5) 要因・対照研究(コホート研究)、相対危険度(相対リスク)、寄与危険度






要因・対照研究とは
ある要因に暴露した集団と暴露していない集団を
一定期間追跡することにより
ある疾病にかかる率に差が出るかどうかを調べる研究です。
前向き研究の一種です。

特徴として
追跡するための予算や手間が
症例対照研究と比較すると
はるかにかかるという特徴があります。


例としては
現在肺がんにかかっておらず、喫煙歴がある人と
現在肺がんにかかっておらず、喫煙歴がない人を
100人ずつ集め
今から10年以内に肺がんにかかる人の率を
比較するという研究があげられます。







結果が上図のようになったとします。


この時
相対危険度(相対リスク)という指標を用いて
要因と疾病の関連の強さを表現します。
強さが強いほど
この要因により疾病がおきやすいことを示します。


寄与危険度という指標を用いて
要因と疾病の関連の大きさを表します。
大きさが大きいほど
実際に集団に与える影響が大きいといえ
公衆衛生対策上の意味合いを示す指標となります。


相対危険度(相対リスク)は
暴露群の発生率÷非暴露群の発生率で
求めることができます。

今回の例では、共に計100人なので 
(30/100)÷(15/100)=0.3÷0.15=2です。


寄与危険度は
暴露群の発生率-非暴露群の発生率なので
0.3-0.15=0.15です。

実際には、疾病にかかる率はかなり低いものになることが多いため
人口10万人に対して何人かという指標を用いることが多いです。