1) 細胞内情報伝達に関与するセカントメッセンジャーおよびカルシウムイオンなどについて


細胞膜上の受容体にアゴニストが結合すると、細胞内の環境が変化し、タンパク質合成が促進したり、イオン透過性が変化したりします。このような細胞膜受容体におけるアゴニスト結合と、細胞内変化を媒介する分子セカンドメッセンジャーと総称します。代表的なセカンドメッセンジャーは、cAMP,cGMP,ジアシルグリセロール(DG:diacylglycerol),イノシトール三リン酸(IP3:inositol trisphosphate,NO,Ca2+ があげられます。


cAMP は、ATP を原料として、アデニル酸シクラーゼ(AC:adenylate cyclase)によって生成されます。こ細胞膜受容体にアゴニスト結合→AC活性上昇 or 活性低下→cAMP の濃度上昇/低下 といった流れで情報伝達されます。


cGMP は、GTP を原料として、グアニル酸シクラーゼ(GC:guanylate cyclase)によって生成されます。受容体にアゴニスト結合→GC 活性上昇 or 活性低下→cGMP の濃度上昇/低下 といった流れで情報伝達されます。cAMP,cGMP を分解、不活化する酵素ホスホジエステラーゼです。


DGIP3 は、細胞膜を原料として、ホスホリパーゼ C によって生成されます。これらがセカンドメッセンジャーとなって、様々な生理的反応が引き起こされます。


一酸化窒素は、NO 合成酵素(NOS)により、アルギニンから合成されます。NO は、可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化させ、cGMP 産生を増加します。この結果、血管の弛緩作用等を示します。


Ca2+ は、小胞体等に貯蔵されており、刺激を受けて放出されたり取り込まれたりします。これにより Ca2+ 濃度が上昇/低下し、カルモジュリンなどのカルシウム結合タンパク質を介した情報伝達の流れが引き起こされます。



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