このコーナーは、管理人が日々の生活の中で気になったことや考えたことを、好き勝手に書き散らすページです。 特に薬学とは関係ない内容も多く、実になる話は少ないと思います。それでも読んでいただけるという方は…ぜひ。 ◆2018.3.25◆ 「ネコ用の人工血液」 今、宇宙飛行士の金井さんは国際宇宙ステーション(ISS)で様々な活動をしています。 そのひとつに「タンパク質結晶生成実験」があり、アルツハイマー病などの原因となる アミロイド線維の構造や形成機構を解明すべく、結晶化実験を行なっています。 一方で、2016年にISSで活動をしていた宇宙飛行士の大西さんも、 同じくタンパク質結晶生成実験をしていました。 宇宙空間(というか、ISS内の日本実験棟「きぼう」)のような微小重力環境では、 地上で作るよりも良質な結晶を形成させることができるので、 高分解能解析には向いているんですね。 このときに結晶化させたのは、遺伝子組換えネコ血清アルブミンです。 2016年10月にこの結晶は地球に持ち帰られ、各研究者に引き渡されました。 それから約1年半…様々な解析と実験を経て、ついにネコ用人工血液の開発に成功し、 供給体制確立が現実味を帯びてきました。 原料はヘモグロビン、遺伝子組換えネコ血清アルブミン、市販の架橋剤のみ。 製造工程は2ステップと少なく簡単で、特殊な装置も必要ないという素敵な設計。 しかも、長期保存が可能という…隙のない研究成果です。 ネコの血はヒトと違って血液備蓄システムがないので…この成果は大きいですね。 実用化するためには、法の整備や供給体制の確立などいくらかの課題が残っていますが、 それも時間の問題だと思われます。 少しでも早く使えるようになるといいですね…♪ ところで…ネコ派じゃなくてイヌ派の皆さん、ご安心ください。 イヌ用の人工血液も実用化にかなり近いところまできています。 (2016.12.18の今日のひとことで記事にしているので、興味があればお読みください。) 2大ペットの未来は明るい。次は、カメの番か。イグアナの番か。 参考サイト:JAXAのサイト (ICO) ◆2018.3.3.18◆ 「ゾフルーザ」 シオノギ製薬の抗インフルエンザウイルス剤「ゾフルーザ錠」、期待しています。 最近はニュースなどでたびたび話題になっているので、ご存知の方も多いと思われますが… ゾフルーザはインフルエンザ治療薬で、5月~6月くらいに販売が開始される見通しです。 話題になっている理由は色々とあって、たとえば、この薬は先駆け審査指定制度を利用した第1号の薬です。 これは、薬の審査期間を短縮するため創られた制度で、申請から承認までの審査期間を6か月程度とするものです。 今回のゾフルーザの場合は約4か月というハイスピード審査でした。 また、ユーザーの立場での大きなメリットとして、服用回数が1回でよいというのが挙げられます。 経口のインフルエンザ治療薬といえばタミフルですが…これは1日2回、5日間が普通ですからね。 イナビルなら単回投与で5日間くらい効果が持続しますが、吸入投与なのでちょっと敷居が高いかもしれません。 一方、ゾフルーザは経口で、かつ、単回投与というところに魅力を感じます。 そして…個人的にポイント高いと思っているのが、体内からウイルスが消えるのが早いという特徴です。 インタビューフォームにはタミフル(オセルタミビル)と比較試験の結果が載っていますが、 平熱に回復するまでの時間はどちらも約24時間でほとんど差異がありません。 一方で、体内からウイルスがいなくなる時間は、ゾフルーザが24時間、タミフルが72時間と、大きな差が出ています。 つまり、タミフルの場合は体感的に治ったと思っていても、まだまだ他人に感染させる状態であるのに対し、 ゾフルーザは体感的に元気になった頃には他人へ感染させない状態にまで回復しているということです。 個人的に、これは大きいと思います。 インフルエンザに罹ったヒトが、熱が下がっただけなのに「もう元気になった!」と云いながら学校や会社、電車などで 感染を拡げていることを思うと…このゾフルーザが流通したら、感染抑制に結構寄与するんじゃないでしょうか。 もちろん、これらの結果はあくまで臨床試験のデータです。 いざ市場に出てもっと多くの患者さんが使ってみた結果、思ったのとは異なる結果になる可能性もあります。 また、全ての面においてタミフルよりも優れているというわけでもないでしょうから、 タミフルに取って替わるというよりは、選択肢が増えると考えたほうがいいかもしれません。 いずれにしても、新制度(上記の先駆け審査指定制度)の第1号の薬、その活躍が楽しみです。 ちなみに…これと同時期に、国内で初めてタミフル(オセルタミビル)のジェネリック医薬品が沢井製薬から発売されます。 薬価が半分くらいになるので、オセルタミビルもやっぱりまだまだ活躍し続けるんだと思います。 参考URL: (ICO) ◆2018.3.3◆ 「薬剤師たるもの」 もう何年前だかわかんない1973年に「薬剤師倫理規定」なるものが制定されました。 名前の通り、薬剤師に求められている倫理をまとめたものです。 これはその後、1997年に一度改訂していますが、それからかれこれ20年が経ち… その間に時代も変化し、あるべき薬剤師像というのも少しずつ変わってきています。 そこで、去る2018年1月17日に「薬剤師倫理規定」は 「薬剤師行動規範」となって完全リニューアルしました! 名称が変わったのは、最低限守るべき倫理にとどまらず、 +αの自主性や主体性を重んじる…という決意の表れとのこと。 その内容は以下の15項目から成ります。 1.任務 2.最善努力義務 3.法令等の遵守 4.品位及び信用の維持と向上 5.守秘義務 6.患者の自己決定権の尊重 7.差別の排除 8.生涯研鑽 9.学術発展への寄与 10.職能の基準の継続的な実践と向上 11.多職種間の連携と協働 12.医薬品の品質、有効性及び安全性等の確保 13.医療及び介護提供体制への貢献 14.国民の主体的な健康管理への支援 15.医療資源の公正な配分 「薬剤師行動規範」にはそれぞれの項目についてもう少し詳しい記述があり、 また、同時に出された「薬剤師行動規範・解説」という文書には、 さらに詳しい解説文が付いています。 (この記事の最後にリンクを貼っておきます。) 薬剤師を目指している薬学生の皆さんには、ぜひ、 これからの時代に求められる薬剤師像を確認しておいて欲しいと思います。 参考URL:日本薬剤師会の公式サイト (ICO) ◆2018.2.25◆ 「お疲れさまでした。」 国試を受けてきた皆さん…昨日・今日はお疲れさまでした! 兎にも角にも、これで一区切りです。 自己採点とか就職に向けた準備とか、やらなきゃいけないこともあるかもしれませんが… 今しばらくは、羽を休めたり、あるいは羽を広げたりしてほしいです。 ぜひ、自分にご褒美をあげるつもりで、思い思いの時間を過ごしてください。 ここに至るまで…色々大変だったと思います。 本当に、お疲れさまでした。 (ICO) ◆2018.2.17◆ 「6年間の集大成」 いよいよ次の週末は、薬剤師国家試験ですね。 不安だったり、期待だったり、抱く感情は様々あると思いますが… もう後戻りができない以上、あとは自分の合格を信じて、覚悟を決めるしかありません。 もし、準備が万全ではなく足りない知識があると感じていたとしても… ここまで長い時間を掛けて積み上げてきたものは、決して小さいものではないはずです。 きっと大丈夫だから…残り1週間、体調管理にだけ充分気をつけて、 あってもなくても自信をもって本番を迎えてくださいね。 試験当日は緊張はするかもしれないけど…緊張は集中につながります。歓迎してあげてください。 うまくいくことを…心から願って、応援しています。 (ICO) ◆2018.2.13◆ 「超音波で失敗」 コウモリ(蝙蝠)は闇夜の中を猛スピードて舞っています。 どうしてあれで障害物にぶつからないのかというと…皆さんご存知の通り、超音波を発しているからです。 自分が発した超音波が何かにぶつかって反射し、その反射波をキャッチすることで障害物の距離や方向を認識します。 魚群探知機とかと同じ原理で、専門用語でいうと「反響定位」ってやつですね。 …ですが、ビルのような一面ガラス張りの壁面が相手の場合はどうなるでしょう。 コウモリの発する超音波がガラス面から入射した場合、そのままキレイに全反射して、 反射波がコウモリに返ってこないという事態が起こります。 自然に普通に存在する岩とか木とかは、でこぼこした形をしているので、反射波の一部は自分に返ってくるものです。 人工物である家の壁とか道路も、真っすぐなように見えて実は表面はざらざらしているので、大丈夫。 ところが、ガラス面や鏡面ではそうはいかず…ある程度の面積がガラス張りとなっているようなビルでは、 夜な夜なコウモリが激突してしまうことがあるそうです。 ちょっとおもしろいのは(コウモリにとっては全然楽しくないけど)、 斜めからの超音波は返ってこないから壁に気づけない一方で、 正面のときはそのまま反射波を受けるから大丈夫…と思いきや、それでもダメなんだそうです。 …というのも、自然界で平らなものといえば、池や湖などの水面。 入射波がそのままそっくり反射波になって返ってくると、コウモリはそこが水面だと勘違いして、 水を飲むために近づいてきちゃうんです。 水面と見せかけてガラス面だと…もちろん、激突します。 まぁ、水面に降り立つ想定なら、着水のためスピードを落としていると思うので、それがせめてもの救いでしょうか…。 もちろん…だからってコウモリを守れ!とか、ビルを壊せ!とか云わないし、思いません。 ただ、普段およそ気にしていないものの視点に立ってみることは、結構おもしろいです。 (ICO) ◆2018.2.6◆ 「自宅にいながら人間ドック」 ネット通販を使えば、本や服、家電に日用品…最近は生鮮食品や薬まで手に入るようになりました。 実店舗を介さないことの善し悪しについては賛否両論ですが… 個人的には、ネットショップと実店舗とが併存している今の状態が好きです。 書店で本棚と本棚の間を歩き廻りながら面白そうな本を探すのも一興ですが、 ネットで紹介されていて興味を持った本をその場で購入できるのも有難いです。 また、特に反対意見の根強い薬(OTC)の販売も、その制度に問題が全くないとは云いませんが… 利用する側の立場として、自分が何度も使ったことのある薬など、 その服用に不安がない(少ない)ものについては、ネット通販でも全然構わないと思います。 そんな風に時代が流れる中、次なる一手は、自宅にいながら人間ドックが受けられるというものです。 人間ドック…まだ学生の方なら受けているヒトは少ないと思われますが、 健康診断のバージョンアップみたいなやつです。 かく云う僕も受けたことがありません。まだ、年に一度の健康診断で充分かなぁ…とか思ってます。 健康診断でも血液検査や尿検査はありますが、測定する項目は 赤血球数や血糖値、尿蛋白など、ある程度限られたものだけです。 そのため、そこから予見される疾病もそんなには多くありません。 一方、人間ドックであれば、健康診断の項目に加えて 尿酸やクレアチニン、ALPやLDHなどなど…かなり多くの項目について詳細に調べ上げます。 (とはいえ、健康診断でも+αの検査をすることもあれば、人間ドックも検査機関や検査プランによって 測定項目はまちまちなので、話半分に受け取ってください。) 要するに自分の躰の色んな状態がわかる素敵な検査なのですが…いざ受けようとなると、 医療機関が遠かったり値段が高かったりで、二の足を踏むヒトも多いのが現状です。 …というところに目を付けた商品「おうちでドック」が最近ちょっと話題になっています。 これは2万円くらいで買える郵送検査キットで、自宅で自分の血液と尿を採取して送り返せば、 あとは検査機関で腫瘍マーカー検査や生化学検査をやってくれるというものです。 ちなみに、血液の採取が必要な以上、これは自分で自分の指に針を刺さなくてはなりません…ちょっと怖いですけど。 これを誰かにやらせると、医療行為になったり傷害になったりして、犯罪ですからね。 (そうは云っても、誰かに刺してもらうほうが気が楽だというヒトも多そうだけど…。) ただ、医療機関に出向かないという都合上、検査結果を医師に相談できないのが難点…と思いきや、 電話で相談に乗ってくれるみたいです。 この検査キットを販売している会社が病院を持っているわけではないのですが、 産休中や育休中の医者と契約しているので、そのヒト達が相談に乗ってくれたり解説してくれたりします。 こっち(利用者側)も在宅なら、あっち(医師側)も在宅なんですね…なんか、ちょっとシュールな感じもする。 でも、人的資源の有効利用でとってもよいと思います。 便利すぎる世の中は、ともすると食傷気味になることもありますが…とはいえ、 世界の流れが加速する一方である以上、じっとしているばかりが得策とは思えません。 古き良きものは残って欲しいですが…歴史があるから良い、とまでは云えませんしね。 ベンチャー企業や中小企業が様々な工夫を凝らす中… 長く続く病院や薬局も、打って出ないといけない時代になりそうですね。 参考URL:ハルメク・ベンチャーズの公式サイト (ICO) ◆2018.1.29◆ 「今日のQuiz ~光速を超えろ~」 Quiz:光より早く進む粒子は(理論上)存在するでしょうか。 こたえは10行くらい下へ。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ Answer:存在します。 真空を進む光の速さは、毎秒約30万kmです(これは知っておくと何かと役に立ちます)。 より精確には、299,792,458 m/s ですね。 光速を超える速度で進むことは、どんな物質・どんな条件だろうと不可能です(現在の科学理論においては)。 …ですが、これは真空中を進む光速と比較したときの話。 空気中の光の速さは、空気の屈折率を1.0003とすると、299,702,547 m/s と…気持ち、遅くなります。 水中の光の速さは、水の屈折率が1.3334くらいなので、224,833,102 m/s と…結構、遅くなりますね。 ガラス中の光の速さなら、屈折率はものに寄るのでざっくり1.5とすると、199,861,639 m/s と…秒速20万kmを下回るんです。 そんなわけで、毎秒約30万kmを超す粒子は存在し得ませんが、 それ以下(たとえば毎秒約23万km)の速度で移動する粒子なら、理論上、有り得る話です。 ちなみに…理論上、というか、陽電子などの粒子では、すでに水中の光の速さより速く移動する例が確認されています。 興味のある方は「チェレンコフ放射」をキーワードに、検索したり調べたりしてみてください。 (ICO) ◆2018.1.23◆ 「新しい1年が始まる」 新しい1年の始まりです。おめでとう。 今年は例年以上に、天体観測というか…天文イベントが盛んな1年になりそうです。 というのも、毎年恒例の三大流星群やスーパームーン、中秋の名月などはもちろん、 それ以外にも気になることが結構たくさんあるんです。 まず、もう来週の話ですが…1月31日に皆既月食があります。赤い月が見られます! 前回が2015年だったので、約3年ぶりです。 しかも今回は月の高度がしっかり高い上、皆既が1時間以上も続くというかなりの好条件です…♪ また、今年はもう1回皆既月食が起こります。7月28日です。 ただし、7月のほうは月食の時刻と月の高度との相性が悪く、北海道では皆既じゃなくて部分月食になっちゃうし、 本州以西でも高度が低いので開けた場所でしか観測できない&皆既月食のまま地平線に沈んじゃいます。 だから、やっぱり来週の皆既月食は見逃せないですね。 6月には、(自然現象じゃないけど)イトカワからのサンプルリターンで大活躍した 小惑星探査機「はやぶさ」の後継機、「はやぶさ2」が目的地の小惑星リュウグウに到着する予定です。 「はやぶさ2」は2014年12月3日に地球を出発し、今のところの航程は順調なようです。 それから、7月31日には火星の大接近があります。 火星が接近するのはそんなに珍しい話ではありませんが(約2年2か月ごと)、 今回はその接近具合がかなりのもので、15年ぶりの大接近です。 もちろん地球に近づけば近づくほど明るく見えるようになるので、この日の夜は-2.8等級の赤い星が見られます。 見える時間帯は観測点によって変わりますが、日本であれば、結構広い範囲で夜じゅう見られそうな感じです。 年末に近づいた12月中旬には、ウィルタネン彗星が地球に接近します。 彗星の接近はよくあると思うかもしれませんが…これは肉眼で見られる可能性があるのでちょっと話題になっています。 まぁ、不確定要素が多くて現段階では何とも云えませんが…期待を込めて。 そして、昨年末にソユーズで国際宇宙ステーションに向かった金井宣茂さんの活躍も気になります。 金井さんの前職は医師なので(だからかどうかは知りませんが…)、約半年間のミッションの中で、 アミロイド線維の構造や形成機構を解明するための実験、タンパク質結晶生成実験などを行う予定となっています。 (※ アミロイド線維は、アルツハイマー病などの原因になるタンパク質です。) 薬学に携わるヒトにとっては、こっちのほうが興味深いかもしれませんね。 …などなど、代表的なところだけ挙げてもこんな感じなので、色んなことが起こりそうな1年です。 でも、何だかんだ云っても…結局のところ、振り返ったときに一番素敵だったと思える日は、 こういう万人にとってのイベントの時ではないのかもしれません。 何でもない日に見上げた空が、胸が苦しくなるほど綺麗だったりするものですよね。 これから流れる新しい1年が、素敵な年になりますように…。 (ICO) ◆2018.1.14◆ 「天然よりも美味」 福岡市の漁業協同組合がここ数年、アサリの完全養殖に関する実験を続けていたのですが… 昨年末についに試験出荷が始まったそうです。(出荷先は福岡市の漁協組合に関連のあるお店のみ。) アサリの完全養殖は、砂がない環境で産卵から育成までを行うことで、貝の身に砂が一切混じらないというものです。 「砂ゼロアサリ」は調理前の砂抜きが必要なくなるので、コンセプトとしては今や定番となりつつある無洗米と同じような感覚でしょうか。 アサリの砂抜きは結構な時間が掛かる上、水温とか塩分濃度とかにこだわり始めるとそこそこの手間暇が掛かるので… これは結構嬉しいです(僕はいつもあまり気にしないで適当にやってるけど…)。 とはいえ…いくら楽できるからといって、美味しくないんじゃ意味がありません。 でも、その心配はたぶん杞憂です。 養殖する水槽の水質をコントロールすることで、アサリの発育はよくなるそうです。 (水温や塩分濃度の管理はもちろん、アサリの成長を妨げる種類の動物プランクトンや細菌類を発生させないように調整しています。) 昔は魚介類の養殖は安いけど美味しくないというのが定説でしたが… 今となっては、養殖のほうが割高だけど美味しくなっていますね。形勢逆転。 科学の力が、自然の力を追い抜きつつあるということなんでしょうか…。 …何てことを云っていると、その油断や慢心を嘲笑うかのように自然が底力を発揮してきたりするものです。 たとえば、薬剤耐性菌なんてまさにそんな感じですよね。 「新薬を開発して、これで病気を克服した!」とか思ってたら、どういうわけか菌のほうがレベルアップするとか…結構すごい話です。 もちろん、今は相手が薬剤耐性を獲得してくるところまで想定済みですが…初めてこれを知ったヒトの衝撃は計り知れません。 そんなこんなで、水産業でも薬学でも…科学が自然を凌駕するなんて、きっと遠い遠い先のお話なのでしょう。 (目指してるかどうかも知りませんが。) でも、人類が束になっていくら頑張っても本気を出しても、一向に制覇できる気配すらないのは… まだまだ未踏のフロンティアがたくさんある証拠です。 この世界、飽きがこなくて楽しいですね…♪ (ICO) |
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