8) アルコール発酵、乳酸発酵




ここまでは、主にヒトのグルコース代謝について
まとめてきましたが
ヒト以外のグルコース代謝において
社会的に重要な役割を果たす 2 つの代謝である
アルコール発酵 と 乳酸発酵について
以下でまとめます。

また、ヒトの嫌気的環境における解糖系の別ルートとしての
乳酸発酵に注目し、コリ回路についてまとめます。




まず、アルコール発酵は
グルコース→ピルビン酸 (解糖系
ピルビン酸→アセトアルデヒド→エタノール

という経路で代謝される発酵です。
酵母などの微生物が行うグルコース代謝の一種です。
お酒作りに活用されています。



乳酸発酵は
グルコース→ピルビン酸
ピルビン酸→乳酸 

という経路で代謝される発酵です。
乳酸菌のグルコース代謝や
動物の嫌気的環境における解糖系の別ルート
として行われます。

乳酸菌の乳酸発酵は
乳製品の風味をつける工程などに活用されています。



動物の嫌気的環境における
解糖系の別ルートとして、乳酸発酵について
もう少し詳しく、以下で説明します。

この乳酸発酵の特徴としては
『筋肉と肝臓の間で、糖と乳酸のやり取りが行われることで
効果的な代謝を実現している』
という点があげられます。

この回路を コリ回路 と呼びます。
イメージは、下図になります。




① コリ回路とは、何の代謝における回路だったか
② どことどこの間で、何のやり取りが行われるか
について、しっかりと思い出せるように確認しておくとよいです。

(① は、グルコースの代謝(ただし、嫌気的環境における乳酸発酵)
② は、筋肉と肝臓の間で、グルコースと乳酸のやり取り です。)