレットでもメスフラスコでもいいです)に入った水って
液面がまっすぐじゃなくて窪んでいますが、
「水位を読み取る際は凹みの底の値を読みなさい」
と、理科の時間に習ったかと思います。

この窪み(凹み)のことをメニスカスといいます。
(訳知り顔で書いてますが、実は今さっき初めて知りました…
 名前を意識したことなんてなかったよ。)
由来は、ギリシア語の「三日月」らしいです。
確かに、あの曲線…三日月っぽいですもんね、納得なネーミングです。

一方、医療系外部やスポーツをやっているヒトは、メニスカスと聞くと
メスシリンダーの曲線ではなく、股関節のところにある
「半月板」を連想するかもしれません。
そう、半月板のことを英語ではメニスカス(meniscus)というんです。
ものの本によると、
「meniscusはギリシア語で半月を意味し、そこからこの名が付けられている」
というようなことが書いてあるんですけど…
メニスカスは三日月じゃなかったの?半月なの?

さらに、とあるサイトでは「メニスカスは新月のことです」とか説明されてるし、
メニスカスは三日月なのか、半月なのか、新月なのか…
いっそ月そのもののことなのか。

メニスカス、メニスカス、メニスカスメニスカスメニスカス……
ゲシュタルト崩壊を起こす前に、誰か、
メニスカスの本当の意味を教えてください。


(ICO)




◆2016.12.04

「resonance」


合唱って聴いてて心地好いですよね…好きです。
「the earth needs harmony.」という言葉は、僕が大事にしてるもののひとつです。

…とかいう至極個人的な好みの話から入りましたが、今日書きたい内容は、
ハーモニー(和声)の話ではなくコード(和音)の話なんだと、今気づきました。

コードには心地よく響く協和音がある一方、反対に不快に聴こえる不協和音もあります。
(音楽に詳しい方にとっては、不協和音=不快という見方に異論もあるかと思いますが、
それでは話が進まなくなるので、ここではそういうことにしておいてください。)

個人的な好みはあるにせよ、基本的には協和音と不協和音なら多くのヒトが
協和音のほうを心地よく感じる…のかと思いきや、
どうやらそうとは限らない。という研究が Nature に発表されていました。


どういうことかと云うと…

まず、アメリカ人に協和音と不協和音を順番に聴いてもらうと、
当然のように協和音のほうが好まれました。

続いて、西洋文化の影響を受けているボリビアの都会に住むヒトに同様のことをすると、
アメリカ人の場合ほど極端ではないけれど、やっぱり協和音のほうが好まれました。

でも、ボリビアの奥地(西洋文化の影響が極端に少ない)に住む先住民に同様のことを試すと、
協和音も不協和音もどちらも心地好いものとして受け入れられたそうです。

それとは別に、笑い声や苦痛の声を聞いたときの反応は、
アメリカ人とボリビアの都会人とボリビアの先住民との間で大きな差がないようです。

つまり、協和音が good で不協和音が NG というのは
人類共通の感覚(生物学的に決定してること)ではなく、
育ってきた環境や触れてきた音楽などの体験によって
築き上げられていくものだということがわかります(わかるというか、示唆されます)。


だから何なんだろう。というとさっぱりわからないけど、
こういう実験っておもしろいですよね…♪

別に好きな曲じゃなくても何十回も聴いているうちに段々良い曲に思えてくる現象も、
体験によって心地好さを育んだってことなのかなぁ…。



参考URL:
科学雑誌「nature」の日本語版サイト


(ICO)




◆2016.11.27

「義務教育で教わりたいこと」


TEAM NACSのお芝居「WARRIOR~唄い続ける侍ロマン」を観ました。
(…といっても、劇場じゃなくて家のテレビですけど。2012年公演の劇ですし。)
安田顕さん演じる徳川家康に鬼気迫るものがあって、見ごたえのあるお芝居でした。

戦国時代の話で、織田信長や徳川家康のような武将達が登場するのですが、
何がウォーリアなのかというと、武士達が戦場で発する雄叫びが、「うおぉりゃあぁー!!」なんですね。
云うまでもありませんが、英語のウォーリア(武士)と日本語の掛け声が掛かってるんです。

こんな風に、外国語と日本語の意味が絶妙につながること、たまにありますよね。
そういう言葉に触れたときは、にわかにテンションが上がって、ちょっと楽しいです…♪

たとえば…たとえば、何だろう。
ふと気づいたときには「おぉ!」ってなるけど、改めて考えると出てきません。
こういうときは、検索に頼ろう。

…と思って「意味も発音も同じ外国語」で検索してみました。
ハンガリー語で「シオタラン」が日本語の「塩足りない」に相当するんだそうです。

うん…そっか。でも、そうじゃないんだよな。
どんぴしゃの意味じゃなくて、微妙な関連性を持っている程度のつながりこそが
面白いわけだし、そもそも「シオタラン」なんて言葉、日常で聞いたこともないし…。

そう思うと、欲しい情報を得るためにどんなワードで検索するかって、かなり重要ですよね。
そして、適切なワードを考える能力って、今の時代を生きる上で大事なスキルだと思う。

小学校でプログラミングの授業を必修化する、みたいなことを以前ニュースで聞きました。
それはそれでいいけど…そんなスペシャルな能力を身につける前に、
検索の仕方を教えたほうがよいと思います。
もちろん、検索の仕方っていうのは文字通りの操作方法だけじゃなくて、
キーワードの推測の仕方とか絞り込み方も含めてね。

まぁ…実はもう、そういうことをやっている学校も多いのかもしれませんけど。
実際の教育現場を知らないのでこれ以上は何とも云えませんが、
最近はタブレット端末を生徒さん一人ひとりに配ったりする時代ですもんね。


(ICO)




◆2016.11.21

「利便性と危険性の狭間で」


抗うつ剤として使われているセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)医師さんが処方する際、
今までは車の運転や機械の操作を禁止するよう患者さんに伝えていました。
SNRIを服用すると、眠くなったりめまいを起こしたりすることがあるからです。
けれど…どうやらこの「運転しないように」という注意喚起が少し弱まり、
「運転するなら十分注意してね。もし眠気やめまいを感じたら運転をやめて」という云い方に変わりそうです。

でも、SNRIの成分や服用量などが変わったわけではありません。
今回の変更は科学的知見(解釈)の見直しによるものです。
なので…決して、これからはSNRIを飲んでも眠くならない!とか、そういうことではありません。

自動車の危険運転が世間的に注目されている中、このような規制緩和は意外でした。
(危険運転が注目されていると云っても、薬の副作用によるものというよりは、スマホ運転や
高齢者のアクセル踏み間違い、てんかんの発作に起因する話題が多いですけど。)

でも、個人的には今回の改訂は賛成です。
「危ないから禁止しよう」ならともかく、「危ないかもしれないから即刻禁止しなきゃ」とか
「危ないような気がするから禁止しておこう」という世の風潮には、ちょっと首を傾げていたからです。
心配することが悪いと云いたいわけではありません。
心配だからこそ、しっかりと科学的知見から慎重に検討を重ねるべきだけど、
そうして作り上げた線引きは尊重してほしいなぁ…と願います。
じゃないと、次から次へと自由が制限されちゃいますからね。


今回、「SNRIを飲んだからといって運転禁止にするのはやり過ぎじゃない?」という主張が通った根拠は
主に3つあります。

一つは、SNRIの類薬である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は服用しても
運転禁止とはなっておらず、また、それによって大きなトラブルが起きていないためです。

もう一つは、外国に目を向けると、SNRIを服用する場合でも一律で運転禁止とはせず、
患者さんの状態を見て判断するようにしている国が多いためです。

最後の一つは、運転を禁止すると日常生活に支障が出ることもあり、
それじゃ困るから治療を放棄して(または薬を飲まないで)、
結果、うつ症状が悪化するという負の連鎖が危惧されているためです。


特に…最後の理由は納得です。
良かれと思ってやった規制が結果的に悪循環に陥るなら、そんな規制はしないほうがよいですもんね。
もちろん、そうは云っても薬のせいで事故が多発したら大問題ですけど、
そのあたりは類薬の事例や外国の使用実績からある程度大丈夫そうだという見当がついていますし。


そんなわけで、SNRI(ミルナシプラン、デュロキセチン、ベンラファキシン)を服用しているせいで
車が運転できなくて不便だと思っていた方は、もうしばらくの辛抱です。

ぁ…でも、くり返しになりますが、SNRIを飲んでも運転や機械操作に支障がなくなったわけでは
全然ありませんので。くれぐれも、勘違いのなきよう。
もしSNRIを服用したことで眠気やめまいを感じたなら、運転は控えて安全を優先してくださいね。

まぁ…SNRIを飲んでないとしても、眠いときは運転しないでほしいですけど。



参考URL :
厚生労働省の公式サイト
第6回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会
議題2の資料2


(ICO)




◆2016.11.14

「ひまわり9号 / H-ⅡAロケット31号機に続け!」


10月に打ち上げ予定だった宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機は
配管の気密性検査に引っ掛かって打ち上げを延期していましたが、
延期後の日程は12月9日を予定しています…もうすぐですね。

突然話は跳びますが、僕は物事に取り組むとき、事前にそこまで綿密な詰めの作業をせず、
大体の準備と想定を終えたらとりあえずトライしてみるタイプです。
その結果、色んなトラブルとか不都合に直面しますが、
それから対応策を考えても間に合うだろう…というスタンスです。

でも、ロケット打ち上げの場合は一発勝負なところが大きいから、そうはいきませんよね。

もちろん、打ち上げ後の各種トラブルには「はやぶさ」のときも「ひとみ」のときも
地上からの遠隔操作によって様々な緊急対応を取っていましたし、ときにはトラブルを受けて、
実験段階でも試したことのないような動作にトライしたこともあったかと思います。
だから、一発勝負だと云いたいのは打ち上げ後の話ではなく、打ち上げそのものの話です。
(ってことは、今日の話は「こうのとり6号機」じゃなくて「H-ⅡBロケット6号機」のことですね…。)

打ち上げそのものに関しては、どれだけ完璧な準備をできるかが勝負である一方、
あまり大掛かりな実機テストなどはできないので、
最終的には運を天に任せるしかない部分もあります。
(あります、とか断言してるけど…当事者ではないので反論されるかもしれません。)
一般社会では「完璧を目指すのは非効率」という風潮がありますが、
だからこそ、「完璧を目指すのが当然」であるロケット開発には魅力を感じます。

ところで、実績から見れば、こうのとりは1号機~5号機まで、
今のところ失敗がなくパーフェクトな成果をあげています(打ち上げもその後の運用も)。
なので…6号機の今回もきっと大丈夫だろう、と比較的安心して構えていられますね。

今回の打ち上げもいつもと同じく、インターネットでの打ち上げライブ中継があります。
興味のある方は、ぜひお見逃しなく。

もちろん、現地に行って観るのも面白いかもしれません。
打ち上げ場所の種子島へは、鹿児島から飛行機か高速船かフェリーで行けます。
でも、冬だし夜だし…いくら九州の南端とはいえ、寒さは厳しそうですけど。
しかも、天候や気象条件によっては延期することも珍しくないので、
もし見学に行くにしても、そのあたりは覚悟したほうがいいと思います。

そのうち、VRでロケット打ち上げの生中継とかしてくれないかな…してほしいな。


参考URL :
JAXAの公式ホームページ


(ICO)




◆2016.11.06

「連帯保証人にならない方法」


連帯保証人になって。って頼まれると、どうも断れなくてついついオーケイしちゃいますよね。
…嘘です。 断ってください。 カイジ(福本伸行さんの漫画)みたいなことになります。

いや、まぁ…実際には、連帯保証人になることを頼まれたことなんてありませんけど。
皆さんも、そんな機会はそうそうないと思いますけれど。
昔と違って、個人的な知り合いに頼らなくても幾らかのお金を保証会社に払えば
連帯保証人の代わりをしてくれるようになりましたしね。
(云うほど昔のシステムを知りませんが…。)

でも、「友達」やら「一生のお願い」やらのフレーズを楯にお願いされると
断り方に悩んでしまうのもまた事実。

そこで、体の良い断り文句を見つけたので、ご紹介します。

連帯保証人って、財産と同じようにもし自分が死んじゃったら
配偶者や子どもに相続されるそうです。
だから、自分が生きていて支払い能力があるうちならまだしも、
もしものときに他人のことで自分の家族に迷惑を掛けるわけにはいかない。
…という云い分なら、理屈が立ちます。
(ここでいう他人とは、本人にとってではなく家族にとって、という意味です。)

機会があれば、ぜひこの案を使ってみてはどうでしょう。


(ICO)




◆2016.10.31

「コムズカシイハナシ vol.1」


突然専門的な話になりますが、有機化学でアミド結合を作ろうと思ったら、
皆さんならどういう化学反応を考えますか…?
いくつか方法はあると思いますが、模範解答の一つはこんな感じでしょうか。

まず、カルボン酸(RCOOH)を基質としてハロゲン化剤を反応させ、
カルボン酸ハロゲン化物(RCOX)にします。
続いて、これに第一級アミン(R'NH2)を反応させればアミド(RCONHR')が生成します。

これはこれで歴史ある反応ですし、広く使われてきた素敵な反応だと思います。
…が、このたび理化学研究所が開発したアミド化反応は、また全然違った手法をとっています。

それは、基質である中性のエステルに第一級アミンを作用させることで
1段階の反応でアミド結合を形成するというものです。
基質である中性のエステルにはプロパルギルオキシ基とアミノカルボニル基が含まれている必要があり、
作用させる第一級アミンは直鎖で疎水性でなくてはいけない…といった構造上の制限はあるものの、
この反応は溶媒として水も有機溶媒も使えて、また、触媒が不要で反応は室温で起こるという、
かなりマイルドな条件でアミド結合を形成することができます。


アミド結合は生体分子にも多く含まれているほか、薬剤や材料分子にもよく使われているので、
アミド化反応の選択肢が増えることは、それだけで創薬研究などに大きなメリットになるといえます。

しかも、新しく開発されたこの反応のすごいところは、カルボキシル基を2つ以上持った化合物に対して、
片方を選択的にアミド化することができる点です。
(従来の反応では、反応点を区別するような制御は難しくてほとんど不可能でした。)
これによって、より高効率の有機合成が実現するかもしれません。


再生医療みたいな新しい分野ではCRISPR/Cas9などを使った新しい研究成果が次々と生み出されていて
日進月歩を実感しますが、有機化学は歴史ある学問で結構成熟しているので、新しい発見があったとしても
今までの研究の延長やそこからの応用をテーマにしたものが多いと思っていました。

でも、アミド化という基礎反応を今までと全然違ったアプローチで行うなんてパラダイムシフトが
今でも起こるんだなぁ、と、科学の深さを実感してわくわくしています…♪



参考URL :
理化学研究所


(ICO)




◆2016.10.24

久しぶりに
心から面白いコンテンツを見つけたので
メモ。

Webナショジオ 
「研究室」に行ってみた。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/web/laboratory.shtml


第1回が、2011年 6 月からで
多岐に渡っての、本当に刺激的なインタビューが
今も連綿と続いていて

中学生、高校生に、大学生に、大学院生に
知的好奇心があふれている人に
一人でも多く、ぜひ目に届いてほしいなぁ。

極上の宝物が、たま~に見つかる
ネット世界は、本当に楽しいな~♪

(kazupiko)



◆2016.10.23

「iPS細胞の行方」


iPS細胞と云えば京都大学ですが(偏見…)、
その京大の研究グループ(正確には京大を含む研究グループ)が
iPS細胞を使った心筋再生治療法の開発に成功したそうです。

その内容はざっくり説明すると次のような感じです。

まず、免疫拒絶反応が起きにくい特殊なサルがたまにいるので、こちらを用意します。
次に、この特殊なサルの皮膚細胞からiPS細胞を作ります。
一方、普通の(免疫拒絶反応を起こす)サルに心筋梗塞を発症させます。
ここで、心筋梗塞を発症したサルに先ほどのiPS細胞を使って心筋細胞移植します。
すると、移植された心筋細胞は拒絶反応をほぼ起こさずに生着し、
心筋梗塞を発症したサルの心臓機能が回復しました。

…というような研究成果です。


iPS細胞は2006年に京大の山中先生の研究成果が発表されて一躍有名になり、
その頃は再生医療への応用が大いに期待できそうだということだったのですが、
それから10年経った今では、案外臨床への適用(個別化療法の開発)が難しく、
ヒトでの臨床試験もほとんど行っていないような状況です。

一方、臨床ではなく研究の場においては、iPS細胞を疾患のモデル作製に使ったり
薬剤スクリーニングに利用したりするなど、iPS細胞が重宝されています。
今後はCRISPR/Cas9とiPS細胞を組み合わせた研究ツールも増えてきそうです。


そんなわけで臨床応用よりも研究ツールとしての役割を担うのかな…
と思っていましたが、今回の心筋再生治療法の開発の例のように、
臨床への応用についてもまだまだ未来は明るいかもしれません。

今後の展開が楽しみです…♪



参考URL :
京都大学の公式ホームページ


(ICO)




◆2016.10.15

「みずみずしい」


牛乳とスイカを比べると、牛乳のほうが水分率が少ないんですよ。
って、テレビか何かで云っていたのをふと思い出して検索してみたら、
牛乳ときゅうりでは、きゅうりのほうが水っぽい。という内容のページがたくさんありました。
まぁ…スイカ(西瓜)もきゅうり(胡瓜)も似たようなものか。
ちなみに、水分率は牛乳が約88%で、スイカときゅうりがそれぞれ92%、95%くらいです。
(可食部での割合なので、スイカの皮は数字に入ってきません。)

ところで、この話を聞いたときには、スイカはよくそれで固体で居られるな…と思ったのですが、
よくよく見てみると、レタスもピーマンもトマトも大根も、その水分率は90%超でした。
ピーマンとか、そこまで水っぽくないような気がするけど…意外。
そう思うと…逆に、牛乳は何で液体で居られるのだろう、ってそっちのほうが疑問ですね。

いや、まぁ…野菜の水以外の部分は食物繊維が多く、牛乳は脂肪やタンパク質が多いので、
突き詰めて考えれば答えは出ちゃうんですけれど…何となく、ここは敢えて不思議のままにしておきましょう。

ちなみに、ミズクラゲの水分は98%とか99%くらいだそうです。
なんかもう、一歩間違うと海に溶けちゃいそう…。


(ICO)




◆2016.10.06

「no rain, no rainbow」


気象庁のサイトで天気予報を確認していたら、「雨時々止む」とありました。
ん…時々、止む?
と二度見三度見しましたが、やっぱり「雨時々止む」の文字が。

調べた結果…「曇時々雨」はあっても、「雨時々曇」はないそうです。
その場合、「雨時々止む」になるみたいです。

…なぜだ。


(ICO)