3) 受動拡散(単純拡散)、促進拡散



吸収において
薬物分子は、細胞膜を通過します。

細胞膜の通過機構は
大きく2つに分類されます。

すなわち
受動拡散(単純拡散)と
担体輸送です。



受動拡散とは
担体無しで、直接薬物分子が細胞膜を通過することです。

薬物の透過速度は
Fick(フィック)の法則に従います。

Fickの法則は
以下の式で表されます。



※Jは、流束(単位時間あたりに単位面積を通過する量)
※Dは、拡散係数
※dc/dxは、濃度勾配



担体輸送は
ATPを用いるかどうかにより
促進拡散と、能動輸送に分類されます。


能動輸送に関しては
次の節において詳しく説明します。


担体輸送において
薬物の透過速度は
Michaelis-Menten(ミカエリス-メンテン)式に従います。

Michaelis-Menten(ミカエリス-メンテン)式は
以下の式で表されます。



※vは、薬物の透過速度
※Kmは、ミカエリス定数という定数。
Vmaxの半分の速度になる時の基質濃度[S]。
※[S]は、基質濃度
※Vmaxは、最高速度



受動拡散と、促進拡散の共通点は
ATPを用いない点です。


受動拡散と、担体輸送の相違点は
担体の有無です。