3) 薬物の胎児への移行


胎児は、母体の胎盤とつながっており
胎盤において、母体血に含まれる
酸素や栄養分を受け取ります。

胎盤とは
母体と胎児を隔てる盤状のものです。
母体の子宮に存在し
へその緒で胎児とつながっています。

胎盤において
層状構造をした細胞の集まりによって
母体血と、胎児血は完全に隔てられています。

この細胞の層状構造が
血液胎盤関門の実体です。

胎児と母体 及び 
胎盤、血液胎盤関門の関係について
イメージは、以下のようになります。




母体血に含まれる薬物が
胎児へと移行する場合は
血液胎盤関門を超える必要があります。


薬物の移行は
受動拡散により行われます。

受動拡散であるため
1:分子量1000を超えるような薬物は
原則、ほぼ通過しない。
2:脂溶性の方が、通過しやすい。

といった特徴があります。


また、血液胎盤関門においては
トランスポーターも発現しています。

例えば、P-糖タンパク質が発現しており
薬物を母体側へと排出することで
胎児への薬物移行を妨げる働きを担っています。



演習)100-268269



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