11) 点滴静注の血中濃度計算


点滴静注とは

一定の速度で薬物を投与する手法の1つです。

横軸に時間、縦軸に血中濃度をとると

以下のようなグラフになります。




グラフからわかるように

一定速度で点滴静注を行うと

ある程度の時間経過後


薬物の投与速度と消失速度が等しくなり

血中濃度が一定に保たれます。

この状態を「定常状態」と呼びます。


定常状態における

薬物血中濃度は Css で表します。



一般的には、点滴静注において

薬物の半減期の 4 ~ 5 倍の時間が経過すれば

ほぼ定常状態の薬物濃度になります。



では、ある Css にするための

薬物の点滴速度を求めるにはどうすればよいでしょうか。

重要な公式が以下になります。


「投与速度=CL・Css」



投与速度と CL が与えられた時に

定常状態の血中濃度を求める場合は

公式を少し変形して


「Css = 投与速度/CL 」を用います。



点滴の初めから Css にするために

点滴開始時に、急速静注を行う場合も

よくあります。


この時、急速静注する量を

「負荷量」と呼びます。



負荷量は

負荷量 = Vd × Css  で求めることができます。



以上です。




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