酵素とは 化学反応の速度を速めるような分子です。 触媒とも呼ばれます。 多くはタンパク質です。 RNAのように、タンパク質ではない酵素も存在します。 酵素による化学反応の特徴は 大きく 3 つあげられます。 すなわち 基質特異性、最適温度の存在、最適 pH の存在 です。 酵素は 特定の分子が関与する反応の速度のみを速めます。 もう少し詳しく言うと 特定の構造を持つ基質に対してのみ 触媒作用を示します。 これを基質特異性と呼びます。 この基質特異性の厳密さには 酵素ごとに差があります。 酵素が関与する反応には 分解反応や合成反応があります。 特に分解反応に関与する酵素に関しては 分解の形式に基づき endo (エンド) 型酵素 と exo (エキソ) 型酵素 に分類されます。 endo 型酵素は 高分子の内部を分解する酵素です。 一般に高い基質特異性を示します。 exo 型酵素は 分子を端から分解する酵素です。 一般にあまり基質特異性は高くありません。 酵素による反応には 最適温度や最適 pH が存在します。 一般に、温度が高すぎると 酵素は活性を失います。 (失活と呼ばれます。) これは 酵素による触媒作用は 酵素の立体構造と相関しており 温度が高くなると 構造を安定化させている結合が開裂し 立体構造が変わってしまうために 触媒作用が失われるためです。 又、pH が変わると 酵素の一部で H がついたり、外れたりすることで やはり立体構造を安定化させている結合に |