3-2 1) ホルモンの分泌機構及び作用機構






ホルモンとは
動物体内の組織や器官の活動を調節する
生理的物質の総称です。


ホルモンの血中濃度は
ほぼ一定に保たれています。

これは、負のフィードバック機能により
分泌が調整されているからです。

すなわち
あるホルモンが放出されたことを上位の器官が刺激としてうけとると
ホルモンの放出を抑制するようになっており
あるホルモンが減少したことがわかると
ホルモンが放出されるようになっているということです。



では、放出されたホルモンがどのように
実際の組織や器官に作用するかといいますと
これは大きく 3 種類のメカニズムに基づきます。


1つめのメカニズムは
ホルモンが細胞膜を通過して細胞質内に入り
核内受容体などと結合することで
遺伝子活性化を引き起こし
ホルモン作用を発揮するというものです。

このメカニズムで働く代表的なホルモンは
ステロイドホルモンです。


2つめのメカニズムは
標的細胞の細胞膜上の受容体(G タンパク質)と結合して
細胞膜内のアデニル酸シクラーゼを活性化することで
cAMP の細胞内濃度上昇を引き起こし
これをきっかけとしてホルモン作用を発揮するというものです。

このメカニズムで働く代表的なホルモンは
グルカゴンです。


3つめのメカニズムは
細胞膜上のチロシンキナーゼ受容体と結合することで
細胞内におけるタンパク質のリン酸化を促すことにより
ホルモン作用を発揮するというものです。

このメカニズムで働く代表的なホルモンはインスリンです。



以上のように
ホルモンの作用のメカニズムは
細胞内までホルモンが入りこむかどうか
及び細胞膜においてどのような種類のタンパク質と相互作用するか
という点から分類されています。