2) アミノ酸系神経伝達物質


アミノ酸系神経伝達物質とは、アミノ基とカルボキシル基の両方の官能基を持つ神経伝達物質の総称です。大きく2つに分類されます。

すなわち、興奮性伝達物質と、抑制性伝達物質です。



興奮性伝達物質の代表例は、グルタミン酸です。グルタミン酸は、α-ケトグルタル酸(クエン酸回路由来)から、アミノ基転移酵素により生成されるたり、グルタミンから、グルタミナーゼにより(細胞質中)生成されます。グルタミン酸は、記憶や学習といった、中枢神経系の様々な役割を、興奮性神経伝達物質として担っています。



抑制性伝達物質の代表例は、γ-アミノ酪酸(GABA:gamma-aminobutyric acidグリシンです。GABA は、グルタミン酸から、グルタミン酸脱炭酸酵素により合成されます。この合成の補酵素は、ビタミン B6 です。GABA は、GABA-アミノ基転移酵素により分解を受けます。GABA が GABAA 受容体に結合すると、Cl透過性が増大することで、過分極がおきます。この結果、神経興奮が抑制されます。



グリシンは、様々な経路で合成されます。一例としては、セリンからセリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼによって生成されます。グリシンが、グリシン受容体に結合すると、GABAと同様にCl透過性が増大することで、過分極がおきます。この結果、神経興奮が抑制されます。



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