5) 非経口投与後の薬物吸収



薬物は非経口でも吸収させる事ができます。

代表的な経路は
皮内、皮下、筋肉内、静脈内
口腔粘膜、直腸、皮膚、肺粘膜などです。


皮内、皮下、筋肉内、静脈内は
注射投与により吸収させます。

吸収が速やかであるのが特徴です。


口腔粘膜からの吸収には
舌下錠などが用いられます。

吸収が速やかな上
肝初回通過効果を避ける事ができるという
特徴があります。
吸収は一般に受動拡散によります。

ニトログリセリンや硝酸イソソルビドといった
狭心症薬が代表的な薬です。


直腸からの吸収には
坐剤が用いられます。

直腸下部(おしりに近い方)からの吸収において
肝初回通過効果を避ける事ができます。
(直腸上部からの吸収は、肝初回通過効果を受けます。)

吐き気止めであるナウゼリン坐剤や
解熱薬であるジアゼパム坐剤などが代表的な薬です。


皮膚からの吸収には
貼付剤が用いられます。

肝初回通過効果を避ける事ができ
長時間の薬効が期待できる点が特徴です。

経皮吸収型製剤(TTS:Transdermal Therapeutic System)として
狭心症発作予防薬として用いられる
ニトログリセリンの貼付剤や
硝酸イソソルビドの貼付剤などが代表的な薬です。


肺からの吸収には
吸入剤が用いられます。

肺から吸収される薬物は
粒子径により肺のどこまで到達するかが異なり
それにより吸収動態が異なります。

肺胞まで到達させる場合
0.5~1μmが望ましいとされています。

肝初回通過効果を避ける事ができます。

抗ぜん息薬である
シムビコートタービュヘイラーなどが代表的な薬です。



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