2-1 2) 代表的な催眠薬




催眠薬とは、眠くなるために使う薬のことです。


催眠薬は
構造に着目して大きく3つに分類されます。

   ⅰ.ベンゾジアゼピン(Bz)系
   ⅱ.バルビツール酸系
   ⅲ.その他



ⅰ. ベンゾジアゼピン(Bz)系
Bz系は、◯◯ゼパム、◯◯ゾラムという名前です。

代表的なBz系の薬には
   ・トリアゾラム(ハルシオン:超短)
   ・ブロチゾラム(レンドルミン:短)
   ・ニトラゼパム(ベンザリン:中)
   ・フルニトラゼパム(ロヒプノール:中)
   ・エスタゾラム(ユーロジン:中)
   ・フルラゼパム(ダルメート:長)
などが挙げられます。
( )の中に書いたのは、商品名の一例です。
超短、短、中、長は作用持続時間による分類です。

超短時間型、短時間型には
中途覚醒時のことを覚えていないことがあるという特徴があります。
これを前向性健忘といいます。


Bz系の作用機序は
GABA受容体における Bz 結合部位に結合することで
GABA 神経系の活動性を高めることです。
レム睡眠の抑制作用が弱いという特徴があります。

又、抗コリン作用、筋弛緩作用があるため
緑内障、重症筋無力症の患者には禁忌となっています。


又、少し紛らわしいのですが
非 Bz 系でありながら、作用するのは GABA 受容体である薬が
ゾルピデム(マイスリー)です。


Bz 系睡眠薬を飲み過ぎた時に使われる解毒薬として
フルマゼニルがあります。
これは Bz 受容体遮断薬です。



ⅱ.バルビツール酸系
バルビツール酸系は、◯◯タールという名前です。

代表的なバルビツール酸系の薬には
   ・ チオペンタール(ラボナール:超短)
   ・ ペントバルビタール(ネンブタール:短)
   ・ フェノバルビタール(フェノバール:長)
などが挙げられます。


バルビツール酸系の作用機序は
GABA
受容体における
バルビツール酸誘導体結合部位に結合することで
GABA 神経系の活動性を高めることです。

バルビツール酸系には、REM睡眠の抑制作用が強いという特徴があります。
又、精神的、身体的依存性があります。

解毒には、ジモルホラミンが使われます。



ⅲ. その他

代表的なその他の薬には
   ・ ブロモバレリル尿素(ブロバリン)
などが挙げられます。


連用により薬物依存が生じるのが特徴です。



代表的な催眠薬をまとめると、以下の表のようになります。