4) 薬物の生体内分布における循環系の重要性



循環系は、大きく血管系と、リンパ系が存在します。

どちらも体液を循環させることにより、様々な物質を全身に運搬しており

薬物の分布においてもこれらの循環系が用いられます。



吸収された薬物は、血流に乗って各臓器へと運ばれます。

投与経路により、まず肝臓へ運ばれ代謝を受けるかどうかが異なります。

投与された薬物が、まず肝臓へ運ばれ代謝を受けることを、肝初回通過効果と呼びます。



静脈投与や、貼付、吸入、坐薬、舌下、バッカル錠といった剤形による投与では

肝初回通過効果を避ける事ができます。



又、分子量が約5000以上の薬物は、血中から組織へ移行することができません。

これらの薬物は、リンパ系とよばれる系へと移行した後、全身へと分布します。

これらの薬物も肝初回通過効果を受けません。