2) 脂肪酸の種類と役割




脂肪酸とは、炭化水素の、1価のカルボン酸です。
R-COOHと一般的に表されます。
(Rはアルキル基)

脂肪酸は、飽和脂肪酸と、不飽和脂肪酸に分類されます。

飽和脂肪酸とは、アルキル部分に、二重結合を含まない脂肪酸です。
不飽和脂肪酸とは、アルキル部分に、二重結合を含む脂肪酸です。

一般に、飽和脂肪酸の方が融点が高い傾向にあります。


又、脂肪酸はその炭素数によっても分類されます。
炭素数が6以下の脂肪酸を短鎖脂肪酸 (例:酪酸 炭素数4)
炭素数が8~10の脂肪酸を中鎖脂肪酸 (例:カプリル酸 炭素数8)
炭素数が12以上の脂肪酸を長鎖脂肪酸 (例:パルミチン酸 炭素数16)
と呼びます。

(参考:炭素数7及び11がこの分類で抜けてしまうのは、天然の脂質が一般に直鎖状かつ、炭素数が偶数であるからであると考えられます。
そして、なぜ脂肪酸の炭素数が偶数個かといえば、脂肪酸の合成原料として用いられる、アセチルCoAの、アセチル基部分の炭素数が2個であるからと考えられます。
しかし、天然に、炭素数が奇数個の脂肪酸が存在しないというわけではありません。

ちなみに、wiki の fatty acid の項目においては
short-chain fatty acid
medium-chain fatty acid
long-chain fatty acid
very long chain fatty acidという4つの分類でした。
又、炭素数も6未満、6~12、13~21、22以上となっており
こちらの方がすっきりとした分類でした。 )


ちなみに、必須脂肪酸とは、体内で他の脂肪酸から合成ができない、もしくは不足するため、摂取する必要がある脂肪酸の総称です。

必須脂肪酸は、アルキル基末端から数えた、二重結合の始まりの位置により
ω-6脂肪酸と、ω-3脂肪酸に分類されます。

代表的なω-6脂肪酸は、リノール酸、アラキドン酸です。
代表的なω-3脂肪酸は、α-リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA:eicosapentaenoic acid)、ドコサヘキサエン酸(DHA:Docosahexaenoic acid)です。