ある試料に 糖質が含まれているかどうかを調べる試験を 糖質の定性試験と呼びます。 ある試料に 糖質がどれくらいの量含まれているかを調べる試験を 糖質の定量試験と呼びます。 代表的な糖質の定性試験法は フェーリング反応と、トレンス反応です。 フェーリング反応は 還元性を示す糖が存在するかを調べる試験です。 試薬として、フェーリング液を用います。 フェーリング液には 硫酸銅が含まれています。 硫酸銅の Cu2+ が還元されて生じた Cu2O は 赤色沈殿として観察されます。 赤色沈殿の有無で 還元性のある糖の有無を判断します。 トレンス反応は、銀鏡反応とも呼ばれ フェーリング反応と同様に 還元性を示す糖が存在するかを調べる試験です。 試薬として、トレンス試薬を用います。 トレンス試薬には 硝酸銀が含まれています。 硝酸銀の Ag+ が還元されて、銀の膜が生じます。 この膜が鏡のように光を反射するため この反応は銀鏡反応と呼ばれます。 銀鏡の有無で、還元性のある糖の有無を判断します。 代表的な糖の定量試験法は |