4) 症例対照研究、オッズ比






症例対照研究とは
ある疾病をもつ患者群ともたない患者群に対して
特定の要因への暴露状況を調査・比較することで
要因と疾病の関連を評価する研究手法のことです。
別名後ろ向き研究とも呼ばれます。

例としては
肺がんになった人たち100人と
肺がんになったことのない人たち100人を集め
「喫煙歴はありますか?」といった質問をして
分析を行う研究です。







例として上のような結果になったとします。
症例対照研究においては
オッズ比という指標を用いて
その要因の疾病に対する関連の強さを表現します。

オッズ比が1であれば関連はないです。

オッズ比が1より高いほど
関連が強いと考えられます。

オッズ比が1より小さければ
その要因は疾病発生の減少と関連があることを示し
0に近いほど関連が強いと考えられます。


オッズ比の求め方ですが
左上を a ,右上を b ,左下を c ,右下を d とした時

ad/bc

です。
たすきにとって、比をとると覚えるとよいかもしれません。

この例では
80×50/50×20=4000/1000=4となります。
喫煙と肺がんの関連が高いのではないかと
この結果からは考えることができます。

(ここで注意しなければならないのは
オッズ比が高いからといって、それが疾病の真の原因とは限らないという点です。

一つの考え方ですが、煙草をよく吸うということと
仕事におけるストレスを強く感じることが高い相関があり
真の肺がんの原因はストレスが大きな寄与を果たしている
という事実があったとします。

するとこの調査から直ちに
「たばこを吸うと、肺がんになる」という結論を出すのは
おかしいことになります。)