4) 主な生理活性アミン(セロトニン、ヒスタミンなど)の生合成と役割


【セロトニン、メラトニン】

セロトニンはトリプトファン(インドール環有する必須アミノ酸の一種)から生合成されます。トリプトファンの水酸化 → 脱炭酸により、セロトニン(5-HT:5-hydroxytryptamine)ができます。セロトニンの大部分は、腸クロム親和性細胞に分布します。残りは一部、血小板、松果体、中枢神経系に見られます。


セロトニンは更に MAOA による酸化的脱アミノ → 脱水素酵素による酸化を受けて、最終代謝産物である 5-HIAA(5-Hydroxyindoleacetic acid)を生じます。


脳に存在する小さな内分泌器である松果体では、セロトニンからメラトニンが生合成されます。具体的には、セロトニンから、アセチルトランスフェラーゼによる Nーアセチル化、Oーメチルトランスフェラーゼによる、Oーメチル化を受けてメラトニンができます。


セロトニンは 5-HT 受容体を介して作用を示します。
5-HT1 受容体に作用し、脳血管収縮作用を示します。
5-HT2 受容体に作用し、血管、気管支、子宮などの平滑筋収縮作用を示します。

5-HT3 受容体を介し、催吐作用を示します。

5-HT4 受容体を介し、Ach遊離促進、消化管運動亢進を促します。


メラトニンは、季節リズムや概日リズム(サーカディアンリズム)の調節作用を有します。



【ヒスタミン】

ヒスタミンはヒスチジン(イミダゾール環を有する必須アミノ酸の一種)から生合成されます。ヒスチジンが脱炭酸されるとヒスタミンです。肥満細胞、好塩基球内に貯蔵されています。


ヒスタミンは、ヒスタミン受容体(H1,H2 受容体)を介して作用します。

H1 受容体刺激で、血管拡張、気管支収縮作用、くしゃみ、鼻水を出すなどです。
H2 受容体刺激で、胃酸分泌促進、血管拡張などです。



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