コメントのお返事(2014)




◇投稿日◇ 2014.12.31
◆回答日◆ 2015.01.09

To:  あい  さん
From: kazupiko

>98回問94の2~4番をもう少し詳しく教えて頂けますか?

コメントありがとうございます!
確かにあっさりしすぎだったかもしれません。。
以下、補足解説です。


選択肢 2 ですが
分配係数とは、水とベンゼンのような互いに溶け合わない2相に
物質を溶かした時の
『水層の物質の濃度Cw と、ベンゼン層(有機層)の物質の濃度Co の比』です。
一定温度、一定圧力のもとで、一定の値となることが知られています。
(分配律 と呼ばれます。)

また、分配率が一定であることは、選択肢 2 にあるように
それぞれの液相における溶質の標準化学ポテンシャル の差 で決まります。

「それぞれの液相における 溶質の標準化学ポテンシャル」というのは
「ものすごく簡単にいえば、溶質が水にどれくらい溶けやすいか」 及び
「溶質がベンゼン(有機層)にどれくらい溶けやすいか」 を、数値化したものです。

そして、その差が開いていればいるほど
片方の層に、より溶けやすい物質である 
→片方の層に、割合として多く溶けこむ

ということがわかっています。

次に、選択肢 3 ですが
有機層と水層の違い というのは、溶媒の極性の有無 といえます。
有機層は、水層とくらべて無極性ですが、少しは分極している有機層もあります。
すると、そういう、分極を少しはしている有機層 は 
相対的に水に近い有機層なので
イマイチはっきりと物質が片方に偏ってくれません。

抽出 とは、物質を水層・有機層のうち、どちらか片方の層に
思いっきり偏らせた上で、一方の層のみを取り出すことで分離・精製する手法なので
有機層は、誘電率が低い=極性が低い 方が、より、水とは異なる層であるため
抽出率が高くなるといえます。


選択肢 4 ですが
温度や圧力が変わると
たいてい標準化学ポテンシャルが変わります。

しかし、この選択肢では、温度によらず一定 という条件があり
かつ、定圧なので、結局標準化学ポテンシャルが変わらない ということになります。
よって、分配係数は変化しないと考えられます。

以上です!
今後ともよろしくお願いします☆



◇投稿日◇ 2014.12.29
◆回答日◆ 2015.01.03

To:    さん (お名前の入力がなかった方です
From: ICO

 >いつも更新お疲れ様です。現在薬学部2年になる者です。
 >科目毎にとても分かりやすくまとまっているので、
 >テスト勉強の際には毎回お世話になっています。
 >私達薬学生にとって本当に大きな助けとなるサイトだと思います。
 >ありがとうございます。
 >お忙しい中更新を続けるのは大変だと思いますが、これからもよろしくお願い到します。


激励のコメント、どうもありがとうございます…♪

このサイトが薬学を学ぶためのツールとして選ばれることは、とっても光栄です。
更新が遅めであることが僕らとしてもモドカシイのですが…
今年こそはうまく時間をやり繰りして、サイト製作にも精を出したいところです。

投稿者さんはまだ2年生ということですので、今後とも、どうぞよろしくお願いします…!!



◇投稿日◇ 2014.12.21
◆回答日◆ 2014.12.23

To:   さん (名前 無記入の方です)
From: kazupiko

『共役酸はそれぞれ CH3OH (エタノール)、C6H5OH (フェノール)、CH3COOH (酢酸)であり、』
>とありますが、CH3OHはメタノールです。訂正お願いします。

有機化学 3-2 5) のことであると理解しました。
ご指摘ありがとうございます!
本文修正済みです。

このようなご指摘、本当にありがたいです!
これからも当サイトをどうぞよろしくお願いします!!



◇投稿日◇ 2014.12.20
◆回答日◆ 2014.12.23

To: hiyoko   さん
From: kazupiko


>6年の者です。
>有機化学の、89回問13と
>91回問11の1番を教えていただけませんか?
>もしよかったらよろしくお願い致します。

コメントありがとうございます!

国試の公開していない問題については
少しずつ過去に遡っていくことも検討していますが
現在は各科目の更新や
新しい国試の解説作成を優先しています。
ご期待に添えず、申し訳ありません。。





◇投稿日◇ 2014.12.14
◆回答日◆ 2014.12.16

To: 優衣 さん
From: ICO

 >こんばんわ
 >薬剤師国家試験の第99回の問題の問107なのですが
 >グルタミン酸を酸化しても構造中に酸素が増えるだけで
 >Aのような構造にはならないとおもったのですが、、、


コメントどうもありがとうございます。

国試99回 問107 の選択肢1 について、
化合物Aはカルボン酸がアルデヒドに変わる反応で得られる生成物なので、
ご指摘の通り、「酸化」じゃなくて「還元」じゃないとおかしいですね。

そのように解説を修正しました。

ご指摘いただき、本当に助かります。 どうもありがとうございます…♪
もし、また気づいた点やご意見がありましたら、ぜひご連絡ください。




◇投稿日◇ 2014.12.12
◆回答日◆ 2014.12.16

To:    さん (お名前の入力がなかった方です
From: kazupiko

>カルボプラチンは注射用水には使えないはずです。


コメントありがとうございます!
98回問222についてのコメントと理解しました。

ご指摘の通りです!
ありがとうございます。
解説も修正いたしました。

ご指摘、本当に助かります。
これからも当サイトをどうぞよろしくお願いします!!



◇投稿日◇ 2014.12.08
◆回答日◆ 2014.12.10

To: しーな さん
From: ICO

 >薬学1年生です  >私は大学の講義についていけず、友達と毎日泣いていました・・・  >そんなある日、このサイトにたどり着き、今ではサイトで予習してから講義をうけてます!  >このサイトがなかったら退学していたかもしれません  >救ってくれてありがとうございます  >本当に感謝しています


こんばんは。 コメントどうもありがとうございます。

そうでしたか…それは1年目から、なかなか波乱でしたね。
でも、薬学が肌に合わなかったとか、他にやりたいことが見つかったとかで薬学を離れるなら
それはそれで良い選択だと思いますが、
講義が難解だと云う理由で薬学の道を離れてしまうとしたら、ちょっと残念に感じます。

そういう意味では…このサイトが幾らかの助けになれたみたいで、本当によかったです…♪


僕も薬理学や微生物学が苦手でしたが…薬学の良いところは、ある特定の科目がてんで駄目でも、
他の科目とは内容が全然違うので、そっちまではダメージが波及しないというところです。

しかも、逆にある特定の科目が得意だと、今度はそれが結構別の科目の内容理解に役立ったりします。
つまり、科目間で繋がりを見出そうとすればいくらでも繋がるし、逆にバラバラに考えようとするなら、
各科目を独立させることもできる…という、薬学は学ぶ側にとってかなり好都合な学問だと思います。


そんなわけで…あまり気負いせず、無理のない範囲で勉強に励んでみてください。
できれば、苦しい勉強の中にもいくらかの楽しみを見出してもらえたら幸いです。

僕らも、少しくらいはそのお手伝いができるよう、使いやすいコンテンツをもっと増やしていきますので、
今後とも、どうぞよろしくお願いします…♪




◇投稿日◇ 2014.12.06
◆回答日◆ 2014.12.09

To:    さん (お名前の入力がなかった方です
From: kazupiko


>第99回問174の最後の方で
>pH7.2の時、合わせて3060HAなのはなぜですか?
>[イオン型]:[分子型]=100:1より、合わせたら3030HAになると思います。

コメントありがとうございます。

勘違いで3060HAとしていましたが
3030HAが正しいです!
混乱させてしまい、申し訳ありませんでした。。

99回問174の解説も、修正しました。
ご指摘ありがとうございます!



◇投稿日◇ 2014.12.05
◆回答日◆ 2014.12.09 

To:    さん (お名前(ハンドルネーム)のみ NG の方です)
From: ICO

 >ヒドロホウ素化では、π結合が電子が豊富に存在するのに対して、ボランは電子不足であり、
 >電子密度がアルケンからホウ素原子に移るのですよね?
 >ヒドロホウ素化は、ホウ素の付加と求核的なヒドリドイオンの付加は一段階で起こると習ったのですが、
 >どこでヒドリドイオンがでてくるのかわかりませんでした。
 >分かりにくくてすみません。ヒドロホウ素化の反応機構について詳しく解説していただければと思います汗
 >お願いしますm(__)m


コメントどうもありがとうございます…♪
別の方から、立て続けにヒドロホウ素化の話がきました…流行ってるんですかね?
シラバスの関係でしょうか。

回答に入る前に、該当するページへのリンクを貼っておきますので、
このページを読んで、何となくのイメージを付けてもらえたらと思います。



さて、それでは頂いたコメントに対するお返事です。

 >ヒドロホウ素化では、π結合が電子が豊富に存在するのに対して、ボランは電子不足であり、
 >電子密度がアルケンからホウ素原子に移るのですよね?

「電子密度」って部分をそのまま「電子」と読んでしまえば…これはその通りです。
いわゆる四中心遷移状態というやつです(上に載せたリンク先に図があります)。

 >ヒドロホウ素化は、ホウ素の付加と求核的なヒドリドイオンの付加は一段階で起こると習ったのですが、
 >どこでヒドリドイオンがでてくるのかわかりませんでした。

ヒドロホウ素化は一段階の付加反応です(遷移状態を経ますが、反応としては一段階です)。
投稿者さんは、試薬であるボラン(BH3)を BH2 と H に分けて考えているのかもしれませんが、
反応機構としては、上記の四中心遷移状態を経て、一方の炭素に BH2 が、他方の炭素に H が付加します。
よって、途中でヒドリドが出てくるわけではありません。 ただし、遷移状態においてはしっかりした結合がないため、
どことも繋がっていない水素がヒドリドのように見えてしまうかもしれません。
つまり、これはヒドリドというよりは、ボランの水素のひとつがヒドリド様(ヒドリドっぽい)になっているだけです。


そんな感じでしょうか。
参考になれば幸いです…♪



◇投稿日◇ 2014.12.03
◆回答日◆ 2014.12.09 

To:    さん (お名前(ハンドルネーム)のみ NG の方です)
From: ICO

 >いつもこのサイトを利用させていただいています!とても助かっています!(^^)
 >5、立体特異性のシン付加、逆マルコフニコフ則の上から二番目の図について質問させていただきます。
 >上側の遷移状態は第二級カルボカチオンのような形をとっているとありますが、
 >どの部分のことをいっているのか理解できませんでした。教えてください!!


コメントどうもありがとうございます…♪
まずは該当するページへのリンクを貼っておきます。


このページの逆Markovnikov則の遷移状態、確かにどれがカチオンかわかりづらかったですね。
説明の意図としては、まず、四中心遷移状態(C-C-B-Hから成る四角形の部分です)では、
Bがδ- の電荷を帯びていて、その対角線上にあるCがδを帯びています。
なので、上側の遷移状態ではδの付いたCが第2級なので、第2級カルボカチオンっぽくて、
下側の遷移状態ではδの付いたCが第1級なので、第1級カルボカチオンっぽいという説明にしました。
ちなみに、「カチオンっぽい」というのは、ちゃんとした正電荷が乗っかっているのではなく、δだからです。

…と思っていたのですが、何冊かの参考書を参照してみると、多くの本では四中心遷移状態のとき、
上記の通りBの対角線上にあるCがδを帯びているのですが、本によっては、Bに隣接しているCが
δを帯びているという表記のものもありました。
後者の主張を採用した場合、カチオンっぽいCが第1級なのか第2級なのかというアプローチだと
Markovnikov則が説明できません。
そこで、選択性の原因を遷移状態の第1級 or 第2級にするのではなく、立体障害からのみ言及しています。

僕にはどちらの主張が真実かは判断しかねますので(多数決で云えば前者のような気もしますが…)、
このサイトでは、選択性の原因について、どの本にも書かれている「立体障害」のみ言及することにしました。

そんなわけで、カチオンの件は本文からは抜いてしまいました…わかりづらくてすみませんでした。
ただ、電荷が選択性に寄与していないわけではないと思うので、上記を読んで考えてもらえたらと思います。

質問、どうもありがとうございました。
理解の助けになれれば幸いです…♪



◆2014.11.22

To:あき さん
From: kazupiko

大変ご丁寧なお返事をありがとうございます!
>なぜ解き方が違うのかは、完全に問題をよく見ていませんでした・・
>おかげさまで理解できました。
>また何かありましたらよろしくお願い致します。


こちらこそ
改めてのお返事まで、ありがとうございます!

無理せず頑張ってくださいね!



◆2014.11.22

To: moku*moku さん
From: ICO

 >左心低形成症候群の娘の母です。
 >現在たくさんのお薬のおかげで1才5ヶ月を迎えることが出来ました。
 >今もって変動する症状にあわせて薬の増量、追加を繰り返しており、
 >心不全の対処について調べていたところ、こちらの記事にたどり着きました。

 >このようにまとめて下さったことに感謝しています。
 >こちらのサイトが多くの医療に関わろうとする若者に活用されていることも、
 >私たちに力を与えてくれます。

 >ありがとうを言わずにいられなかったのでコメントを残していきます。
 >これからもみなさんのご活躍を楽しみにしています。


コメントどうもありがとうございます…♪

 >こちらのサイトが多くの医療に関わろうとする若者に活用されていることも、
 >私たちに力を与えてくれます。

この言葉を読んだときは、はっとしました。

YAKU-TIK(このサイト)が薬学生の役に立てばいいなぁ…とは日々思っていますが、
薬学生の皆さんが将来的に関わる患者さんやご家族のことまで想いを巡らせてはいませんでした。

そう云われてみると、ここで僕らがやっていることは、巡りめぐってそういう方々にも
少なからず影響を与え得るんだなぁ…と自覚しました。

moku*mokuさんの言葉には、励まされると共に、ちょっとした責任感も覚えます。
これからは今までよりももっと、正確性とわかりやすさを求めたサイト作りに励もうと思います。



◆2014.11.15

To: あき さん
From: kazupiko

>90回問64と97回問122では、青本でのやり方がことなっています。
>97回問122のやり方で、90回問64を解くと答えが合いません。
>この2つは解き方が異なるのでしょうか?
>そもそも、この問題の解き方自体を理解出来ておりません。。
>もしよろしければ、解説をお願い致します。


コメントありがとうございます!


90回 問64 で問われているのは「生物価」であり
必要な値は「体内保留窒素量」と「吸収窒素量」 です。

一方、97回 問122 で問われているのは「正味タンパク質利用率」であり
必要な量は「体内保留窒素量」と「摂取窒素量」 です。

90回 問64が、97回問122 と同じ解き方で答えが合わない理由は
分母を 「摂取窒素量」 で計算しているからであると考えられます。



以下では、90回 問64における 
「吸収窒素量」について、補足します。


口から窒素を摂取すると、その窒素は
「消化管から吸収される窒素」 と 
「消化管を素通りする窒素」 に分かれます。

本問では、400 摂取したら、110 糞中に出ています。
このうち10mgは、無タンパク質食でも含まれているため
『食物由来ではない、糞中には必ず出てくる窒素』と考えられます。

よって、110-10=100 が
『摂取した窒素のうち、消化管を素通りして、糞中に出た窒素』です。

ここまでは、大丈夫ですか?


すると、残り(400 - 100)は、吸収されています。
よって、「吸収窒素量」は、300 とわかります。


ちなみに、後は
尿中に出ちゃってる窒素 35-5=30 が

『吸収されたけれど
代謝や排泄により体内に保留しなかった窒素』
と考えられます。

よって
体内に保留した窒素は
「吸収した 300」 ー 「尿中に出ちゃった 30」 =270
なので、生物価は 270/300 × 100 = 90(%)が答えです。


参考になれば嬉しいです!
勉強無理せず頑張ってくださいね!



◆2014.11.15

To:    さん (お名前(ハンドルネーム)のみ NG の方です)
From: kazupiko

>オキソ化合物とオキソ酸は同じものですか?
>それとも違うものですか?


コメントありがとうございます!
オキソ化合物は、オキソ基(=O) を有する化合物 で
カルボニル化合物 が代表例です。

一方、オキソ酸は
有機まとめ 1-3 2) より
「ある原子に、ヒドロキシル基(-OH) と オキソ基 が結合した 酸」 
ということですので、より狭い用語といえます。

参考になれば嬉しいです!



◆2014.09.21

To:     さん (お名前の入力がなかった方です
From: kazupiko

>99-203の選択肢2ですが、FreeとBoundのどちらを測定するか・・・
>99-10 ベンズアミドは比較的に水に溶けやすいので・・・


『薬剤師国家試験問題検討委員会 の報告』 に関する
情報提供をしてくださったコメント、ありがとうございます。
そこまで目を通したことがなく、参考になりました☆


改めて実感したのは
国家試験が問題を作成し、試験を実施したら
やりっぱなしになるのではなく
こうした検討を通じて磨き上げられ
次へと活かされていくのだという事実です。


当サイトも、さらなるブラッシュアップを積み上げていきたいと
思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします!



◆2014.09.14

To: ぷるる さん
From: ICO


大変丁寧な説明をありがとうございます!!
>理解できそうです。

>98回問97も同様に考えればいいのでしょうか。。
>もし違っていた場合には、またコメントをいただけたら幸いです。

>こちらの解説にはよく助けられています。
>また何かありましたらよろしくお願い致します。


コメントの投稿、どうもありがとうございます…♪
お褒めの言葉をいただき光栄ですっ!
これからも、もっと良いサイトづくりに励みます…!!


ところで、98回問題97についてはちょっと別の考え方が必要です。

というのも、この問題が「モルヒネは水に溶けますか?」と聞いているのであれば、
99回問題10と同じように考えることができます。
つまり、モルヒネは2つの-OH基を持つので多少は水に溶けますが、
極性の少ない芳香環や長い炭素鎖を持っているため、基本的には有機溶媒に溶けやすくなっています。
有機化合物で大きめの分子であれば、炭素鎖が長いのでその分極性が小さくなるため、
大体は有機溶媒のほうが溶けやすいです。

ですが、この問題はモルヒネそのものの水溶性を聞いているのではなく、
酸や塩基と反応させたときに、どのような反応が起こって、どのような構造に変化するかを問うています。


この問題の解き方は、以下のとおりです。


まず、前提として、モルヒネはアルカロイドの代表例なので、アルカリ性を示します。
(アルカロイドは、植物由来で窒素原子を含む塩基性有機化合物の総称です。)
モルヒネがアルカロイドなのは知っておいたほうが良いですが、知らなくても、
この化合物はN原子に炭素が3つ付いてるので第三級アミンだとわかり、アミンなので塩基と考えることができます。

最初の分岐点で酒石酸によって酸性にしていますが、モルヒネは塩基(アルカリ)なので、
ここで酸-塩基反応が起こって塩を形成します。
塩は普通、水中では陽イオンと陰イオンに分かれるので、水に溶けます。
たとえば単純な塩である食塩(NaCl)は水に溶けてNa+とCl-に分かれます。
(まれに不溶性の塩もありますが、大体は溶けると思ってください。)
モルヒネの場合、NのところがN+となり、酒石酸のカルボン酸部分がCOO-となって塩をつくります。
よって、モルヒネ(正確には、モルヒネの酒石酸塩)は水層に含まれることになります。

次の分岐点ではNaOHでアルカリ性にしています。
このとき、モルヒネの酒石酸塩は再びただのモルヒネに戻ります。
(強塩基の存在下では、弱塩基を含む塩は弱塩基が遊離します。いわゆる「弱塩基の遊離」です。
 同じく、強酸の存在下では、弱酸を含む塩は弱酸が遊離します。いわゆる「弱酸の遊離」です。)
また、モルヒネは構造中(左下)にフェノールを含むため、この部分は弱いながら酸の性質を持っています。
よって、NaOHと反応して、今度はナトリウム塩を形成します。
フェノールのところがO-となり、水酸化ナトリウムのNa+となるということです。
よって、モルヒネ(正確には、モルヒネのナトリウム塩)は水層に含まれることになります。

このあとは一度弱酸性に戻していますが、これはモルヒネのナトリウム塩をもとのモルヒネに戻す操作です。
弱酸性とはいっていますが、フェノールはかなり弱い酸なので、遊離してモルヒネに戻ります(弱酸の遊離)。
(ちなみに、ここで強酸性にしてしまうと、酒石酸のときと同じくアミンのNが反応してしまいます。)

最後にアンモニアでアルカリ性にしていますが、アンモニアは弱塩基で、モルヒネはアミンなので弱くはない塩基です(強くもないですが)。
弱塩基では、相対的に強い塩基を含む塩に対して塩基を遊離させることはできない(強塩基の遊離はあり得ない)ので、
ここでは特になんの反応も起きません。
つまり、もとのモルヒネの形をしているままです。
最初のほうに書いた通り、モルヒネは有機溶媒によく溶ける(水にも少し溶けます)ので、ここでは有機層に入ります。


そんな感じです。参考にしてください。



◆2014.09.03

To: ぷるる さん
From: ICO


99回の問10のような、抽出に関する問題がいつも解けません。
>そもそも、水に溶けやすい等の性質は、どのような溶媒なのでしょうか?
>基礎的なことですみません。


コメントの投稿、どうもありがとうございます…♪

水に溶けるかどうかについては
ほんとは実習か何かの際に実際にやってもらったほうが記憶に残ると思うので、それをお勧めします。
もしくは、有機系の研究室のヒトに頼んでやらせてもらうとか…。

けれど、そう都合良く実習があるとも限りませんし
もちろん理論的に説明することも可能ですので、以下に考え方を書いてみます。


水溶性か疎水性(=脂溶性)かを決めるのは、極性の大小です。
極性が大きければ水に溶けますし、極性が小さければ水に溶けない代わりに有機溶媒に溶けやすいです。

極性の大小を判断するのは、「電気陰性度」と「立体構造」です。
分子内で電気陰性度の差が大きいものは極性が大きいと云えますし
立体構造が非対称であるほど極性が大きいと云えます。

水(H2O)は代表的な極性物質ですが
これはOとHの電気陰性度の差が大きく、立体構造も非対称(H-O-HがV字に並ぶ)です。
仮にH-O-Hが直線に並んでいたらOを中心に点対称なので、極性が小さくなります(CO2がその例です)。



99回の問10で云えば、
アセトニトリル(CH3CN)は-CNの部分のCとNの間で電気陰性度に差があるので
極性がある化合物ということになるので水に溶けます。
一方、CH3-の部分は対称形に近い形をしているため
立体構造の観点から見れば極性が小さいとも云えるので、有機溶媒にも溶けます。

メタノール(CH3OH)も同様です。-OHによって水に溶けやすく、CH3-によって有機溶媒にも溶けやすいです。

アセトン(CH3C(O)CH3)も然りです。C=Oによって水に溶けやすく、CH3-によって有機溶媒にも溶けやすいです。

クロロホルム(CHCl3)はCを中心にほぼ正四面体のような構造なので、その対称性によって極性がほとんどありません。
よって、水には溶けず、有機溶媒にのみ溶けます。
CとClの間に電気陰性度の差があるのに極性はないのか?と疑問に思うかもしれませんが
「電気陰性度」と「立体構造」のどちらが優位に働くかは化合物ごとに変わってきます。
クロロホルムはほぼ正四面体というところが、立体構造による非極性さに大きく寄与しています。
このあたりのさじ加減が理屈では難しいので、冒頭の「実験することをお勧めします」に繋がるわけです。

最後に、酢酸エチル(CH3CH2COOCH3)はエステル構造によって電気陰性度の偏りが均一化されることや、
今まで出てきたメチル基(CH3-)よりも長いアルキル鎖のエチル基(CH3CH2-)があるため、
非極性の要素が強く働くために、水には溶けません。


参考になれば幸いです。



◆2014.08.26

To: まよよ さん
From: kazupiko

衛生のまとめを見ていて
>ポリオが生ワクチンになっていましたが
>現在は不活化ワクチンで間違いないでしょうか??


コメントありがとうございます!
その通りです!

修正しました! 

こういったご指摘、本当に助かります。
これからも当サイトをどうぞよろしくお願いします!!





◆2014.07.29

To: ぽん さん 
From: ICO

99回問8で、なぜ2番は架橋形成している炭素がキラルで、4番はキラルではないのでしょうか?


こんばんは、コメントありがとうございます。

ご質問の回答ですが、まずは該当箇所のへのリンクを貼っておきます。
こちらが国試99回問8の問題が載っているページです(このサイト内のページです)。
ちなみに、7月29日現在、こちらの解説ページはまだ作成中です…ご不便をお掛けします。
(8月14日 追記 : 解説ページ、完成しました。)

さて、本題ですが、2番の架橋形成している炭素というのは、橋の根元に位置する2つの炭素のことを指していると思われます。
(つまり、-OH基が付いた炭素の左隣とその向かい側の炭素)
これらは確かにキラルで、その理由は普通の不斉炭素と同じく、4本の手がそれぞれ異なるためです。
-OH基が付いた炭素の左隣の炭素に注目しますと、4本の手は以下のようなものになっています。

    注目している炭素の右側 : -CH(OH)-
    注目している炭素の左側 : -CH2CH2
    注目している炭素の上側 : -CH2CH
    注目している炭素の残り1つ : -H (問題文では表記が省略されています)

左側と上側の手が異なっていることに注意してください。
同じ考え方をすれば、この不斉炭素の向かいにある炭素も不斉炭素だとわかります。

よって、2番の化合物は不斉炭素が3つ(化合物の右下に位置する露骨な不斉炭素と、架橋形成の根元の2つです)あり、
そのうちAとBは右下部分の1つだけ、立体が逆です。
複数の不斉炭素のうち、全ての立体が同じなら同一化合物、全ての立体が逆ならエナンチオマー、それ以外はジアステレオマーなので、
AとBとはジアステレオマーの関係になります。


続いて4番の化合物ですが、こちらは不斉炭素が1つ(化合物の右下に位置する炭素)しかありません
今度は橋の根元に位置する2つの炭素がアキラルなのですが、先ほどと同様に-OH基が付いた炭素の左隣の炭素について4本の手を考えます。

    注目している炭素の右側 : -CH(OH)-
    注目している炭素の左側 : -CH2CH2-「C」H-
    注目している炭素の上側 : -CH2CH2-「C」H-
    注目している炭素の残り1つ : -H (問題文では表記が省略されています)

文章だとちょっとわかりづらいかもしれませんが、左側と上側に登場してきた「C」というのは全く同じ炭素のことを指しています。
ということは、今注目している炭素から見て左側と上側には同じ置換基がくっついているということになるため、これは不斉炭素ではありません。

よって、4番の化合物は不斉炭素が1つのみで、AとBはその立体が逆なのでエナンチオマーの関係になります。



◆2014.07.26

To: アンタゴ さん
From: kazupiko

いつもこのサイトを参考にしながら毎日勉強しています薬科3年生です。
>重要なところが分かりやすくまとめられておりとても役立っています!

>質問なのですが管理人さんは薬の名前などをゴロで覚える派でしたか?
>それとも地道に覚える派でしたか?

>私は自分なりにゴロを作りながら
>覚えていますがなかなか大変です・・・!!


少しでもお役に立てれば、とても嬉しいです!

薬の名前、覚えるの大変ですよね!!
薬理学まとめました に 表れていることが
たまにあるのですが

   1 共通する 「トロピ」 とか
「ブタ」 とか に注目して
まず、いくつかまとめて覚える
→ 2 連想して、少しずつ増やしていく

が、基本的な覚え方でした!


無理せず頑張ってください~♪



◆2014.07.26

To: ぽんた さん 
From: ICO

絶対配置について質問します。 すみませんが、至急お願いいたします!!困っています(汗)
>R体やS体とは化合物全体のことを言うのですよね?この化合物はR体…という感じで。
>不斉炭素はどのように言えば良いのでしょうか?この不斉炭素はRなので ...という感じではだめですか?
>大学で先生が口で説明するときは、この不斉炭素はRで、この不斉炭素はSだから...のように説明していたと思います。
>教えてください!分かりにくくてすみません!


ご質問の回答ですが、R体、S体という表現を使ったときは化合物全体を指すのが普通です。
一方、RとかSとかだと、一つの不斉炭素の立体について言及しているに過ぎません。
「体」が付けば化合物になりますし、付かなければ不斉炭素を指すということですね。

つまり、ぽんたさんの云う「R体やS体とは化合物全体のことを言うのですよね?」というのはその通りですが、
先生の発言である「この不斉炭素はRで、この不斉炭素はSだから...」というのも正しい使い方です。

ちなみに、不斉炭素が二つ以上ある化合物の場合にはS体と云われても何のことかわかりませんので、
たとえば2位の炭素がSで3位の炭素がRだったら、「2S,3R-体」といった呼び方になります。


至急お願いしますとのことでしたが、お返事が遅くなりましてすみませんでした。
申しわけないのですが…ここの管理人3名とも、仕事があったりそれぞれの都合があったりで、
迅速性については求められても応えられる自信がありません。
そのようなわけで、急ぎのご質問については近くにいる先生やクラスメイトの方々に相談していただければと思います。


ご期待に添えなくてすみませんが、これからもよろしくお願いします。



◆2014.07.22

To: ゆうこ さん 
From: ICO

こんにちは。ゆうこと申します。
>薬剤師・薬学生専用サイト「ココヤク」で紹介させていただきました。
>私たち現役薬剤師はもちろん結婚や子育てや介護などで一旦現場を退いた薬剤師のみなさんにとってもとてもありがたいものであると思います。
>お手伝いできる方がたくさんみつかるかもしれません。
>今、薬業界は激動の渦のまっただなか。
>その中で孤軍奮闘しているひとり薬剤師(←たったひとりで管理を任されてる人)の方にも強い味方ではないかと。
>若い方々と我々ベテランがいがみいあうのではなく協力し合い薬剤師の未来が明るくなり、
>医師や他の医療従事者、国民の皆様から信頼していただける職種になることを願っております。


こんばんは、ココヤクさんでのご紹介ありがとうございます…♪
もともとは、大学での勉強に苦戦している薬学生たちの支えになるようなサイトを作りたくて YAKU-TIK を立ち上げたのですが、
国家試験をパスし、現役薬剤師として活躍している方のお役にまで立てているなら、それは光栄なことです!
このサイトの成長を実感できて、なんだか嬉しいです。 まだまだ道の途中ですけどね。

そうですね…僕も、薬剤師の未来が明るくあってほしいと、切に願っています。
というか、明るい未来を作るための一つの手段として…このサイトを育てていこうと思います。

僕らは僕らのやり方で、薬学という世界の一端を支える存在になることが目標です。 (ちょっと大袈裟ですけど、そんな風に思っています…

ゆうこさんも無理をしない範囲で、より素敵な薬剤師さんを目指してください。 応援してます…♪
また気が向いたときはコメントくださいね。 お待ちしてますので…!


To: kazupiko、esuhisa (このサイトの管理人)

上の文章で、僕「ら」の目標ってくくっちゃったけど…もし違ったらごめんね。
でもまぁ、目標の一つであることには違いないよね。 たぶん…きっと。



◆2014.07.22

To: ぽんた さん 
From: ICO

いつもこのサイトで勉強させてもらっています。ありがとうございます。
置換基の優先順位の問題についてなのですが、
>-CH(CH3)CH2CH3>-CH=CH2>-CH(CH3)2の順に下位になる理由を述べよ、という問題です。

こうなる理由は分かるのですが、言葉で説明するとなると、どう説明すればいいのかいまいち分かりません。

>構造式を書いて、最初に注目するC原子に印をつけて、このC原子には2つのC原子と1つのH原子が結合しており…という感じで説明してもいいのでしょうか。
>最初の原子で決定できないときは、次の原子のもっとも上位の原子で比較すると…のような感じでしょうか。

>模範解答をお願いします。分かりにくい&長文の質問すみません。


こんばんは…♪ ご質問の件ですが、「…という感じで説明してもいいのでしょうか」というのが、まさにそれでいいと思います。 僕の考える模範解答を下に載せておきますが、ぽんたさんの考え方と大体同じです。    まず、置換基のうち、分子本体に最も近い原子に注目します。    この原子の原子番号が大きいものほど優先順位が高いです(今回の場合、全てCで一緒)。    ここが同じ原子のときには、その原子に結合している原子を比較します。    -CH(CH3)CH2CH3であれば、Cが2つとHが1つと分子本体側の原子(ここの原子は不明)。    -CH=CH2も同じく、Cが2つとHが1つと分子本体(二重結合のときは、同じものが2つ結合しているように扱う)。    -CH(CH3)2もまた、Cが2つとHが1つと分子本体。    ここも同じだったので、さらに隣をみていきます。    次に考えるべき原子は「Cが2つとHが1つ」という3つの候補がありますが、この中で優先順位の高い原子を選択します。    よってHではなくCを選び、複数のCの中ではその隣になるべく原子番号の大きい原子が結合しているものを選びます。    つまり、以下の「*」マークのすぐ右側のCが該当します。    -CH(CH3)*CH2CH3、-CH=*CH2、-CH(*CH3)2    ここで、「*」マークの付いたC原子に結合している原子を比べると、    -CH(CH3)*CH2CH3は、Cが2つとHが2つです。    -CH=*CH2もCが2つとHが2つです。    -CH(*CH3)2はCが1つとHが3つです。    ここでやっと、-CH(*CH3)2だけが他の2つよりもCの数が少ないため、優先順位が最も低い置換基だとわかります。    残る2つはまだ優劣がついていないので、さらに隣の原子をみていきます。    -CH(CH3)*CH2CH3の場合、「*」マークの付いたC原子のさらに右側にはまだC原子があります。    一方、-CH=*CH2の場合、「*」マークの付いたC原子のさらに右側はH原子しかありません。    よって、前者のほうが優先順位が高く、後者のほうが低くなります。    以上から、3つの置換基の優先順位は    「-CH(CH3)CH2CH3>-CH=CH2>-CH(CH3)2」    となります。 …といった感じでしょうか。 ちょっと長くなっちゃいましたね。 解答用紙に構造式を図示してもいいなら、そのほうが文章だけよりは伝わりやすいと思いますが…。

またご質問などありましたら、いつでもコメント待ってます…♪



◆2014.07.21

To: ゆうこ さん 
From: kazupiko

>はじめまして。ゆうこと申します。
>簡潔にまとめられていて、とても助かりました。
>サイトを紹介させていただいてもよろしいでしょうか?


コメントありがとうございます!
少しでもお役に立てたのであれば
嬉しいです。

紹介していただけるのは
とても嬉しいことです。

これからも、どうぞよろしく
お願いいたします!



◆2014.06.02

To: 薬剤師A さん 
From: kazupiko

>さっそく直していただいてありがとうございます。
>しかし、一箇所直っていないところがあります。
>イソソルビド(イソバイド)は硝酸エステルが有りません。
>なので硝酸イソソルビド(フランドル)のように狭心症には効かなくて
>浸透圧利尿によりメニエール病に効きます。


度々ありがとうございます!
ご指摘の部分、修正いたしました!

ぜひこれからも
コメントよろしくお願いします!



◆2014.05.30

To: 薬剤師A さん 
From: kazupiko


>間違いに気がついたので投稿しました。
>代表的な心不全治療薬、硝酸薬のところで
>硝酸イソソルビドは(イソバイド)ではなく(フランドル)です。
>(イソバイド)はイソソルビドでメニエール病などに使います。


コメントありがとうございます!
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました!

ぜひこれからも、気がついた点がありましたら
どしどしコメントお願いしますね♪♪



◆2014.05.30

To: ユキ さん 
From: kazupiko

はじめまして。
>薬学についてまとめられているサイトはとても有り難いと思いました。
>ぜひこれからも続けてください。

コメントありがとうございます!
そういって頂けるととても嬉しいです!
無理せず頑張って続けていく予定です♪


>現在授業で生薬学を習っていて
>こちらのサイト様を参考に勉強できたらなと思ったのですが
>「生薬学」を見つけられませんでした。
>どちらのカテゴリで扱っていらっしゃいますでしょうか?


申し訳ありません。。。
生薬学については、まだ本サイトではまとめておりません。
予定としては、生化学まとめました(2)に
付け加えていきたいと考えていますが
いつになるかは今のところ未定です。。


これからもどうぞよろしくお願いしますね!



◆2014.05.28

To:    さん (お名前の入力がなかった方です
From: ICO

今5年生で、病院実習中なのですが、このサイトのおかげで非常に助かっています!
>これからも参考にさしていただきます。
>応援してます。

応援のお言葉、どうもありがとうございます…♪

病院実習中ですか…長い6年間も、いよいよクライマックスに近づいていますね。
実習中はなかなか慣れないことも多くて大変だとは思いますが、無理をせず、せっかくの機会を楽しんでください!

実習が終わると次はいよいよ国試を意識せざるを得ませんが、僕らのサイトが少しでもお役に立ててるみたいでよかったです。
まだまだ発展途上のサイトですが、ココを有意義に使ってくれて、その報告をもらえるのは嬉しいですね。

これからもまた、遊びに(勉強しに)きて、気が向いたら感想などをお聞かせください…♪



◆2014.05.25

To pontakun さん
From: ICO

初めて質問させていただきます。でもすみませんが、至急お願いします!!
酸性度の順位が以下のようになる理由を教えて下さい!
>m-メトキシフェノール>フェノールのp位にHがついたもの(HO-ベンゼン-H)>p-メトキシフェノール
>すみません、真ん中のものは名前が分かりませんでした。
それと、どれが電子吸引基で、どれが電子供与基なのかは覚えておくものなのですか?見分け方があったら教えて下さい!

コメントどうもありがとうございます。

まず、真ん中の化合物はただのフェノールです。
-OHのp位に-Hが付いているとのことですが、これはo位にもm位にもついていて、省略されているだけです。
何でp位にだけ-Hが省略されていないのかわかりませんが、-OH以外に置換基がないですよ、と強調しているのかもしれません。

さて、酸性度の順番ですが、酸性度の強さは共役塩基の安定性で決まります。
つまり、H+が抜けたあとのイオンの共鳴構造を書いていけば良いわけです。

共鳴構造を書いていくと、p-メトキシフェノールの場合、負電荷のある場所と酸素原子(電気陰性度が高い)が隣接する構造が描けると思います。
負電荷と酸素原子がそばに来ると、電子密度の濃いもの同士が近づくので反発します。
よって、この共鳴構造は不安定なので、p-メトキシフェノールは酸性度が低い(高くない)ということになります。

残る2つ(m-メトキシフェノールとフェノール)の酸性度は実はあまり変わらないのですが、理屈の上ではm-メトキシフェノールのほうが酸性度が高いです。
その理由は、上記のような共鳴構造とは別で、誘起効果によるものです。
メトキシ基の酸素原子は電気陰性度が大きいので、芳香環状の負電荷を引っ張って全体を安定化させる方向に働きます。
もちろん、これはp-メトキシフェノールのときでも同様なのですが、p-メトキシフェノールの場合は誘起効果よりも共鳴による影響のほうが大きいため、
p-メトキシフェノールの説明のときは誘起効果を考慮しませんでした。
しかし、どんなときでも共鳴が誘起効果に勝るわけではなく、この優劣は化合物ごとにそれぞれです。

以上から、3つの化合物の酸性度は
m-メトキシフェノール > フェノール > p-メトキシフェノール
の順番となります。

続いて、電子求引基と電子供与基は覚えておくべきかという質問ですが…ぜひ覚えておくことをお勧めします。
しかし、見分け方がないわけではなく、誘起効果と共鳴構造の2つを考えれば、予想することが可能です。

誘起効果は、電気陰性度が大きい原子なら電子求引基となり、電気陰性度が小さいなら電子供与基となります。
共鳴構造については描いてみないとわかりませんが、より共鳴を多く描ける構造が安定しています。
大体の化合物はこれらを考えれば判断できます。

問題は、誘起効果的には電子求引性で、共鳴構造的には電気供与性など、2つが違うときです。
たとえば上記のp-メトキシフェノールがこのパターンですね。
このときばかりは、どちらがより優性なのかを見極めるのは難しく、覚えておかなくてはわからないと思います。


またご質問などありましたら、いつでもコメント待ってます…♪



◆2014.05.25

To: さん (お名前非公開を希望された方です)
From: ICO

98-99 選択肢1について
>MALDIでもアミノ酸配列の決定は可能です。酵素で切ってMS/MSとか。
>「主に」というところでひっかけているとするのであれば、あまりよい選択肢とはいえないように思います。

コメントどうもありがとうございます。
確かに、タンパク質を酵素で切ってMS/MSという手法を使えば、アミノ酸配列は決まります。
そのような分析計に「MALDI-TOF/MS/MS」などがあります。

ところで、MALDIは「Matrix Assisted Laser Desorption Ionization」の略で、「マトリックス支援レーザー脱離イオン化」と訳されます。
化合物をイオン化する方法は様々ありますが、その中でもMALDIは大きな分子量の化合物を崩さずにイオン化するという特徴が大きな売りです。
ほかのイオン化法だと分子が崩れてしまって、タンパク質のような大きな分子の分子量が測れませんでした。
それが可能になったということで、開発者の田中耕一さんがノーベル賞を受賞しています。

投稿者さんは選択肢中の「主に」という部分に引っ掛かっているようですし、確かに文言だけ見ると逃げているような印象もあるかもしれませんが…
MALDIの強みはアミノ酸配列を決めることではなく、あくまで大分子の分子量を特定することなので、
この選択肢の記述が誤りということで、納得していただけたらと思います。

またご意見などありましたら、コメントお待ちしてます…♪



◆2014.05.25

To: さん (お名前非公開を希望された方です)
From: kazupiko

>こんにちは。偶然たどり着きました。
>素晴らしいサイトだと思います。応援します!

コメントありがとうございます!
そういって頂けると、光栄です!
応援に少しでも応えることができるよう
これからも頑張っていきます!


>99-96、選択肢1に関してですが
>通則23が16局第二追補より変更になっています。

ご指摘ありがとうございます!
99-96の解説、修正しました。
おかげで、最新の情報を反映した内容に
更新することができました♪

また気づいた点などありましたら
コメントよろしくお願いします!



◆2014.05.19

To:    さん (名前の入力がなかった方です
From: kazupiko

正解が見えません

コメントありがとうございます!

99回、解説済みの科目には、正解をつけました!

現在正解が見えない問題については
99回の解説が終わり次第、見えるようにいたします!

ぜひ、また、気づいた点など
コメントよろしくお願いしますね☆



◆2014.05.15

To: さき さん
From: kazupiko

>問100の4が誤りになっていますが、正解です。
>99回解説楽しみにしてます。

コメントありがとうございます!

ご指摘ありがとうございます。修正しました!
楽しみにしていただいて嬉しいです。
できる限りの速さで完成させていきます!

ぜひ、また、気づいた点など
コメントよろしくお願いしますね☆



◆2014.05.08

To: さん (お名前非公開を希望された方です)
From: kazupiko

動画にして制作する予定はありますか?


コメントありがとうございます!

残念ながら、現在の所、動画制作の予定はありませんが
前向きに検討していきたいと思います!

これからも、当サイトをよろしくお願いします♪




◆2014.05.04

To:    さん (名前の入力がなかった方です
From: ICO


分析の3) 代表的な緩衝液
>の図が見られないです
>お願いします


コメントどうもありがとうございます。
図が表示されない場所を教えて欲しいと下(4.23)のところで云いましたが、
早速のご連絡をいただけて嬉しいです…♪

このページについては修正しましたので、もう見られるかと思います。

また他にも図が壊れているところを見掛けましたら、ぜひご連絡ください!
よろしくお願いします…♪



◆2014.04.29

To: さん (お名前非公開を希望された方です)
From: kazupiko


>問18
>志望→死亡の誤りではないでしょうか?


コメントありがとうございます!
99回解説のことですね。
その通りです。。修正いたしました!
ご指摘ありがとうございました!

ぜひ、また、気づいた点など
コメントよろしくお願いします☆



◆2014.04.28

To: さん (お名前非公開を希望された方です)
From: kazupiko

応援してます。
>大変だとは思いますが、頑張って下さい。


コメントありがとうございます!
こういったコメント頂けると、とても嬉しく感じると同時に
少しでも役に立てるようなサイトに
どんどんしていこうと、新たに力が湧いてきます♪


ぜひ、また、何か気づいた点などありましたら
コメントしてくださいね!



◆2014.04.23

To:    さん (名前の入力がなかった方です
From: ICO


pc上で画像がみれません!


コメントどうもありがとうございます。
画像が見られない…それは大変です!
図が表示されないと不便ですよね…このサイト。

昨年末くらいから図が表示されないっていう事象には出遭っていて、見つけ次第修正はしているのですが、
まだまだ取りこぼしがあるようで、ご迷惑お掛けしてます…。

この問題で頭が痛いのは…僕らからは普通に図が見られちゃうんです。
原因はわからないのですが、googleアカウントにログインした状態だと図が表示される模様。
もしgoogleアカウントをお持ちでしたら、ぜひ試してみてください。

もちろん、googleアカウントありきのサイトにしたいわけではないので、
図の表示エラーを見つけては修正を行い、どなたでも見られるように直していくつもりです!

もし具体的に図がエラーになるページの場所を教えていただけたら、優先的にすぐ修正できると思いますので、
よろしければ該当ページを報告してもらえるとすごく助かります…!!

どうぞよろしくお願いします…♪



◆2014.04.20

To: さん (お名前非公開を希望された方です)
From: kazupiko


薬剤師国家試験96回の問200
>bはACE阻害薬ではなくて
>アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬だと思うのですが・・・。

コメントありがとうございます!

その通りです。勘違いしていました。。。
修正しました!
ご指摘ありがとうございます!

ぜひ、また、気づいた点などコメントしてくださいね!



◆2014.04.04

To: Shimaks さん
From: kazupiko

>1年前からアメリカで化学を学んでいます。
>organicに四苦八苦していますが…
>今になって日本語のページを見つけてとても嬉しく思います。
>英語の授業、教科書を読む前に
>予備知識があれば随分違います。
>もうすぐ難関のorganicを修了するのですが
>化学の勉強は続けますので
>末長くお世話になります。宜しくお願いします。


コメントありがとうございます!

アメリカで勉強中とのこと、本当にお疲れ様です!
少しでもお役に立てるサイトであり続けるよう
頑張っていきます!
こちらこそ、これからもよろしくお願いしますね♪

ぜひまた気づいた点や、感想などを
コメントしてください☆☆



◆2014.03.25

To:    さん (名前の入力がなかった方です
From: ICO


例三の基質への矢印がおかしいと思います
>Meisenheimer錯体になる前のやつです


コメントどうもありがとうございます…♪
これは有機化学まとめました 2-3 5)でのことですね。

ぁ…失礼しました、確かにOH-が基質にアタックする位置がずれていますね。
修正しておきました。

ご指摘ありがとうございました!
ぜひ、また、気づいた点やご意見をコメントしてください。
これからも、どうぞよろしくお願いします…♪



◆2014.03.22

To:    さん (名前の入力がなかった方です
From: ICO


講義代わりに使わせていただいています
>要点がまとまっていて
>めっちゃ便利なので続きも作ってほしいです
>お願いします


コメントどうもありがとうございます…♪
このサイトをうまく利用していただいてるみたいで光栄です!

講義代わり…確かに、目標のひとつはそこですね。
大学の講義を聞いててもよくわからなかったり、そもそも大学に通っていなくても、
ひと通りの薬学をきちんと体系的に身につけられるようなサイトを作りたいです。

…と云うからには、まずは重要事項を全範囲カバーすることが大事ですね。
時間を見つけて、続きもしっかり作っていきますよ!
更新が遅くてすみませんけれど、そこは長い目で見ていただけたらと思います。

また感想などを、お待ちしてます。
これからも、どうぞよろしくお願いします…♪



◆2014.03.20

To:    さん (名前の入力がなかった方です
From: kazupiko

分析化学、定性試験について
>フッ化物の検出はランタン-アリザリンコンプレキソンかと

ランタン-アリザリンコンプレキソン ではないかという
ご指摘、ありがとうございます。
分析化学まとめました 2-1 1) のことですね。

日本薬局方を改めて確認しました所
試薬としては、ランタン-アリザリンコンプレキソンという記述で
フッ化物の検出としては、アリザリンコンプレキソン試液という
記述が使われておりました。

ランタン-アリザリンコンプレキソンという
名称について補足する修正を行いました。

今後も、気づいた点やご意見、どうぞよろしくお願いします!



◆2014.03.16

To:    さん (名前の入力がなかった方です
From: ICO


質量モル濃度の説明、分母は溶媒質量では。

コメントどうもありがとうございます…♪
これは物理化学まとめました 1-1 1)でのことですね。

その通りです…すみませんでした。
今は修正済みです。 ご指摘ありがとうございました!

また気づいた点やご意見がありましたら、ご連絡いただけると幸いです。
これからも、どうぞよろしくお願いします…♪



◆2014.03.12

To:    さん (名前の入力がなかった方です
From: ICO


>薬剤師国家試験99回過去問解説が非常にわかりやすくて助かります。
>更新おまちしております

コメントどうもありがとうございます…♪

非常にわかりやすいとまで云っていただけるなんて光栄です!

まだ99回は解説作成が序盤なので、更新ペースが遅くてもやもやしているかもしれませんが、
作っている僕らも結構もやもやしています。 サイト作成に充てる時間がもっと欲しい!

そんなわけで…申しわけないのですけど、長い目で見ていただけると幸いです。



◆2014.02.23

To:  哲夫  さん
From: kazupiko


>
いつも楽しく読んでます
>分析化学>1-1酸と塩基>2緩衝作用において
>pH = pKa + log [分子形]/[イオン形] (塩基性緩衝液の場合)
>上の文で塩基性なのでKb(塩基の電離平衡定数)を用いるべきだと思うのですが・・・


コメントありがとうございます!
楽しく読んでいるといってもらえて、とても嬉しいです♪

Kb を使った表現に修正しました。
ありがとうございます!

ただ、元の表現も、間違いというわけではなく
同じ式の別の表現なので、補足説明を加えました。

これからもどうぞよろしくお願いします!
大学、無理せず頑張ってくださいね☆☆




◆2014.02.23

To:    さん (名前の入力がなかった方です
From: ICO

例② 3-エチル-2-メチルペンタン
画像左おかしくないっすか

コメントどうもありがとうございます…♪
これは有機化学まとめました 1-1 1)でのことですね。
すみません…ご指摘の通り、図が変な風にずれていました。
今は修正済みなので、一応ちゃんとしたものが見れるかと思います。

また気づいた点やご意見がありましたら、ご連絡いただけると幸いです。
これからも、どうぞよろしくお願いします…♪



◆2014.02.04

To:    さん (名前の入力がなかった方です
From: ICO

問105
>K 橙→Ca橙
>だと思います。


コメントどうもありがとうございます…♪
これは国試の解説コーナーの第97回、問105のことですね。
すみません…ご指摘の通り、間違っていました。

誤 : 炎色反応は「Li 赤、Na 黄、K 紫、Cu 緑、K 橙、Sr 紅、Ba 緑」です。
正 : 炎色反応は「Li 赤、Na 黄、K 紫、Cu 緑、Ca 橙、Sr 紅、Ba 緑」です。

修正前だと、Kが2回登場していておかしいですね…失礼しました。
上のように修正しておきました。

ご指摘いただき、本当にありがとうございました。
もし、また気づいた点やご意見がありましたら、ぜひご連絡よろしくお願いします!



◆2014.01.24

To:    さん (非公開を希望された方です)
From: ICO

たびたび申し訳ありません、さきほど訂正のコメントをしたものです。
有機化学まとめました‎ > ‎2-3 芳香族化合物‎ > ‎2) 求電子置換反応
のスルホン化の部分なのですが、反応式は両矢印なのに、文中では「不可逆反応であることに注意」と書かれています。
>おそらく「可逆反応であることに注意」を書き間違えられたと思うのですが・・・。
>ボルハルト・ショアー有機化学ではスルホン化の逆反応の例として、
>ベンゼンスルホン酸を希酸水溶液中で加熱することにより、ベンゼンと硫酸になる反応が示されています。
ご確認をお願いします。


コメントありがとうございます…♪
たびたび申しわけありません、どころか、こちらこそ、たびたびありがとうございます!
(この前の投稿は、公開NGにチェックされていたので内容を載せていません。

前回のご指摘も、今回のご指摘も、全くその通りです…失礼しました。
該当箇所は、正しい記述に直しました。

このようなお声をいただけると、ピンポイントで修正が行えるので、本当に助かります。
どうもありがとうございます…♪

これからも、良いサイトづくりを目指しますので、
もし、また気づいた点やご意見がありましたら、ご連絡いただけると幸いです。



◆2014.01.13

To:    さん (名前の入力がなかった方です)
From: ICO

>あけましておめでとうございます♩
>初めてコメントします…!
>こちらのサイトとても役に立っております、これからもご負担にならない範囲でよろしくお願い致します
>バルサルタンの件はとても衝撃的でしたね…!ネットで薬が買える様になり、便利で不安な世の中になって来ました。
>教授陣は憤っております。どうなんでしょうかね~。


コメントありがとうございます…♪
今日のひとこと」の1月8日に書いた記事に対するコメントですね。

このサイトがお役に立てているようで、そう云ってもらえて嬉しいです。
まだまだ全部の範囲をまとめきれていませんが…無理のない範囲で、続けていきますよ!

「便利で不安な世の中」…的を射た云い廻しですね。
確かに、便利で快適な世の中とか、便利で安心な世の中になれば、それに越したことはないんだけど、
今の世は、便利になっていく一方で、自分じゃ把握できないブラックボックスも増えてますからねぇ…。

とはいえ、個人単位の話は抜きにして、社会全体が便利な方向に進んでいくのは仕方ないかな…って思います。
ましてや、セルフメディケーションの普及を目指すつもりなら、便利さを追求しないことにはうまくいきません。
だからこそ、薬剤師さんなど専門家の一部の人々がしっかりと、OTC薬ネット販売についての警鐘を鳴らし続けることで、
ネットでの購入が普及するのとともに、そのリスクを知って自分で考えたり調べたりするヒトが増えていけば良いと感じます。

そう思うと、ある立場のヒトは便利な世の中を築き上げようとして、別の立場のヒトは安心できる世の中を目指していて、
右往左往しながらも、絶妙なバランスの中で世の中は意外と良い方向に進んでるんじゃないかなぁ…って思えてきました。

すみません…途中から、コメントのお返事じゃなくて独り言でした。
ぜひ、またご意見くださいね。 お待ちしてます…♪