肝臓、及び胆のうについて (肝臓、脾臓、胆のうの機能と構造) を前提とします。 一部の薬物 及び その代謝物は 胆汁中に排泄されます。 この際、薬物は 胆管上皮細胞を、濃度勾配に逆らい移動します。 つまり、能動輸送により 胆汁排泄が行われます。 ※「胆汁排泄は、主に単純拡散で行われる」 みたいな記述は、誤りである、ということです。 胆汁排泄が行われやすい薬物の性質として 分子量が大きい (300 ~ 500 以上が目安) ことが 知られています。 また、グルクロン酸抱合された薬物は 胆汁排泄が促進される傾向にあります。 胆汁に排泄された薬物は 大きく2通りのコースを辿ります。 1つは、糞便中へ排泄されるコースです。 もう1つは、腸肝循環コース(次節で解説)です。 以上です。 |