5) 脂肪酸のβ酸化反応




脂肪酸の β酸化とは
ミトコンドリア マトリックスで行われる
脂肪酸の分解反応です。


食物が消化、吸収された結果として
各細胞へ行き渡った脂肪酸は
そのままでは、ミトコンドリアの中へ入れません。


脂肪酸は、第 1 段階 として
CoA と結合します。
脂肪酸+CoA → アシルCoA という反応が進行します。
(ちなみに、アシル とは
R-C=O~ のことです。)


アシル CoA は、ミトコンドリア外膜に発現している
トランスポーターによって、ミトコンドリア内部へと輸送されます。
しかし、このままでは、内膜を通過できません。


次に、第 2 段階として
カルニチン という分子 と反応します。
これにより、アシルカルニチン になります。
アシルCoA + カルニチン → アシルカルニチン + CoA です。


アシルカルニチンは、ミトコンドリア内膜内部へと
やはりトランスポーターによって輸送されます。

ミトコンドリア内膜内部に入ったアシルカルニチンは
CoA と反応して、アシル CoA に戻ります。



以上の過程を、図にまとめると、以下になります。





そして、β 酸化 と呼ばれる反応が進行します。
β 酸化 では、アシル CoA が、2炭素単位ずつ
切断され、アセチル CoA が最終産物として生成されます。

β酸化の 反応の概略 と イメージ をまとめると
以下の図になります。


すなわち
アシル CoA という形に活性化された脂肪酸は
まず、水素の引き抜き、水付加、脱水素を経て
ジケトンへと変化します。

そして、CoA と反応することで
『元よりも 2 炭素分短い アシル CoA』 
+ 『アセチル CoA』 となります。
この反応を、β 酸化 と呼びます。

この反応が繰り返されることにより
脂肪酸は分解されます。