6) 生物学的半減期



生物学的半減期は

消失半減期 や、単に半減期 とも呼ばれます。

T1/2 という記号で表されます。


半減期とは

投与直後の血中薬物濃度 C0

半分の血中薬物濃度1/2 C0 になるまでの時間です。


原則として

線形1-コンパートメントモデルを考えるため

薬物の消失速度は1次反応です。


そのため

半減期は薬物により、一定の値です。


つまり、C0→1/2Co になるまでの時間と

1/2C0→1/4C0 になる時間や

1/4 C0→1/8 C0 になる時間は

どれも同じ時間であるということです。



半減期に関する重要な公式は

『T1/2 = ln2/ke ≒ 0.7/ke』 です。

ln2 については、0.7 と考えて問題ありません。


※「ln」2 と書いた場合は、底が e です。

自然対数を意味します。


一方「log」2 と書いた場合は、底が 10 です。

常用対数を意味します。

log2 は、0.3 と考えれば問題ありません。



ちなみに

「生物学的」という言葉がつく理由ですが


「放射性物質の半減期」を考える時に

物理学的半減期(だんだん崩壊していき、物理的に減少する時間)と

生物学的半減期(だんだん代謝を受け、体外へ排出される時間)の

両方を考えるからです。


それ以外の場合では

単に半減期と呼ばれることも多いです。




以上です。







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