3) 経口投与された製剤が吸収までに受ける変化



経口投与された薬物は

消化管内において崩壊・分散→溶解されます。



崩壊・分散とは

固形製剤に水(液体)が侵入し、微粒子状になることです。

大きい固まりが、多数の小さな固まりになることで

粒子の表面積が増大します。

この結果、消化管の消化液への薬物の溶解が進行します。



薬物が溶解すると、薬物は分子レベルで溶媒中に分散します。

その結果、消化管腔側から、血中へと移行する事が可能になります。

逆に言うと、消化管内で崩壊しづらかったり

崩壊しても難溶性であったりすると

血中に移行せず、そのまま排泄される事になります。



血中に移行させないように

設計された薬物も存在することに注意が必要です。


例えば

クレメジンやキューカルといった

活性炭に分類される薬物は

全く吸収されず

そのまま排泄される薬物の代表例です。


これらの薬は

消化管における様々な物質の吸着が目的であるため

吸収されないことにより目的の薬効を果たします。