1) エイコサノイド


オータコイドとは、動物体内で産生され微量で生理・薬理作用を示す生理活性物質のうち、ホルモンおよび神経伝達物質以外のものの総称です。化学構造に基づき、アミン型(ヒスタミン、セロトニンなど)、ポリペプチド型(ブラジキニン、アンギオテンシンなど)、不飽和脂肪酸型(エイコサノイド)に分類されます。本項目ではエイコサノイドについてまとめます。



エイコサノイドは、炭素数 20 の不飽和脂肪酸から合成される生理活性物質の総称です。極めて多様な作用が知られています。具体的な作用としては、平滑筋収縮、炎症、血流調節などを媒介しています。エイコサノイドは一般に、自身が合成された細胞内で、活性をごくわずかな時間だけ発揮します。自己分泌調製因子とも呼ばれます。



エイコサノイドの略称については、始めの 2 文字がエイコサノイドの種類を表しています。例としては、PGE2 なら、始めの 2 文字が「プロスタグランジン」を表します。代表的なエイコサノイドについては、後の節にまとめます。3 文字目は、原料に対してどのような化学修飾がなされたかを示しています。例えば、A ならば、ヒドロキシ基とエーテル環といった具合です。4文字目の数字は、分子中の二重結合の数を示しています。



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