3-4 1) 体液の調節機構






体重の60%は水であり
様々な電解質が含まれています。

この水はさらに
細胞内の水と、細胞外の水に分類されます。
細胞内の水が体重の約40%
細胞外の水が体重の約20%です。


体液中の電解質は
アルドステロン、心房性ナトリウム利尿ペプチド
カルシトニン、パラトルモン、レニンといった因子により
高度に調節されます。

又、血液の pH は
7.35~7.45という極めて狭い範囲に維持されています。



アルドステロンは
Naを貯留させるホルモンです。

具体的には
腎臓の遠位尿細管における
Naの再吸収を促進させることで、血中 Na濃度を上昇させます。

又、K排出を促進させます。
これは Na+ 再吸収と同時に行われる K+ の尿細管への分泌の結果です。
この結果、尿として排出される Kが多くなり、K+ 排出が促進されます。



心房性ナトリウム利尿ペプチドは
強い Na+ 利尿効果をもつペプチドです。
Na+ 利尿は、尿量の増加により実現されます。
この結果、体液量が減少するため、血圧は下がることになります。



カルシトニンは
血中の Ca2+ 濃度を低下させるホルモンです。
分泌は甲状腺傍ろ胞細胞が行います。
これは骨吸収の抑制により実現されます。



パラトルモンは
血中の Ca2+ 濃度を上昇させるホルモンです。
分泌は副甲状腺が行います。
これは骨吸収の促進により実現されます。



レニンは
アンギオテンシン系を活性化させ
Na+ の濃度を増加させます。
これにはアルドステロンも関与します。
Na+ 濃度の増加は、Na+ と水の遠位尿細管における再吸収の促進をはじめとした
様々な経路を介して実現されます。