1) 酵素反応の特性




酵素とは
化学反応の速度を速めるような分子です。

触媒とも呼ばれます。

多くはタンパク質です。
RNAのように、タンパク質ではない酵素も存在します。



酵素による化学反応の特徴は
大きく 3 つあげられます。

すなわち
基質特異性、最適温度の存在、最適 pH の存在
です。



酵素は
特定の分子が関与する反応の速度のみを速めます。

もう少し詳しく言うと
特定の構造を持つ基質に対してのみ
触媒作用を示します。

これを基質特異性と呼びます。

この基質特異性の厳密さには
酵素ごとに差があります。



酵素が関与する反応には
分解反応や合成反応があります。

特に分解反応に関与する酵素に関しては
分解の形式に基づき
endo (エンド) 型酵素 と
exo  (エキソ) 型酵素 に分類されます。


endo 型酵素は
高分子の内部を分解する酵素です。
一般に高い基質特異性を示します。

exo 型酵素は
分子を端から分解する酵素です。
一般にあまり基質特異性は高くありません。



酵素による反応には
最適温度や最適 pH が存在します。

一般に、温度が高すぎると
酵素は活性を失います。
(失活と呼ばれます。)

これは
酵素による触媒作用は
酵素の立体構造と相関しており
温度が高くなると
構造を安定化させている結合が開裂し
立体構造が変わってしまうために
触媒作用が失われるためです。

又、pH が変わると
酵素の一部で H がついたり、外れたりすることで
やはり立体構造を安定化させている結合に
影響を及ぼすことで触媒作用が失われたりします。