1) 代表的なサイトカインとその役割


サイトカインとは、免疫システムに関与する細胞から分泌されるタンパク質の総称です。サイトカインの特徴としては、大きく3つあげられます。


1つめの特徴は、細胞膜受容体に結合し、極微量で生理活性を示すという点です。

2つめの特徴は、1つのサイトカインが、複数の細胞腫から産生されるということです。

3つめの特徴は、1つのサイトカインが、多様な生理活性を示すという点です。


代表的なサイトカインは、インタ-ロイキン(IL:Interleukinインタ-フェロン(IFN:Interferon腫瘍壊死因子(TNF-α:Tumor Necrosis Factorです。



インターロイキンは、主に白血球から分泌され、細胞間コミュニケーションの役割を担っているサイトカインの総称です。


代表的なインターロイキンは、IL-1、IL-2、IL-4、IL-6、IL-8、IL-10、IL-12

です。


IL-1は、別名炎症性サイトカインです。マクロファージなどが産生し、発熱作用を持ちます。

IL-2は、Tヘルパー細胞(Th)1が分泌するサイトカインです。細胞増殖因子とも呼ばれ、T細胞などの増殖を引き起こします。


IL-4、6は、B細胞刺激因子です。

又、IL-6は、炎症性サイトカインとしても知られています。


IL-8は、白血球遊走因子です。炎症性サイトカインです。


IL-10は、他のインターロイキンの産生を抑制するサイトカインです。

※このサイトカインだけ、抑制的!


IL-12は、強力なIFN-γ産生誘導を行うサイトカインです。IFNについては後述します。



インターフェロン(IFN)は、ウイルスに感染した時に細胞が産生・分泌するタンパク質の総称です。


IFNは、α、β、γの3種類が存在します。

IFN-αは、白血球にウイルスが感染した時に、白血球が作るタンパク質です。

IFN-βは、線維芽細胞が感染した時に、線維芽細胞が作るタンパク質です。

αとβを合わせて、I型インターフェロンと呼ぶこともあります。


IFN-γは、サイトカインなどのシグナルを受けて活性化された、T細胞やTh1細胞が産生するタンパク質です。マクロファージやNK細胞活性化作用などがあります。



腫瘍壊死因子(TNF-α)は、主にマクロファージで産生される炎症性サイトカインです。

最近感染時にマクロファージから産生され、局所で出血、壊死、炎症を誘導します。

炎症性サイトカインとして、関節リウマチの進行に関与しています。



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