3-6 4) Grignard試薬の反応・Claisen縮合






◆Grignard 試薬の反応◆

アルデヒドやケトンとGrignard 試薬との反応で、C-C 結合を形成しアルコールを得る反応があります(参照:3-5 3))
基質がカルボン酸誘導体であっても、これと同様の反応が起こります。
ただしこの反応は 1 分子の付加では反応が止まらず、2 分子付加して第三級アルコールが生成します。


    



◆Claisen縮合◆

Claisen (クライゼン)縮合とは、塩基の存在下で 2 分子のエステルが縮合する反応です。
この反応で生成するのは β-ケトエステルです。
余談ですが、3-4 1)で出てきた Claisen 転位と、この Claisen 縮合は全然関係のない反応です。
両反応を初めて報告した人が同じ人であるために、似たような名前がついています。


    


反応機構は以下のようになります。

    


また、エステル部分を 2 つ持つような分子で、そのエステル同士が環を作れるくらいに離れていれば、分子内 Claisen縮合が起こって環を形成します。
この分子内 Claisen 縮合のことを、Dieckman (ディークマン)縮合といいます。