脂肪酸とは、炭化水素の、1価のカルボン酸です。 R-COOHと一般的に表されます。 (Rはアルキル基) 脂肪酸は、飽和脂肪酸と、不飽和脂肪酸に分類されます。 飽和脂肪酸とは、アルキル部分に、二重結合を含まない脂肪酸です。 不飽和脂肪酸とは、アルキル部分に、二重結合を含む脂肪酸です。 一般に、飽和脂肪酸の方が融点が高い傾向にあります。 又、脂肪酸はその炭素数によっても分類されます。 炭素数が6以下の脂肪酸を短鎖脂肪酸 (例:酪酸 炭素数4) 炭素数が8~10の脂肪酸を中鎖脂肪酸 (例:カプリル酸 炭素数8) 炭素数が12以上の脂肪酸を長鎖脂肪酸 (例:パルミチン酸 炭素数16) と呼びます。 (参考:炭素数7及び11がこの分類で抜けてしまうのは、天然の脂質が一般に直鎖状かつ、炭素数が偶数であるからであると考えられます。 そして、なぜ脂肪酸の炭素数が偶数個かといえば、脂肪酸の合成原料として用いられる、アセチルCoAの、アセチル基部分の炭素数が2個であるからと考えられます。 しかし、天然に、炭素数が奇数個の脂肪酸が存在しないというわけではありません。 ちなみに、wiki の fatty acid の項目においては short-chain fatty acid medium-chain fatty acid long-chain fatty acid very long chain fatty acidという4つの分類でした。 又、炭素数も6未満、6~12、13~21、22以上となっており こちらの方がすっきりとした分類でした。 ) ちなみに、必須脂肪酸とは、体内で他の脂肪酸から合成ができない、もしくは不足するため、摂取する必要がある脂肪酸の総称です。 必須脂肪酸は、アルキル基末端から数えた、二重結合の始まりの位置により ω-6脂肪酸と、ω-3脂肪酸に分類されます。 代表的なω-6脂肪酸は、リノール酸、アラキドン酸です。 代表的なω-3脂肪酸は、α-リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA:eicosapentaenoic acid)、ドコサヘキサエン酸(DHA:Docosahexaenoic acid)です。 |